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統計調査は数字をよーく眺めよう♪◆統計でウソをつく法から

2010-03-25 21:47:26 | 日記
こんにちは

今日の東京は冬に逆戻りの寒さの中で
卒業式の袴スタイルの学生さんを大勢見かけました

就職難を象徴するような冷たい雨の中でも
希望は捨てずに前に進みましょう!

さて昨日は
就職内定率などの統計調査データについて
「信用はほどほどに!」という内容を書きました。

その続きにもなりますが
いきます。


◆1968年に出た統計学の古典的な本です。

「統計でウソをつく法~数式を使わない統計学入門」
講談社ブルーバックス
ダレル・ハフ 著 高木秀玄 訳

1968年に出て以来、隠れたベストセラーです。
この本にはちょっと思い出があります。


私は文学部の出身なので経済学は全然勉強しませんでした。
大学を卒業する時、慶応出身で商社勤務の兄から

「おまえ、文学部出身なんて会社では使いものにならないぞ!」
と言われて
「せめてこれで勉強しなさーい!」
と渡された経済関係の本の中の一冊なのです。

取ってはみたものの、
しばらく全然読む気はしませんでした。

◆読んでびっくりの発見


数年後に転職して大学勤務になった時
就職データの分析業務をやることになって

そういえばこんな本あったよな~
と思い出して読み出したものです。

読んでびっくり。
読むのが遅すぎました。
早く知っていたら良かった世の中のカラクリです。


◆統計はウソをつくもの?

本に出てくる事例は古いので
今では時代遅れのたとえ話もありますが
この本の一番のポイントを一つあげると


調査統計はウソをつけるものである。
それを知っておけばウソを見つけられる。

という基本的なしくみであって
これこそ情報社会で必要なリテラシー(読み書き)
の古典だなと思ってます。

まだ本屋さんにはあると思います。
新書版なので1時間もあれば読めます。
読んでみてくださいませ♪


◆5つのポイントがあります


私のおすすめの圧巻は
ウソを見破る5つのポイントです。

その1)誰がそういっているのか?(統計の出所に注意せよ)

その2)どういう方法でわかったのか?(調査方法に注意せよ)

その3)足りないデータはないか?(隠されている資料に注意せよ)

その4)いっていることが違ってやしないか?(問題のすりかえに注意せよ)

その5)意味があるかしら?(どこかおかしくないか?)


統計だけじゃなくて、いろいろなものの見方にも応用できますね♪


今のような情報社会では
物事を分析するのに詳細なデータを瞬時に集められます。
そこから出てきた数値はいかにも正確なように思えます。


細かい数字、半端な数字、客観的なデータ。
それでも人間の判断処理が加わるとかならず
なにかおかしい部分もあるものです。


◆単純に信じたり疑うのではなく、「考える」訓練を


古い本でも役にたちます。

物事には原理や原則があるもので、そこから必要な判断を
下す訓練をしていけば、いたずらに世の中の
マスコミ報道に自分の生き方が左右されずに済みそうですよ。

単純に信じたり疑うのではなく、「考える」訓練を

ではまた