G.I.ジョー
2009年/アメリカ
強烈なアイロニー
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
最初からストーリーなど期待せずに観に行ったのであるが、意外と物語は皮肉が効いていて面白かった。次々と繰り出される最新兵器に圧倒されてしまい、それだけでも楽しめるのでストーリーはどうでもいい感じではある。
物語は400年前のフランスから始まり、同じ家系が同じ仕事をしているということは儲かるからであろう。つまり戦争で一番利益を得る者は決して勝者ではなく‘武器商人’たちなのである。‘武器商人’たちは‘G.I.ジョー’側が勝とうが‘コブラ’側が勝とうが関係ない。‘武器商人’たちはとにかく自分たちが開発した武器を使って戦い続けてくれればいいのである(ついでに言うならばそんな派手な戦闘シーンを喜んで観ている私たちがいてくれればいいのである)。だから世界最悪のテロ組織である‘コブラ’が敗れても、その代わりをアメリカ大統領が担ってくれればいいというラストシーンも強烈な皮肉である。
それにしてもなかなかハリウッド映画には出てこないよね、‘普通’の東京が。場違いの2人の‘忍者’にも違和感を感じないわけではないが、兵器がリニューアルされてますます強力になっていく中で、そのような兵器の進歩とは関係なくあくまでも精神や肉体の鍛錬に徹する武道をストーリーの中に組み込むことで、兵器と武道の2つの相反するものをコントラストで引き立てるという映像を作る上でのテクニックとしては高く評価できると思う。
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