原題:『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
監督:柴崎貴行
脚本:米村正二
撮影:宮崎悟郎
出演:竹内涼真/中村優一/稲葉友/半田健人/天野浩成/倉田てつを/及川光博/内田理央/吉井怜
2015年/日本
ストーリーの構造だけは凝っている子供向けの作品について
前作『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』と同じ監督と脚本家のコンビだったのでそれほど期待していなかったが、ストーリーの構造そのものはなかなか凝っている。1973年2月10日に放送された『仮面ライダー』の最終回の映像を上手く使い、仮面ライダー3号が存在していたという「擬史」を作り出すところまでは良かったのであるが、その後はいつものように大勢の仮面ライダーが登場し、ゴレンジャーの流れを汲む「手裏剣戦隊ニンニンジャー」が現れ、タイムボカンシリーズのマシンメカのようなものまで出現してなんやかんやわちゃわちゃしてしまっている。最後になってテレビで「正史」が描かれ上手くまとめているから良いのであるが、あくまでも大人用ではなく子供をターゲットに制作されているのだから大人が文句を言っても仕方がないところではある。