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情報技術の四方山話

AI、IoT、ヤマハルータ、VPN、無線LAN、Linux、クラウド、仮想サーバと情報セキュリティのよもやま話

「通信シート」が発表される

2008-03-04 09:10:51 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。


帝人が、無線通信シートを開発、発表しました。

日経での報道記事
2008年3月4日付け日経新聞には、図解があります。

机上にデスクマットのように敷いて、その上にパソコンを置きます。パソコンはこれまでの無線LANアダプタを使うようです。パソコンを10センチ程度離すと無線がきれ、通信ができなくなります。

現在普及している無線LANは、通信範囲が広いので、誰がどこで接続しているのか把握が困難です。通信シートは、電波を極めて弱くすることで、通信範囲を限定することになります。これは、丁度駅のアナウンス用スピーカーが、大型のスピーカーを一台置いて、大きな音を出す方法から、小型のスピーカーを沢山配置し、スピーカーの音を限定した範囲に止める方法に変わりつつあることと同じです。

無線シートはおそらくLANケーブルでLANと結ぶ必要があるので、LAN工事は有線と同じように必要だと思われます。事務所内で使うことの利点は、極近距離無線LANにすることで、情報セキュリティを高めることができるとされています。

このような極近距離の無線LAN接続を、広く提供できる仕組みは今までに無かったので、今後製品が登場し、使い勝手がこなれてくると、意外な市場に広がると思います。
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MicrosoftがWindowsのAPI情報を公開へ

2008-02-22 06:07:05 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。


MicrosoftがWindows上でソフト開発をする際に必要となるAPI(アプリケーション・インターフェース)の公開範囲を広げました。歴史的な方針転換です。

これまでは、これらの情報を知るためにはMicroftとの契約が必要でした。今後、公開情報には事前の契約無しでアクセスできます。
(*)アクセスできますが、情報の利用規定はあり、それも公開されています。
(*)著作権を放棄したわけではありません。

Microsoftが進める、システムの内側の情報の公開により、Microsoftの基本ソフトを使ったシステム開発や、Microsoft以外の基本ソフト上でMicrosoft製品と連携するソフトウエアや互換性のあるソフトウエアを作ることが容易になります。

これまでは、APIを知るには先ず「契約ありき」でした。その為「ちょっと試してみよう」は殆どできません。また、契約による拘束を避けるためにリバースエンジニアリングの手法を使うことが一般的でした。今後はリバースエンジニアリングも不要となります。Microsoftとの法的リスクを明確に回避しながらソフト開発ができるので、Windows版のソフト開発の裾野は確実に広がります。

Microsoftは、自社が開発したAPIを保護することで、最も連携性の高いソフトウエアを開発できると言う優位性があります。しかし、現在のようにWindowsの普及が進んだ結果「自社のみが知りうる立場を利用して、他社より有利なビジネスを進める方針」が社会に馴染まなくなったということです。

API公開の関連情報は以下のサイトで確認ができます。

Microsoftのプレスリリース(英語)

オープンプロトコル技術ドキュメント(英語)
Microsoft製品のモジュール間の連携に用いるAPIの詳細情報が置かれました。認証系のActiveDirectory関連、ファイルやプリンタ共有関連、Exchange ServerやSQL Server等極めて広範囲です。

Microsoftの相互接続性をテーマとしたサイト(英語)

Microsoft Open Specification Promise(英語)
Webサービスのプロトコルが追加されました。Office関連の電子ファイルのフォーマット公開もここです。
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Microsoftが学生向けにソフト開発ツールを無償提供

2008-02-21 05:55:20 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。


Microsoftが「DreamSpark」プロジェクトを立ち上げました。各国の学生にMicosoft Windows上で動作するソフトウエア開発ツールを無償で提供するプロジェクトです。

