
メール送信にはサブミッションポート(Submission Port)587を使う
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
PC上のメールクライアントから、メールを送信するときは、メールを送信するクライアントソフトにメールサーバー名とポート番号、ユーザー名とパスワード、認証の有無、暗号化接続の有無を設定します。受信と送信の設定はおのおの独立していますが、簡便のため、一連のものとして設定画面ができています。簡単そうですが、パラメーターが多岐に亘るので設定間違いが起こりがちです。今回は送信の設定でトラブルの多いメール送信ポートの指定方法です。
■一般の環境
メールサーバー:プロバイダや管理者が指定
送信ポート:587(Submission Port/SMTP AUTH/認証が必要)
暗号化接続:メーラー側で選択
ユーザー名:プロバイダや管理者が指定
パスワード:プロバイダや管理者が指定
■メールクライアントは送信ポートを587/認証付きに
世界中のスパムメールを減らすためにメールクライアントからのメール送信ポート番号は587に変更になりました。このポートでは接続時に利用者であることを確認(認証)する決まりです。なので認証を行うように設定します。
■暗号化接続とメール内容の暗号化の関係
メールクライアントの設定で「暗号化接続」を選択します。この場合、送信メールサーバーが暗号化通信に対応していれば、メールクライアントは送信メールサーバーまでの区間のみ暗号化して通信し、送信メールサーバーが配送する受信者のメールサーバーとの間は暗号化なしで送信します。故に、送信者PCから受信者PC間で守秘が必要であれば、送る内容をPC上でテキストファイルなどで作成し、暗号化した上で添付ファイルとして送ります。