原題:『The Marvels』
監督:ニア・ダコスタ
脚本:ミーガン・マクドネル
撮影:ショーン・ボビット
出演:ブリー・ラ―ソン/テヨナ・パリス/イマン・ヴェラ―ニ/ザウイ・アシュトン/ゲイリー・ルイス/パク・ソジュン/サミュエル・L・ジャクソン
2023年/アメリカ
バングルの「威力」について
本作の「元ネタ」は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(Everything Everywhere All at Once)』(ダニエル・クワン/ダニエル・シャイナート共同監督 2022年)のように個人的には思う。『エブエブ』が公開されたのが2022年3月で、ニア・ダコスタが本作の監督に抜擢されたのが2022年8月だからである。
主演3人が本人の意志に反して入れ替わるというアイデアまでは良かったと思うが、後半になってよく分からなくなってくる。例えば、ダー・ベンがカマラ・カーンからもう片方のバングルを奪って両腕にバングルを付けて、宇宙に穴を開けようとするとそのエネルギーの大きさに自身の体が耐えられず崩壊してしまうのだが、その後、カマラが両腕にバングルを付けて威力を発揮してもカマラが「壊れる」ことがないのは話が噛み合っていないように見えるのだが、『ミズ・マーベル(Ms.Marvel)』や『ワンダヴィジョン(WandaVision)』というドラマを見ていないのでよく分からない。映画がテレビドラマと連携されるとなかなか今後映画だけで楽しむのは難しくなってくる。
宇宙に開いた穴をふさぐためにモニカ・ランボーが「反対側」に回って穴を塞ごうとするのだが、塞いでしまったら自分が出られなくなることは火を見るよりも明らかなはずなのだが、このシーンもよく分からなかった。
しかしラストで映されるシーンを見た限りでは次回作は面白くなりそうな気はする。
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