前回の本は読み物じゃなかったので、DTPがちょっと面倒くさかった。今度は楽かと思ってたのに、読み物じゃないどころかビジュアル本。やってて楽しいけど、えらい大変だ。今度(次の新刊)の次こそは、読み物で楽をしたいと思う。手抜きしたいような言い草だけどそうじゃなくて、ジャンルとかタイプの問題。
さて、本屋のバイトも順調で、毎回学ぶことが多い。書店業務的なことや、出版社として要検討のことなど、いろいろ。で、今回は、別に役立つとか文句を言いたいとかいうことではなくて、ちょっと感じたことを書く。
毎日、出版社からたくさんのFAXが届く。その中でなんとなく気になるのが、「平積みをお願いします」というもの。そう書いてない(「お取扱をお願いします」とか書いてある)FAXとは、どうしても印象が違う。
確かに売れる(と思う)理由も書いてある。けれど、他の出版社からもFAXはたくさん届くわけで、書店員(である私)からすると、なんでこいつのだけお願いされなあかんの?と思ってしまう。平積みするかどうかは、うちの勝手だろ…という感じ。(実際は私はただのバイトで、どこに何をどう並べるかなんて権限は全然権限はないし、理屈じゃなくて、そういうふうに頭が反応するってこと)
それに、平積み云々と書いてあるFAXは、他の部分も微妙に押し付けがましい。
一番気になったのは、「ロングセラーですが、店頭に在庫がないのではありませんか?」というもの。たずねてくれるのはありがたいにしろ、せめて「在庫がないのではございませんか?」とたずねてほしい気がする。「売れ筋を切らしていませんか?」とあって店長名が違ってたりすると、「うちの売れ筋知ってんの?」と言いたくなる。こちらも、せめて「売れ筋ですが、在庫はいかがですか?」ときいてほしい。
話はどんどん細かくなるが、「非常に大きな期待ができます」じゃなくて、「非常に期待しておりますので、なにとぞ・・・」と書くとか。「確実に売れる既刊です」じゃなくて、「確実に売れております」とか。
要は言葉遣いなのかも知れないけど、なんとなくタカビーな感じ。
シリーズ物で、前もって送られてきた販促資料に「お客様全員が潜在読者です」とあったときは、「きっと他の本もそう思ってるだろうよ」と思った。この販促資料には、「バイトにも頑張って売らせろ」とか「客一人に一冊売れ」とか「DMを打て」とか「電話をかけろ」とか「企業の採用をとれ」とか書いてあった。
そうすれば売れるのは確かだろうけど、DMも電話も書店側のコストだけどそれを何らかの形で補填するってなことは書いてない。
第一、それらの販売努力を「お願い」してる文章じゃなかった。
以前どなたかのブログで雑誌の付録の話が出ていたが、「今ではつけるのが当然になって、どうにもならない」ってな感じだった。つけるのが当然になってるのは構わないが、書店員に組ませるのはいつまでたっても「当然」じゃないと思う。
けど、まあ付録はともかく、FAXの言葉遣いなんて丁寧にしたって何の損もしない。なのに、あの「こうしろよ」的表現は何なのか?
本屋さんも麻痺してるのか(忙しすぎるのか)。
それとも原因は営業下手な私側にあって、「そんなこと気にせず売り込めばいい」のか、「強い提案姿勢が実は喜ばれている」のか・・・。
さて、本屋のバイトも順調で、毎回学ぶことが多い。書店業務的なことや、出版社として要検討のことなど、いろいろ。で、今回は、別に役立つとか文句を言いたいとかいうことではなくて、ちょっと感じたことを書く。
毎日、出版社からたくさんのFAXが届く。その中でなんとなく気になるのが、「平積みをお願いします」というもの。そう書いてない(「お取扱をお願いします」とか書いてある)FAXとは、どうしても印象が違う。
確かに売れる(と思う)理由も書いてある。けれど、他の出版社からもFAXはたくさん届くわけで、書店員(である私)からすると、なんでこいつのだけお願いされなあかんの?と思ってしまう。平積みするかどうかは、うちの勝手だろ…という感じ。(実際は私はただのバイトで、どこに何をどう並べるかなんて権限は全然権限はないし、理屈じゃなくて、そういうふうに頭が反応するってこと)
それに、平積み云々と書いてあるFAXは、他の部分も微妙に押し付けがましい。
一番気になったのは、「ロングセラーですが、店頭に在庫がないのではありませんか?」というもの。たずねてくれるのはありがたいにしろ、せめて「在庫がないのではございませんか?」とたずねてほしい気がする。「売れ筋を切らしていませんか?」とあって店長名が違ってたりすると、「うちの売れ筋知ってんの?」と言いたくなる。こちらも、せめて「売れ筋ですが、在庫はいかがですか?」ときいてほしい。
話はどんどん細かくなるが、「非常に大きな期待ができます」じゃなくて、「非常に期待しておりますので、なにとぞ・・・」と書くとか。「確実に売れる既刊です」じゃなくて、「確実に売れております」とか。
要は言葉遣いなのかも知れないけど、なんとなくタカビーな感じ。
シリーズ物で、前もって送られてきた販促資料に「お客様全員が潜在読者です」とあったときは、「きっと他の本もそう思ってるだろうよ」と思った。この販促資料には、「バイトにも頑張って売らせろ」とか「客一人に一冊売れ」とか「DMを打て」とか「電話をかけろ」とか「企業の採用をとれ」とか書いてあった。
そうすれば売れるのは確かだろうけど、DMも電話も書店側のコストだけどそれを何らかの形で補填するってなことは書いてない。
第一、それらの販売努力を「お願い」してる文章じゃなかった。
以前どなたかのブログで雑誌の付録の話が出ていたが、「今ではつけるのが当然になって、どうにもならない」ってな感じだった。つけるのが当然になってるのは構わないが、書店員に組ませるのはいつまでたっても「当然」じゃないと思う。
けど、まあ付録はともかく、FAXの言葉遣いなんて丁寧にしたって何の損もしない。なのに、あの「こうしろよ」的表現は何なのか?
