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「RDG」再読

2023年08月18日 07時24分07秒 | 読書(小説/日本)

「RDG」シリーズを再読した。

#3「夏休みの過ごしかた」P192
「戸隠流って、あれですよね。木曽義仲に仕えていた戸隠山の修験者が、義仲が討たれたあとに伊賀に落ちのびて、12世紀ごろ、伊賀忍法とあわせて編みだしたと言われる」
(中略)
「けっこう武術の土地柄だったんだよね。お隣の飯綱山からは、神道無念流も生まれているし。これは、幕末に桂小五郎とか新撰組の芹沢鴨とか永倉新八とかが使っていた剣法だよ。武田家や真田家が戦国時代に使った忍びは、戸隠・飯綱から出た者だったに違いないし、伊賀へ行かなくても調べてかなりおもしろいんだよ、この地方の忍者たちは」

#6「星降る夜に願うこと」P108
「花咲かじいさんの犬?でも、裏の畑で大判小判を嗅ぎ当てた犬って、たしかブチ犬じゃなかった?」
高柳がすばやく言った。
「正しいのは白い犬だ。古い語りものには、神性の象徴として白い動物が出てくるからで、唱歌に出てくるポチという名前は、後年の後知恵だ」明治6年に「畜犬規則」が制定されると、飼い主の名札がついていない犬は野犬として殺処分されるようになってしまいました。このことがきっかけとなって各家庭で犬を飼うようになったのですが、その犬に多かったのが和犬ではなく、当時ステイタスとされていた「カメ(洋犬)」でした。そして、西洋式に「カメ」らしい名前をということで、「ポチ」や「ジョン」などといった名前が個別につけられるようになったということ・・・それまでは、「トラ」「クマ」「クロ」といった毛の色や大きさなど、見た目からついた名前で呼ばれていました、とのこと・・・「日本語の大疑問」P241国立国語研究所より)

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