出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

編集者、記者、ライターの一日はどうなっているのか

2005年06月07日 | 出版の雑談
自分のことは出版屋と思ってるけど、ご連絡(トラックバック)いただいたので報告することにする。私じゃまったく役に立たないだろうけど、こういう企画は数が多いほうが楽しいので、よしとする。

本日のわたくし

 9:00~ メールをチェックする。
 9:30~ 取次搬入の準備をする。
10:00  原チャリ「ポルシェ号」にて出発。
10:30  トーハン到着。納品。
11:00  日販到着。納品。
12:00  途中のハナマサで焼きそば(業務用)を買って帰社。
12:30~ 昼食
13:30~ メールと、終わったら次の本の勉強。
18:00  終業

ゲッ! 書いてみると、大した仕事をしていない。普通、著者との打ち合わせとか編集会議とかあるんだろうけど、ひとりでやってると会議はない。半年1冊だと、打ち合わせもそうしょっちゅうない。私の1日としては自慢できる種類の「出版経理」でさえ、この時期はない。

これじゃあ、「一日はどうなっているのか?」に答える意味がない。

だって、次の本の著者とは先月末に会ったときに話が済んでいて、今は原稿待つのみだし。

しかしながら、原稿が来たときに良し悪しがわからないと困るので、これからちょいと勉強をする。著者の業界では大変な人気の人なので、その世界について本やCDを集めてある。めちゃくちゃ奥が深くて、昨日はあっという間に挫折した。本日はもう少し頑張る予定。

言い訳じゃないが(ホントは言い訳だが)昨日はもっといろいろした。直販の荷造り発送もしたし、消しゴム作戦もした。せっかく教わって紙やすりも買ったのに、直近の新刊は上製で、やっぱり消しゴムを使った。カバーを折りまくって、第一次返本部隊(新刊直後の、棚に並ばずに帰ってくるヤツ)を全部さばいた。

ところで本日のトーハンには、補充注文がいっぱいあった。すごく嬉しい。今回の本も相変わらず宣伝してないけど、そのわりに動きがいい。

新刊直後の補充というのは、書店が「とりあえず並べたら売れたのですぐ補充した」状態らしい。昨日改修の終わった2回転目組の本たちを見ながら、「ケッ、置いときゃ売れるのに。バカな本屋だ」と憎まれ口を叩く。客注も嬉しいが、出てすぐ補充がこんなに多いのは初めてなので、やたら強気になる。

そうだ、思いだした! 先週は、新刊を献本した全国紙の記者が来た! 著者への取材を取り次いで、結局うちでインタビューをしたので、横で聞いていた。ある月刊誌から連絡が来て、その新刊案内用原稿も書いたし。

もう、いいや。どうせ、編集者やライターの一日のイメージには程遠い一日だとは自覚している。おまけに今日も、18時にはスッパリ仕事を切り上げて、遊びに行く。どうだ、まいったか。