先ず、11カ国に対して配布が始まります。この中には日本は含まれません。今後半年間で追加される国に日本は入っています。

開発に必要な、開発ソフト、基本ソフト、データベースソフト、Webアプリケーション開発ソフト、ゲームソフト用開発ソフト等が無償でダウンロードできます。私もWindows版ソフトウエアの開発を行いますが、これだけあれば、あとはメモリーを沢山積んだパソコン本体があれば十分です。

1.VisualStudio 2008/2005 Professional

2.Windows Server 2003 Standard SP2

3.SQL Server 2005 Developer Edition

全て、販売している版か販売したことのある版で「省略版ではありません」。
Windows版ソフトの開発人口が増えることは間違いないでしょう。

DreamSparkプロジェクト・ホーム(英語、中国語)

DreamSparkプロジェクトについてBill Gates氏が語る(英語)

DreamSparkユーザーガイド(英語)
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Google Gearsの目指す「オフラインソフト」とMicrosoftとの関係

2008-02-14 09:18:09 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。

Googleはソフトウエア開発の枠組みも提供しています。Googleのみならず、インターネットを通じて、ブラウザ上で動くソフトウエアは分類上「オンラインソフト」と呼びます。オンラインソフトには「インターネット上のサーバーとの接続が切れたら使えない」という欠点があります。この欠点を補い「インターネットと接続していない状況でも使い続けることができるソフト」を分類上「オフラインソフト」と呼び始めています。オフラインソフトはブラウザの中で動作する点を除けば、今現在のソフトの形態である「ソフトを買って、インストールして使うソフト」とよく似た形態になります。

オフラインソフトの特徴は、以下の三点です。

■ソフトウエアはインターネット上のサーバーが配信する
ブラウザ上のソフトウエアをサーバーが配信します。予め、オフラインでも動く工夫がされているソフトウエアです。その為、PCが代わったとしても、同じサーバーにアクセすることで同じソフトウエアを使うことができます。

■データはネット上のサーバーに保管する
データを、ネット上のサーバーに保管することで、異なるPCからアクセスしても同じデータにアクセスすることができます。データーの管理はオフラインソフトが行うので、利用者が意識することは、多くの場合ありません。

■インターネット接続ができなくてもソフトをつい続けることができる
ソフトウエアや、データの保管の基本はインターネット上のサーバーですが、両者をブラウザの中に一時保存しておくことでインターネットが切れても使い続けることができます。

この様な仕組みが実現すると、ホテルなどの貸し出しPC上でも仕事が継続してできます。地下鉄や新幹線、飛行機の中でも大丈夫です。もちろん、自宅のPCでも同じです。

このようなことは、PCのハードから、ソフトとデータが独立しブラウザの中と、ネット上のサーバー上にあるからできることです。即ち、Microsoftのような、基本ソフトや「買ってインストールして使うソフト(Officeソフトのような)」を販売する会社にとっては、迷惑な話です。これまでのソフトの在り方が変わり、最も得意とするマーケットを失う可能性が出てきます。

Googleが提供するGoogle Gearsは、この様な「オフライン」ソフトウエアを開発する「フレームワーク(枠組み)」を提供します。ソフトウエア開発者はこのフレームワークを使うことで、容易にオフラインソフトの開発を進めることができます。

MicrosoftとGoogleが激しく競う理由の核心は、Googleがソフトウエア在り方を、理想論だけでなく、ソフトウエア開発のフレームワークまで提供し、根本から変えようとしていることにあります。

今後は、このような緩やかなインターネットとの結合(=システムとの結合)を前提としたシステム開発が進みます。というのは、なによりもユーザ側の利便性が向上します。また、ソフトウエアの提供側も、ソフトウエアの集中管理ができます。このソフト開発のフレームワークは、企業内ソフトの開発にも応用されることは間違いありません。

ほんとうのSaaSはこのような「オフライン」を考慮したものでなければ、企業で使うことはできないのです。「インターネットが切れたから会社が休み」とはいきませんから。
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マイクロソフトがYahooに買収提案

