原題:『ライアー×ライアー』
監督:耶雲哉治
脚本:徳永友一
撮影:豊納正俊
出演:松村北斗/森七菜/小関裕太/堀田真由/七五三掛龍也/板橋駿谷/竹井亮介/相田翔子
2021年/日本
スタイリストの「演出」について
演出が『花束みたいな恋をした』(土井裕泰監督 2021年)と同様に主人公の高槻湊のモノローグの多用により映画を観るという醍醐味には欠けている上に、湊を演じた森七菜の独擅場で高槻透を演じた松村北斗の存在が霞んでしまいバランスも悪いのだが、どうしても気になる点を書いておきたい。
湊が持っているショルダーバッグに書かれているフランス語は「J'ai quelque chose à te dire(私にはあなたに言わなければならないことがある。)」という意味で、湊が着ていたWEGOのTシャツには英語で「FLIRT(恋をもてあそぶ女)」という文字が書かれており、これはまさに「野口みな」というギャルを装って透と接する湊が抱える問題なのである。
しかしこれは耶雲哉治監督や脚本を担った徳永友一の企みというよりも偶然なのか意図的なのかスタイリストの里山拓斗の仕掛けなのではないだろうか?
因みに湊と北斗が自撮り棒を使って撮影していた場所は東京の御茶ノ水にあるアテネフランセという語学学校の紫の壁で、品川駅から東武動物公園までは描かれている以上に時間がかかると思う。
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