原題:『Pokémon Detective Pikachu』
監督:ロブ・レターマン
脚本:ダン・ヘルナンデス/ベンジー・サミット/ロブ・レターマン/デレク・コノリー
撮影:ジョン・マシソン
出演:ライアン・レイノルズ/ジャスティス・スミス/キャスリン・ニュートン/渡辺謙
2019年/アメリカ・日本
「ポケモン」のアメリカ人の受け止め方について
本作を観ていて思うことは人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターをアメリカ人がどのように受容しているかということである。
実写であることからマーベル・コミックを原作とした、多少暗めの演出なのであるが、詳細は避けるが結局ストーリーは最後にミュウツーが「魔法」を解いたような感じで、ディズニーアニメのようなオチなのである。アメリカ人がピカチューをマーベル・コミックに登場する「モンスター」と捉えるのか、ディズニーアニメの「キャラクター」と捉えるのか迷いが感じられる。
マーベルとディズニーの良いとこ取りではあるのだが、ストーリーは主人公のティム・グッドマンと彼の父親のハリーとの葛藤と和解というありきたりなもので、「探偵物語」としては起伏が欠けていると思う。