2008-02-02 08:00:40 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。

マイクロソフトが、Yahooに買収提案をしたと報道されています。単に広告ビジネスの面で巨人の合併が報道されがちですが、以下の点を見落としてはいけません。

マイクロソフトのポータルサイト事業は、これまでも苦戦しています。一方Googleの登場前はYahooが抜け出ていたものの、いくつかのポータル+検索事業者が競っていました。Googleの登場後、YahooとGoogleに検索競争が収斂し、他の類似事業者は得意分野への注力を図ることになります。今後は中国の百度のように地域性のある検索事業が各言語圏で立ち上がり、特色をだしていくことになります。

マイクロソフトのYahoo買収が実現すると「MSN Yahoo!」のようなブランドができるのでしょうか。実際はYahoo!の集客力を軸に展開するでしょうから、Yahoo!ユーザには大きな変化はないでしょう。ただYahooにとっては、マイクロソフトのPCソフトウエア市場での影響力を活用することができます。基本ソフト系、インターネットエクスプローラーそしてMicrosoft Officeです。

Googleはユーザはブラウザさえあれば、インターネットのみならず、電子メールも、チャットも、ワープロも、表計算も、スケジューラーも使えるようにしようとしています。もちろんその他にも様々なサービスを開発しつつあります。

個人も、企業もGoogleに接続できれば、個人的、会社的な非公開の情報から、公開された様々な情報までシームレスにアクセス可能な環境を提供しようとしています。

Googleは既にメールや、ワープロ、エクセルなど基本的なソフトウエアを提供し、マイクロソフトの基本ソフトの上に展開しているソフトウエアの世界を、ブラウザの上に置き換えることを始めています。加えてビジネスソリューションでは、汎用ビジネスソフトはGoogleだけで完結できるツールを提供しています。Microsoft Officeとのドキュメントの互換性が高くなれば、ユーザは必ずしもMicrosoft製品を使う必要はありません。

マイクロソフトとYahooが一緒になると、ブラウザの環境にマイクロソフトOfficeの環境を密に結合するとおもいます。Microsoftはユーザのデスクトップが基本ソフトの上から、ブラウザに移行していく中で、Officeソフトが基本ソフト、すなわちWindowsから切り離され、市場を失うことになると大きな損失です。これを防ぎたいはずです。

マイクロソフトはブラウザの上のソフトの展開を見据えて、知名度が高く、ユーザ数の多いYahoo!を買収するのだと考えます。
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新s あらたにす

2008-02-01 08:51:10 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。

新聞社が共同で始めたニュースサイト「新s あらたにす」が立ち上がりました。

日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞が設立したもので、三紙のヘッドラインや、コラム、社説に容易にアクセスできます。三紙の「読み比べ」を全面に打ち出しています。

インターネットはニュースや情報へのアクセス手段として定着しました。以前は、新聞社のURLをブックマークしていましたが、yahooニュースやGoogleニュース、その他の所謂ポータルサイトを利用した方が便利なことに気づきました。ポータルサイトは複数社が配信するニュースを一覧して見ることができるからです。ポータルサイトの中には、MSNのように特定の新聞社が主体となりニュースを提供している場合もあります。一方、ポータルサイトがニュースをどのような基準で掲載しているのか、気になるところです。

ポータルサイトのように、ニュースソースとニュースを予め選択して、提供するものからニュースを読む形態と、自分でニュースソースを集めてニュースを読む形態が存在します。

様々なニュースサイトを比較して読むには、iGoogleでガジェットを使って一覧するほうが、ニュースソースの選択の自由が読者にあるので便利です。ただ、ガジェットが提供されていない場合は設定できません。

