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職業に上下なし、携わる人には上下あり!◆安岡正篤から

2010-04-14 21:59:56 | 日記
こんにちは。

昨日からなんとなく
和調が一つのテーマになってきました。

漢学の大家である安岡正篤(やすおか まさひろ)から
インスパイアで書いてみますね。
まずはリアルタイムの話から

◆仕事を誘ってくる人々


生命保険営業をしていると、いろんな人に出会います。
こちらから会う人もいれば、
むこうから寄ってくる人もいます。


最近また多くなってきているのが
『一緒に仕事をやりませんか?』という
サイドビジネスのお誘いです。

『あなたならすぐに収入が上げられます

私に限らず、生命保険営業にはこういう誘いが多いのです。

・多くの人脈がある
・営業スキルを持っている
・行動力がある

このような部分から狙われる?のでしょう。


◆職業には上下なし


私は就職指導をしてきた関係もありますので
どのような職業にも
基本的には一定の差別なく公平に理解を示しております。

職業には上下差別はないというスタンスです。
ただし私には

『仕事に携わる人についての判断ルール』を
大切にしています。それが

安岡正篤のルールです。
ご紹介しましょう。


◆いわゆる人造り、国造りについて


昔から職業に貴賎なしと申します。
しかしだからといって
職業が内容・価値まで同一であるとは決して言えないのであります。

職業には二つの意義がある。

一つは人間はその職業を通じて生活し収入を得る。
一つはそれを通じて世のため人のために役立ってゆくものである。

従って世のため人のために役立つ意義・効果の偉大なるものほど貴い職業。
そういう意味における内容が何もないとすれば
いかに生活が豊かに出来てもこれは賎しい職業と言わねばならん。

同時にそれに従事するのは人間であります。


いかに貴い職業でも人によって賎しくなる。
たとえ賎しい職業でも、人によっていくらでも貴くすることができるのだ。


PHP文庫「日本の伝統精神」安岡正篤より要約。


◆たとえ〇〇の職業であっても


安岡正篤が東洋・日本の伝統文化からこのように思い至ったのと同じく
西洋でも同じような考え方があります。

1960年代のパリで
高級娼婦の売春宿の経営者だったマダム・クロードの告白から


私たちは何をしてもきちんと行えば、そして一番なら、
たとえどんな不名誉な職業であっても、
価値を下げることにはならないのです。

娘たち(※売春婦の意味)が大金を受けるということは、
その分だけお客たちに喜びを与えて、
仕事を正当化しなくてはいけないのです。


「マダム・クロード 愛の法則」
クロード・グリュデ:伊藤緋紗子訳 知恵の森文庫2001年より


◆人が基準のフィルターになる


職業には上下の差別はない。しかしその職業についている人によって
職業のフィルターがかけられてしまう。

これが「人が基準のフィルター」ということです。

最近会う人に私が説明している表現ですが

「もしあなたが天使であるのなら」
「私はあなたが毒薬を勧めてきても飲んでみるよ!」

「もしあなたが悪魔であるのなら」
「私はあなたが特効薬を勧めてきても絶対に飲まないよ!」


◆貧者の一灯、人間の見極めこそ


神社の神様だってお賽銭を投げ入れた人間を見極めるものだ。

「たとえ1円でも、自分で稼いだお金を賽銭に入れたなら」
「その願いはかなえてみよう」

「たとえ100万円でも、他人から盗んだお金を賽銭に入れたなら」
「その願いはかなうまい」

貧者の一灯こそ不変の真理なのでしょう。


◆人の見極めはしかし難しいもの


しかし人を本当に見極めることは難しいものです。

安岡正篤のような人物であっても最晩年には
怪しい自称後継者が複数出入りしていたとも言われています。

常に人を見極めて、人によって判断をしていくことが
仕事ではポイントになるかなと思うこのごろです。


「儲かるサイドビジネス」
の中身を理解するよりも

「その話を持ちかけてくる人物」
を理解することが
一番儲かることなのかもしれません。

人間観察の大切さ、ということですね。

それでは