MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『カラフル』 40点

2010-09-01 23:15:25 | goo映画レビュー

カラフル

2010年/日本

ネタバレ

‘カラフル’不足

総合★★☆☆☆ 40

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 前評判が良かったので観に行ったのであるが、ストーリーの展開に合わせるように続々と疑問が生じてきた。
 まず何よりも自殺を図った中学3年生が退院してすぐに、自殺の原因になった可能性がある家族と一緒に過ごすということがあるだろうか? 一旦生活環境を変えるために施設などに入居すると思う。
 結局、小林真の体に入った‘ぼく’は小林真本人であるのだから、性格が変わるということはありえない。つまり自殺して再び小林真の体に入るまでの‘ぼく’の、小林真よりも多少強気な性格がどこで養われたものなのかが分からない。
 小林真が自殺する直前に描いていた‘海の中から空を見上げている馬’の絵画は、とても自殺しようとしていた人間が描くような絵に見えない。もっと暗く絶望的な絵になるのが臨床心理学の常識だと思う。
 小林真の自殺のきっかけが、真が憧れる桑原ひろかが援助交際の相手とホテルに入っていったところと真の母親が浮気相手と同じホテルから出てくるところを目撃したことになっているが、2人とも特別に真と親密だったわけではないのだから動機としては弱いと思う。
 私が拭えない疑問は、もしも小林真のような立場に立たされている中学3年生がこの作品を観たとして、果たしてこの作品が彼の心に響くだろうかということである。逆に言うならば、自殺したいというような衝動に駆られたことのない人たちがこのような緩い作品を観て自己満足しているような気がしてならないのであるが、‘子供用’であるのならばこの程度で十分なのかもしれない。最初から結末を決めて書かれたシナリオはこのように感動があざとくなる。


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角界という“食い物”

2010-09-01 00:14:23 | Weblog

ワタミ&貴親方 セカンドキャリアでもタッグ(スポーツニッポン) - goo ニュース

角界の改革を担う「ガバナンス(組織統治)の整備に関する独立委員会」のメンバー

で、居酒屋チェーン大手ワタミグループの渡辺美樹会長が日本相撲協会理事の

貴乃花親方と、力士の「第2の人生」サポートの約束を取り付けたらしい。渡辺会長

は「角界が本気なら職場を用意したい」と言ったらしいが、“独立”委員会のメンバー

が親方とビジネスパートナーになることに問題はないのであろうか?ここで気になる

のが以下の話である。

横審、伊藤理事に抗議書…“解任要求”も(スポーツニッポン) - goo ニュース

 特別調査委員会の座長を務める伊藤滋は「権威主義的な昭和の遺物」と横綱

審議会を痛烈に批判したのであるが、“権威主義的”に突き放しながら角界を

変えていくのか、それとも渡辺美樹のように“馴れ合い”で角界を変えていくのか?

いずれにしても私には昭和の遺物のように思えてならない相撲を暴力団の代わりに

どのように“食い物”にしていこうか相談しているようにしか見えない。


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