原題:『ホワイト・ラブ -White Love-』
監督:小谷承靖
脚本:藤田敏八/小林竜雄
撮影:萩原憲治
出演:山口百恵/三浦友和/北村和夫/范文雀/小林桂樹/岩崎加根子/永島瑛子/岩城滉一
1979年/日本
最近見かけないふざけた演出について
本作は山口百恵と三浦友和のコンビによるラブストーリーなのであるが、主人公の上村忍の父親の圭介が20年前に妻子を捨てて別の女性と駆け落ちしていたり、忍の恋人となる山野辺健でさえ商社のエリートサラリーマンだったのだが、スペイン語の臨時講師や海外先との商談の仲介などで生計を立てており定職を持っておらず、はっきりとはさせていないものの、これはどうも学生運動を引きずっているように見える。
ところで面白いシーンがあって、忍が健に仕事を斡旋しているミッキー・安田に強姦されそうになるのだが、必死に抵抗されて逃げられた安川はガラスクリーナーの泡で「THE END」とスプレーする。
次のカットは大林宣彦が監督したスズキのユービーミニスクーターバイクCMの試写のオープニングの「START」である。
ここのカットのつなぎのギャグは秀逸だと思う。