熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

Faces of India  ~Lavanya インド民芸品店~

2011年09月26日 17時22分54秒 | おでかけ・クアラルンプール

 

先日 Temple of Fine Arts という施設の中の Lavanya という民芸品店に行ってきました。

ちょうど 金曜日から日曜日の3日間  Face of India という イベントをやっていたからです。

Temple of Fine Arts  この施設を作った目的は マレーシアの若者が自分の文化・芸術・アイデンティティを
再発見し 自分の将来と次の世代の人のために 意味のあるものにするためだそうです。
すべてのこどもが 高い月謝の心配なく 学ぶためにこの施設を作ったそうです。
この施設は チャリティ  奉仕で成り立っているのです。

施設内にあるLavauyaというお店も この主旨に沿ったお店です。

 

インドの貧しい人たちの手仕事を収入に結び付ける手助け

インドの工芸を守る活動

そして 施設の運営費をまかなうために インドの工芸品を売っています。

収益は 施設の運営に使われるのです。

 

このお店は インド人の知人に教えてもらいました。

「インドの本物の布や服が 適正価格で 安く帰るから ぜひ 行っておいで」

「そして 無料で教える教師や施設運営に資金になるので ぜひ 買ってあげてね」

彼女は 金曜日の朝に行って サリーを買ったそうです。

 

 

さて お店の周囲は 車がいっぱい たいへんなにぎわいです。

インド系の人が サリーを選んでいます。

日本人は 私たちだけ・・・・・というか インド系以外の人は いない・・・・・

 

工芸品は すばらしかったです。

KLのインド人街で見かける布とは 違います。

柄の染めが 良いのです。

私は 布の仕事を長年してきましたので その品質の良さに驚きました。

しかし 安いといっても 価格は かなり高め・・・さすが シルクです。

布以外の民芸品も すばらしい。

素朴でありながら 手仕事が いい。

ラグなどのインテリア製品も 刺繍が 凝っていて 見ているだけで 幸せなきもちになりました。

 

 

この Temple of Fine Artsは  貧しい人たちへの支援  インド文化の振興と発展を目的とした施設です。

もちろん 民族に関係なく 日本人が学ぶこともできますが

ちょっと おけいこ気分では 失礼です。

教師も無料で 真剣に教えていますし 生徒も 一生懸命です。

無料といっても お金に余裕のある人たちは かなりの寄付をして参加しています。

日本人で インド芸術を学びたい人は どうぞとおっしゃっていますが 学ぶ折には 真剣に取り組んでいくことが
必要だと思います。

また この周辺は 治安が悪く 女性の徒歩では 危険な場合があります。

高級車が目立つ地域でもありますし   タクシーを拾うことはできない地域ですので

その事情も お知りおきのうえ ご訪問ください。

 

 

また この施設の中には レストランがあります

南インド料理で とても おいしいです。

このレストランも ボランティアが 料理をしています。

日替わりで ビュッフェです。   服装は スマートカジュアルで 肌の露出やぞうりは 不可

こちらは 「貧しい人には 無料で 食べ物を提供する」ということと 施設運営費用をねん出する目的で

食事代は 「気持ち」つまり 支払う人が決めたお金を置く  ということです。

施設の主旨を理解の上 支払いましょう  です。

この精神 心に響きました

 

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欲望を吸いこむ街  ~アジアの街思考~

2011年09月26日 08時34分29秒 | マレーシアの風景

バリ   バンコク  シンガポール

観光の街

バンコクとシンガポールは 20年ほど前にも 訪れた。

バリ。

神々の国と呼ばれ 癒しの島と言われ 多くの観光客が訪れる。

「バリは いいよ~~~」  と よく言われる。

たしかに バリは 良いところだった。

きらいじゃないし 好きな風景は たくさんあったけど それ以上ではなかった。

期待していただけに 少し 気落ちしたのも事実。

とかく 旅は 行ってみないとわからない。

人それぞれ 合うかどうか。

バリのことをそんなふうに言うのも はばかられるほど バリは人気がある。

バリは いいところですよ。あしからず。 バリ好きのかた ごめんなさい。 人ぞれぞレの価値観だと お許しください。

バリは 人々の欲望や願い、気持ちを吸い取って 形にして見せてあげようとする島 

そんな気がする。

その踊りが その民芸品が その工芸品が もともとバリであったかどうかさえ もう わからない。

いつの時代から そうなったのかも 誰も わからない。

バリの道の足元の小さな聖霊たちは バリを訪れた人々の願や欲望を 小さな目で じっと 見ている。

そして それを 光の映像にして まき散らす。

訪れた人が 癒され 喜び 歓喜の想念を落とすことを 喜ぶ。

その歓喜の想念を食べて 聖霊たちは さらに 力を増す。

バリは これからも 疲れた人を癒し 心地よいリゾートであり続けるだろう。

20年何年ぶりかのバンコク。

寺院は変わらず 立っていたが  街は 変わっていた。

20年前も混沌していたけれど 混沌は 整備されて 方向のある混沌になっていた。

 

 

バンコクは 訪れる人の欲望を 形にする。

ほら あなたは これが欲しいのでしょう?

そうら 目の前に 出してあげましょう

バンコクのタイ人は それが まやかしであることを知っている

知っているけど ほほ笑みの向こうで 現実を混沌のベールで 包む。

私の好きだったバンコクは ベールの向こうにたたずんでいた

バンコクが それでも バンコクであるのは 寺院や川が 変わらないから。

 シンガポールは 住んでいる人の欲望と希望が 具現化した街。

いさぎよささえ感じる。

あなた方がどう思おうと シンガポールは 自分たちの街だと 言っているかのよう。

 

 

クアラルンプールは 欲望が 拡散した街。

誰が いちばん 賢いのか  アジアは深い。

街は 住む人の願を 想念を 形にする。

街は 訪れる人の願を 想念を 現実にする。

そうならば あの地震のあとの荒れ地にも  希望がある。

津波のあとの庭にも 願が通じる。

思うこと 願うこと     

これは 目に見えないものを形にする「絵を描く」ことの必然性と同じ

日本は 今年 未曾有の災害と そのあとにも傷口に塩をぬるように災害が続いた

日本は 今 ここが 正念場。

美しい国に

さらに強い国に

日本人は 願う。 あきらめない。

私は  願い続ける。

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