MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『テイカーズ』 70点

2012-01-24 23:53:16 | goo映画レビュー

テイカーズ

2010年/アメリカ

ネタバレ

強盗団に対するイメージの齟齬

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 大規模な銀行強盗シーンはかなりの迫力で、その強盗団のリーダーであるゴードン・ジェニングスの薬物中毒の姉ナオミの存在や、強盗団を追っているロスの刑事であるジャック・ウェルズの、一人娘サンデーのシングルファザーという立場や、彼の相棒のエディ・ハッチャーの重い病気を抱える子供を持つという境遇など、物語の伏線も上手くはられており、その2人に追いかけられるジェスの長距離の逃走劇も、最後にエディがジェスに呆気なく銃殺されてしまうというベタな部分を除けば十分に見応えがある。
 緻密な計画を練った割には、最後でゴーストが一人で大量の現金を抱えて逃げようとする意図が甘く感じるのであるが、最も理解に苦しむ演出はクライマックスにおける強盗団とロシアのギャングたちの銃撃戦のシーンで、何故か音楽とスローモーションで映像処理してしまっているために、臨場感を失ってしまっている。強盗団に対してクールなイメージを期待していた私と、抒情的な演出にこだわった監督に齟齬が生じたように感じる。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ネガティブでも“キャンペーン” | トップ | 最初にAKB48ありき »
最新の画像もっと見る

goo映画レビュー」カテゴリの最新記事