MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『JUNO/ジュノ』 80点

2008-06-15 08:24:23 | goo映画レビュー

JUNO/ジュノ

2007年/アメリカ

ネタバレ

ミュージカル

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 16歳の少女が妊娠してしまうというストーリーは今となってはありふれたものになっているが、似たような他の作品と違う点は、エレン・ペイジの好演もさることながら、この作品は少女の妊娠を特異なものとして描いてはおらず少女の妊娠をきっかけとして恋人や家族の愛情のあり方が描かれているところにある。だからこのようなストーリーにありがちな重苦しい雰囲気は避けられている。
 この作品の秀逸さは挿入歌の使い方にある。例えば主人公ジュノがいつまでも大人になりきれないマークに告白される時、Mott The Hoopleの「All The Young Dudes(すべての若き野郎ども)」が流れたり、ジュノと恋人のブリーカーが2人でいる時、The Velvet Undergroundの「I'm Sticking With You(私はあなたに離れないでいる)」が流れたり、ヴァネッサが生まれたばかりの養子として迎える男の子と初めて面会する時、「Sea Of Love(愛の海)」が流れる。歌詞の一節「I wanna tell you how much I love you(どれだけ私があなたのことを愛しているのか私はあなたに言いたい)」はまさにヴァネッサが言いたいことだろう。
 このようにこの作品は挿入歌が物語にとても効果的に働いているのだが、英語が分からないとその良さが理解できないことが残念である。


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