原題:『Hamilton - I nationens intresse』 英題:『Hamilton: In the Interest of the Nation』
監督:キャスリーン・ウィンドフェルド
脚本:ステファン・ツンベルク
撮影:ヨナス・アラリク
出演:ミカエル・バーシュブラント/ペルニラ・アウグスト/ジェイソン・フレミング
2012年/スウェーデン
女性に対して過度にストイックな情報部員について
スウェーデン版の「007」である情報部員のカール・ハミルトンは、ジェームズ・ボンド以上にストイックさを求められており、それがストーリーに終始暗い影をもたらしていると思うが、女性に関しても「ストイック」で、自ら身に着けた護身術で外科医で恋人のマリア・ソルスカを誤って殺してしまうし、パレスチナ解放機構(PLО)のメンバーであるモナ・アルファタールとはあくまでも仕事上のパートナーであり、マリア殺しの犯人を捜していた刑事のヨハンナはハミルトンが犯人であることを突き止めるのだが、ハミルトンは国によって守られており裁判沙汰にはならないことを知らされ、まさに手も足もでないのである。
しかし本作の一番の収穫はロバート・パターソンとヘレナ・ジョセフソンによるテーマソングの「My Own Worst Enemy」が聴けることで、この曲に出会えただけでも本作を観た甲斐があると思う。以下、和訳。
「My Own Worst Enemy」 Robert Pettersson featuring Helena Josefsson 日本語訳
自分の銃を握りしめ
俺は虚無に満ちた暗闇を見つめている
俺はぶち壊すためにここに送られた者になり始めているのか?
鏡を覗くと俺の背後から見つめているお前がいる
憎しみが募るたびに自分がどちら側にいるのか忘れてしまう
俺がずっと追いかけていた影は単に自分の影なのか?
鏡を覗くと俺の背後から見つめているお前がいる
俺自身が最強の敵なのだ
誰か俺自身から俺を救ってくれ
俺自身が最強の敵なのだ
まるで他人と戦っているようなんだ
俺自身が最強の敵なのだ
お前は俺を跪かせたがそれでも俺は立ち上がろうとしている
お前は俺を徹底的に殴りつけているが
俺はお前に止めるように懇願している
鏡を覗くと俺の背後から見つめているお前がいる
俺自身が最強の敵なのだ
誰か俺自身から俺を救ってくれ
俺自身が最強の敵なのだ
まるで他人と戦っているようなんだ
俺自身が最強の敵なのだ
俺自身が最強の敵なのだ
これはあなたには勝ち目のない戦い
あなたに勝利などありえない
慈悲を懇願しない限り
いつの日かあなたは全ての罪を償なうはず
俺自身が最強の敵なのだ
誰か俺自身から俺を救ってくれ
俺自身が最強の敵なのだ
まるで他人と戦っているようなんだ
俺自身が最強の敵なのだ
俺自身が最強の敵なのだ
誰か俺自身から俺を救ってくれ
俺自身が最強の敵なのだ
まるで他人と戦っているようなんだ
俺自身が最強の敵なのだ
俺自身が最強の敵なのだ
俺自身が最強の敵なのだ