セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

夢幻紳士

2006-01-14 00:45:20 | アニメ・漫画
『夢幻紳士 幻想篇』より、夢幻魔実也。

20世紀初頭の帝都を舞台に、不思議な能力を持つ探偵・夢幻魔実也が様々な事件を解決する、オムニバスストーリー。20年以上の長きに渡り、続いているシリーズです。

何気なくブックオフの100円コーナーで『夢幻紳士』をいくつか買って以来、高橋葉介にハマってます。
初期作品集『ミルクがねじを回すとき』あたりは、画面に松本零士的エロティシズム+寓話的要素が色濃く出ていて、これもまた良いです。

最新作『幻想篇』での夢幻紳士は、謎の幻覚に悩まされ、現実と悪夢を行き来する主人公「僕」の精神の中に現れる探偵として登場します。
仮にも探偵モノなのに、まさかの夢オチ!

ハッタリと破綻のギリギリのラインで紡がれる、妖艶な独特のビジュアル世界。
『幻想篇』の後も、『逢魔篇』『迷宮篇』、セルフリメイク『回帰篇』と続きましたが、個人的には『幻想篇』が一番好きです。昔の『怪奇篇』も好きですが。
全11話、一話完結のようでいて、実は終盤で複線が一気に回収されるという、絶妙な構成が最大の魅力かと思います。