原題:『Ant-Man』
監督:ペイトン・リード
脚本:エドガー・ライト/ジョー・コーニッシュ/アダム・マッケイ/ポール・ラッド
撮影:ラッセル・カーペンター
出演:ポール・ラッド/エヴァンジェリン・リリー/コリー・ストール/マイケル・ダグラス
2015年/アメリカ
「生活臭」が強すぎるヒーローについて
手塚治虫原作の『ミクロイドS』のようなものを想像して観に行ったら、意外と地味なものだった。主人公のスコット・ラングの「生活臭」が強すぎてSF作品として華やかさがないように感じたからで、アントマンのスーツを着こなしてパワーを発揮できるまでのトレーニングの過程も、愛娘のキャシーのために戦うという動機も人間味が強すぎてストーリーがこじんまりとしているように見えた。だから『ファンタスティック・フォー』(ジョシュ・トランク監督 2015年)同様に本作も子供向け(もしくはファミリー向け)のように見えてしまうのであるが、アントマンが実力を発揮するのはどうやら続編かららしい。