ジェリーフィッシュ
2007年/イスラエル=フランス
ジェリーフィッシュと船と写真
総合 60点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
イスラエルのテルアビブの結婚式場で働くウエイトレスのバティアがボーイフレンドと別れる時の背景のバスのデザインがマリンブルーであることや、結婚式の会場に料理を運ぶ途中で皿にのっていた料理を落としてしまうのだが、落ちた料理をそのまま皿にのせて運んでいき、客が次々と落ちた料理をつまんで食してしまう冒頭のシーンは面白かったのだが、その後のタイトルにもなっているジェリーフィッシュの扱いが消化不良気味である。それは新婚旅行でホテルに泊まったケレンとマイケルがスイートルームに宿泊していた女性詩人の「永遠に果てぬ苦悩」というタイトルらしい詩の一節に引用され、ラストでバティアが海の中に潜ってしまう少女を助ける際に、少女が口から吐き出す息がジェリーフィッシュのように見え、明らかに不安定な2人から発せられたジェリーフィッシュの‘たゆたい’を受け止めるのは、バティアが行方不明になった少女を探して欲しいと頼んだ警官が紙で折った船と、フィリピンから出稼ぎに来ている介護ヘルパーのジョイが、彼女の5歳になる息子の誕生日のプレゼントとして85歳のマルカから贈られる帆船の模型であるのだが、不思議なことにバティアが所持していたアイスクリーム売りのおじさんが写っている写真や、女性写真家が撮った、行方不明になった少女の写真と、ジョイがバティアと接触した際に、落としてしまった5歳の息子の写真が物語に上手く組み込まれていないのが惜しい。
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