「あらたにす」はニュースのみではなく、社説、コラム、書評など各紙が提供する情報を容易に読むことができます。また、比較が簡単にできることもたいへん便利です。ニュースサイトとというより「新聞サイト」として活用したいと思います。ただ、「あらたにす」だけでは「自分が選んだニュースソース」という満足感がありません。

iPodや携帯オーディオは、アルバム形式の曲順を解き放ち、個人が聞きやすいようにできる自由度があります。だからこそ、普及するのだと思います。「あらたにす」で部分部分でのガジェット提供がすすめばニュースヘッドラインは三紙一括、コラムは天声人語、経済ニュースは日経、社説は当面読売にするなど、「自分が選んだ新聞」ができます。

新聞社のインターネット活用がどう進むのか、利用者はどう使うか。「あらたにす」は長い目で見る必要があります。
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MacBook AirとTime Capsule発表

2008-01-16 08:24:32 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
おはようございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。

2008年1月16日付けで、Appleの新製品MacBook AirとTime Capsuleが発表となりました。この二つのコンピュータは、パーソナル・コンピュータの家電化と家庭内のコンピュータのあり方を明示していると思います。一方で、企業のコンピュータとしても注目に値します。

MacBook Airの特徴ははっきりしています。

1.極薄・軽量型ノートパソコン
2.SSDを採用し、振動に強いパソコン
3.802.11n無線ネットワーク

Time Capsuleの特徴も明確です。

1.802.11n無線ネットワークとGigabitイーサ内蔵のLANディスク
2.Macが作ったWindows両対応のLANディスク
3.リビングに置いても違和感のないデザイン

私はブログの多くをMacBookで書き、仕事の殆どをWindowsでし、事務所のファイルサーバーはNetBSDとLinuxです。日常的にいろいろなパソコンを使っています。MacとWindows混在環境でプリンタとファイルの共有ができれば良いのですが、今は試験段階です。

MacBook AirはMacBookの重さを解消します。Windowsノートと比較して軽量化の進まないMacは、仕事で持ち回るときの負担が大きいと感じています。また、SSD搭載であれば振動に強く持ち回りのときも安心です。

Time CapsuleはAppleがつくったLANディスクであることが重要です。Windowsと共有環境を作るときに、Appleが提供する環境で作る方が簡単です。MacMiniをTime Capsuleのように使おうかと検討していたところでした。

直ぐに試してみたい二機種ですが、先ずはTime Capsuleの安定版を待って使おうと思います。
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2008年明けましておめでとうございます。

2008-01-04 06:44:52 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
明けましておめでとうございます。匠技術研究所の谷山です。

昨年は仮想技術を実践した年でした。仮想技術は他の技術と融合し、当面目を離せない技術分野となります。今年もブログのテーマの一つです。今年の注目項目を記述します。

実践技術
 仮想化と中小企業への応用
  ~ネットワークとサーバー、PC分野の劇的変化~

ネットワークの分野
 回線の仮想化による冗長構成。仮想IPでのサーバーの自動切換えなど
 IPv6への移行の実際

サーバー分野
 もちろん仮想サーバーの実践的応用の拡大
 Linux機能でのクラスタ化
 ThinClientを使ったシステム構築
 samba4による実践的システム構築

ソフト開発
 再びオブジェクト指向
 再びperl/ruby
 再びMySQL
 再びサーバーサイドプログラミング
 .NetとDBの実践的プログラム
 仮想環境での実践的分散処理
 サーバーサイドプログラムと印刷処理

基礎技術
 仮想化技術とリアルタイム処理
 PCアーキテクチャの純粋な仮想化
 リアルタイム処理の分散化

引き続き、よろしくお願いします。
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CPUクロックが下がってきた理由

2007-12-26 08:51:07 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
最近の自作PC向けのCPU市場を見ると、CPUクロックの上昇が止まり、デュアルコア、クワッドコアが増えています。メーカー製のPCも個人向けPCがデュアルコアになりました。システムやからすれば、とても贅沢なのですが、一方明確な理由もあります。

ZDNetに掲載されている、IntelディレクターJames Reinders氏の技術解説ビデオが分かり易い資料です。クロック上昇だけでは、性能向上ができないこと、マルチコアからメニーコア(とても沢山のコアを集積する)への可能性を説明しています。

