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『ヒロイン失格』

2015-09-25 00:51:00 | goo映画レビュー

原題:『ヒロイン失格』
監督:英勉
脚本:吉田恵里香
撮影:小松高志
出演:桐谷美玲/山崎賢人/坂口健太郎/福田彩乃/我妻三輪子/高橋メアリージュン/竹内力
2015年/日本

ヒロインが「失格」する原因について

 主人公の松崎はとりが漫画喫茶で読んでいるもので分かるように、本作は『アオハライド』(三木孝浩監督 2014年)のパロディーなのであろうが、その演出の過剰なデフォルメから勘案するならば、「少女漫画」そのもののパロディーといってもいい。
 正確を期すならば、世界的に美人と認められている桐谷美玲がヒロインを失格するはずもなく、そもそも松崎はとりが「失格」した原因は、相手の寺坂利太の優柔不断さからであり、結果的に「ヒロイン失格」したのは我妻三輪子が演じた安達未帆の方なのである。この、美人の揺るぎないアドバンテージは同時期に公開されている『ガールズ・ステップ』(川村泰祐監督 2015年)との興行的比較により既に突き付けられた現実である。
 しかしいくらアドバンテージがあるとしても時として美人でさえ「ヒロイン失格」の烙印を世間から押されてしまうことがあり、理由がよく分からないのであるが、例えば、『進撃の巨人』(樋口真嗣監督 2015年)でヒロインのミカサ・アッカーマンを演じた水原希子である。


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