ココ・シャネル
2008年/アメリカ
余りにも中途半端
総合 0点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
ココ・シャネルの生涯を描いた作品ということで観に行ったのだが、多少なりともシャネルの人生を知っている人ならば全くもの足りなく感じると思う。
波乱万丈のココ・シャネルの人生を2時間強で描くことには無理があることは分かる。だからこの作品ではシャネルの2つの恋愛を中心に描いたことも理解はできる。しかしその選択が間違っていると思う。私が把握している情報が間違いでなければシャネルはエチエンヌ・バルサン将校と結婚する意志はなかったはずである。シャネルが本気で結婚を考えたのは自動車事故で亡くなったアーサー・カペル(Arthur Capel)とイラストレーターのポール・イリブ(Paul Iribe)だけだと思うが、何故かポール・イリブが出てくることはなく、エチエンヌ・バルサンとの不自然な‘情事’とアーサー・カペルとの不自然な‘純愛’が描かれている。
日本ではこの作品は劇場で公開されているが、そもそもテレビ映画であるのだから、138分という上映時間を思いっきり延ばして3部作くらいにしてでもココ・シャネルの生涯を正確に描いてもらいたかった。これほど映画にするだけの甲斐のある生涯はなかなかないのだから。『ココ・アヴァン・シャネル』を観に行くのが不安になっている。
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