ZDNetの「マルチコアプロセッサは生き残るか?」(字幕)
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光回路によるコンピュータの高性能化と低消費電力化(続)

2007-12-11 21:02:57 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
IBMの光回路技術は、人の髪の1/200以下の大きさが実現できます。電気-光変換装置としては画期的に小さなものが作れます。
Silicon Photonics 分野の研究が進めば、丁度半導体がどんどん微細化したように、光回路もどんどん微細化します。


IBMの発表資料より



IBMの発表資料より

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光回路によるコンピュータの高性能化と低消費電力化

2007-12-09 22:45:48 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
IBMは光回路を使い、数千のプロセッサを集約可能な基礎技術の開発に成功したと発表しました。この技術を用いるとノートPC程度の大きさでスーパーコンピュータが実現できるとのことです。光回路はあくまで、信号を伝える回路(道)のことです。


IBMの発表資料より

コンピュータの内部構造に光回路を使うことの大きな利点は「伝送速度が速くなる」ことと「消費電力の低下」です。現在使っている回路の殆どは「銅線」です。光を使うことにより伝送速度は100倍程になり、スーパーコンピュータの消費電力はこれまでの一般家庭数百軒分の電力から、おおよそ電球一個分までに小さくなります。

IBMのこの発表は、現在のコンピュータの高性能化技術が、直面している困難な問題に解決の道筋を示すものです。

IBMのプレスリリース(米国2007年12月6日、英文)
IBMがYouTubeにポストした技術説明ビデオ(英語:図解で分かり易い)
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カラー電子ペーパーがもうすぐ実用化

2007-10-20 11:27:08 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
電子ペーパーとは、紙のように薄い膜の中に静止画像を表示するものです。丸めることもできます。ブリジストンの発表記事では「ペーパー・ライク・ディスプレイ」と呼んでいます。

「紙のようなディスプレイ」ですから、設置も簡単です。カラーや動画の表示が可能なものもあります。テレビ画面は、プラズマや液晶に切り替わりました。電子ペーパーは、さらに薄型で低消費電力の画面として、次世代を担うものになっていくと思います。

PC用のディスプレイと異なり、電力の供給なしでも、継続して静止画像を表示できます。書き換えの時だけ電力が必要なので、電気代も格安で、掲示のための電気代も少なく済みます。また、掲示内容の書き換えはPCの画面のように、電子的に行うことができるので、通信で結ぶことで維持費の削減にも繋がります。

白黒の電子ペーパーの実証実験は東京駅の待合いコーナーを使って既に行われており、カラーの実用化が進むことにより、利用範囲が大きく広がります。

低消費電力を生かして、先ずは携帯関連デバイスの画像表示等から普及し、PCやテレビの小型ディスプレイへと普及が進むでしょう。量産が進み、低価格化がなられてくれば、普及は一気に進みます。

電車の中吊りや、壁張りポスターなどは、同じ面積で時間貸し方式がとれるので、広告やメニューなどでも普及が進むと思います。また、お店の中のPOP、メニュー等や、店先のポスター等にも適しています。

開発している企業の一部を紹介します。

ITメディアの記事
日立の電子ペーパー技術紹介ビデオ
富士通の電子ペーパー紹介ページ
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三稜鏡(さんりょうきょう)とは

2007-10-16 09:12:49 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
このコーナーでは、時の話題を取り上げます。三稜鏡(さんりょうきょう)とは、「プリズム」のことです。プリズムは渾然として目には認識できない光の組み合わせを解いて見せます。非常に不思議なもので、子供の頃からあこがれがありました。

身近なところでは、一眼レフカメラに使われています。一眼レフカメラではレンズから入った光をファインダー(覗き窓)で見ることができます。この場合のプリズムは分光ではなく、鏡を組み合わせて光の道筋をつくるために使われています。

このコーナーが、少しでもお役に立てばと思います。
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