MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『セッションズ』

2014-03-23 23:06:53 | goo映画レビュー

原題:『The Sessions』
監督:ベン・リューイン
脚本:ベン・リューイン
撮影:ジェフリー・シンプソン
出演:ジョン・ホークス/ヘレン・ハント/ウィリアム・H・メイシー/ムーン・ブラッドグッド
2012年/アメリカ

セックス・サロゲートの妻を持つ夫の心理について

 幼少時にポリオを患い首から下を全く動かすことが出来なくなった主人公のマーク・オブライエンが、障害者のセックスについての原稿依頼を機に自ら体験しようと試みるのであるが、専門のセラピストを介したセックス・サロゲート(=性行相手の代理人)と呼ばれるシェリル・コーエン=グリーンとのセックス描写は意外と普通で、童貞の男の子が年上の女性に手ほどきを受ける様子との違いはあまり感じられない。
 だから私の関心は寧ろシェリルの夫に向いてしまう。シェリルは夫のことを「哲学者」とマークに言っていたが、どうやら無職のようである。夫はシェリルに無関心なのかと思いきや、シェリルに宛てたマークの詩を読んで気分を害したところを見ると、妻を愛していないわけではなさそうである。自身に収入がないためなのか、あるいは「不能」で妻を満足させられないが故に許しているのか最後まで分からなかった。


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