コンサルタントのネタモト帳+(プラス)

ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

[マネジメント] 「一般論」必要ですか?

2005-06-12 | マネジメント
仕事の中で、お客様から「○○について、一般的にはどのようになっているのですか?」「××について、他社はどのように対応をとっているのですか?」という質問を受けることがあります。このような質問、実はコンサルタントにとっては非常に悩ましいものなのです。なぜなら、このような質問には「個別の事情で変わりますので・・・」としか答えようがないからです。

私たちコンサルタントは日常的に多くの企業様のお仕事をさせていただいている中で、様々な事例を知っています。これらの事例を統計的に処理し、「○○という対応が多い」等ということを調べることもあります。

しかし、これらの事例や統計結果を参考にすることはあっても、実際にそのまま各企業へ当てはめることはありません。それぞれの企業にはそれぞれのの歴史や文化、風土、組織体制等があるわけですから、具体的にどのような対応が最善であるかについては、個別の事情を相当に考えなければならないのです。(但し、法律上の判断については、相当の事例を調べた上で、「このようなレベルなら、これまでの判例や各種ケースに沿って妥当」ということを提示するケースはあります)

一般論や他社事例をもって物事考えるのは、あたかも子どもが「みんな持っているからこれ買って!」等とおねだりしているようなものです。会社や仕事もも全く同じであって、環境変化への対応を考えるときには、「自社(自分)が何を意図したいのか?何を大切にするのか?」ということが最も大切なのです。一般論や他社事例を参考にすることもときに大切ですが、最後は「自分」に立ち返って考えることが必要です。

[マーケティング] 何の広告でしょう?

2005-06-12 | マーケティング
名古屋の地下鉄東山線栄駅で見かけた交通広告です。どっからみても「ドリンク剤」の広告にしか見えませんが、これ、実は「航空会社と旅行代理店のタイアップ広告」なんです。

この広告、まずは色使いや文字の配置などのバランスが非常に印象的です。なんといっても目を引きます。そして、「元気な旅に」とか「一日2本」など、ドリンク剤との掛け合わせが絶妙です。さらに、「元気になりそう」というドリンク剤のイメージが、「とっても楽しく、元気が出る旅」を思い起こさせます。

このように、この広告はついつい強烈なインパクトに目が行きますが、実は非常に「理」にかなった形になっています。良い広告を作るためには、色使い・配置・コピーなどの一つ一つの要素しっかりと「理」をこめていくことが大切です。