原題:『Blue Bayou』
監督:ジャスティン・チョン
脚本:ジャスティン・チョン
出演:ジャスティン・チョン/アリシア・ヴィキャンデル/マーク・オブライエン/リン・ダン・ファム
2021年/アメリカ
法の荒さに呼応するような演出の荒さについて
本作の主題は韓国人とアメリカ人との養子縁組が法整備された2000年以前に養子になった成人が不法移民として母国に強制送還されてしまうという法の不備の告発だと思うのだが、ドラマを盛り上げようとする余り、演出が荒いような気がする。
例えば、主人公のアントニオ・ルブランが弁護士費用を捻出するために仲間たちとバイク店に夜中に押し入るのであるが、一人逃げ遅れたアントニオは店のバイクに乗って店を囲んでいる警察官たちから強行突破する。その際に、アントニオはフルフェース型のヘルメットをするのだが、何故かシールドを下げないために妻のキャシーの夫で警察官のエースに顔を見られて足が付いてしまうのである。違和感のある演出だと思う。
あるいはアントニオが裁判の日にエースの同僚のデニーたちに拉致されて裁判に出席できず、それを自慢げにエースに告白したデニーはエースに手錠をはめられて車のハンドルから逃れられなくなるのだが、手錠の鍵はデニーも持っているはずで何故鍵を使わないのか疑問が残る。
しかしリンダ・ロンシュタットの「ブルー・バイユー」という名曲を知ることができただけでも良かったと個人的には思う。以下、和訳
「Blue Bayou」 Linda Ronstadt 日本語訳
私は子供をブルー・バイユーに残して以来
とても落ち込んでいる
心配性で
いつだってとても心細い
10セントや5セントでも蓄えて
太陽が沈むまで働いている
ブルー・バイユーでのより良い幸せを期待しながら
いつの日にか私は戻るつもり
どんなことがあろうともブルー・バイユーへ
ブルー・バイユーでは地元の人々は素晴らしく
世界そのものが私のもので
帆のある釣り船もある
もしも眠い目をこすりながら
馴染みのある日の出を見られるならば
私はどれほど幸せだろうか
私はまた自分の子供に会うつもり
友達の何人かと一緒に
たぶん私はまたブルー・バイユーで気分が良くなる
10セントや5セントでも蓄えて
太陽が沈むまで働いている
ブルー・バイユーでのより良い幸せを期待しながら
いつの日にか私は戻るつもり
どんなことがあろうともブルー・バイユーへ
ブルー・バイユーでは地元の人々は素晴らしく
世界そのものが私のもので
帆のある釣り船もある
もしも眠い目をこすりながら
馴染みのある日の出を見られるならば
私はどれほど幸せだろうか
私の男の子をそばに寄せて
銀色の月と潮汐と甘美な日
この心の傷は取り除かれるだろう
私は決して憂鬱にはならない
ブルー・バイユーで私の夢が叶うから
Linda Ronstadt - Blue Bayou (Official Music Video)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-126181