本屋さんも麻痺してるのか(忙しすぎるのか)。
それとも原因は営業下手な私側にあって、「そんなこと気にせず売り込めばいい」のか、「強い提案姿勢が実は喜ばれている」のか・・・。
書店にとって(というかワタシにとってですが)
FAX営業の文面は大事です。高ピーなFAXは速攻捨てます。紙代返せ!とか思う。
まだまだ版元さんには、版元(上流)・書店(下流)の考え方がぬけ切れていないところが多いように見受けられます。
平積希望!とか書いてくれますが、それはあんまり気になりません。でも○○書店で売れてます!などと書かれると「じゃぁ、そこで一生売ってもらえ」と言いつつ捨てることも多々。
でも中には○○出版者とウチのこの本を並べると売れますよなどと教えてくれる版元さんもいらっしゃいます。ありがたいことです。書店はこういう情報はありがたいです。
それから、メールマガジンタイプで来る文章で押し付けがましいところは多いです。みんな文章で生活しているはずなのにもう少し気をつけて欲しいところです。それでは。
逆もありまして「どこの出版社? 知らんよ」ってなこともありますけど、書店さんはさすがにタカビーな態度とか言葉ってないです。黙って返本するとか(うちは構わないんですけど、了解が必要な書店さんとの比較として…)、そういうのは感じますけど、やっぱり態度が悪いのは版元側だと思います。
また、それを「版元は!」と一緒くたにされるのが、ちょっと悲しいです。
これからも「書店がありがたい情報」を得られるように(あと、そうやって営業できるように)頑張ります。
大丈夫です。
書店員もバカじゃないので(バカもいるが)版元を一緒くたにはしませんのでご安心を。丁寧な本作りと売り方をしていればその心意気に応えたくなります。これは多分みな同じだと思います。
私は書店と版元の関係は対等(50:50)だとかねてより考えています。
書店は「売らせてもらう。」版元は「売ってもらう。」もし誰かが上流にいるとしたらそれは読者・お客様に他なりません。
『非常本』エライたくさん売らせていただきました。
次の新刊もお待ちしております。
それでは。
当方現在、小さな出版社で営業やってます。
>もし誰かが上流にいるとしたらそれは読者・お客様に他なりません。
本当に、その通りだと思います。
読んでいて、思わず反応してしまいました!
店頭で本が積まれたとしても、お客様に買われて初めて私の営業は完遂するのだと、そう自戒を込めつつ、その上で自分に果たして何ができるのか、自問自答の日々です。。。
おそれいります。。。
えーとどちらの版元さんですか?
もしかするとお会いしたことなどあるかも知れませんね。
言いたい気持ちもあるんですけど、言っていいものやら。。。
ネット上なので、どうなんでしょう、大丈夫なのかしら。
しかしこれでは、ぱんたさんとお会いしているか、
確かめられませんね(泣)。
ちなみに話は変わるのですが、私、タミオさんとは、
一回だけお会いしたことあります。
某会合の後、駅に向かってぞろぞろ歩く道すがら、
名刺交換させていただいたことが。。。
なんとなく「実際お世話になっている書店さんには、
ここでは遭遇しない」ような気がしていました。
全然根拠も理由もありません。
感動です! ありがとうございます!
ようやく新刊できます。
例によってジャンル違いましてすみません(笑)
でもいい本です、よろしくお願いいたします。
ゆいちわさま、
うわっ、お会いしてますか。
最近、知り合いが増えてきてこそばゆい感じです。
それにしても、営業をフルタイムでされている方も
そんなに頑張っていらっしゃるのに、
あれこれ試行錯誤ばかりの私の前には「遠い道のり」が…。