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「大奥の座敷童子」堀川アサコ

2020年03月26日 09時26分55秒 | 読書(歴史/時代)
「大奥の座敷童子」堀川アサコ

奥州、弱小藩から大奥に奉公に上がった少女の話。
彼女に使命が下る――「座敷童子を連れ戻せ」、と。
『癒やし系の時代小説』と解説にあるが、「そんなのあるの?」、って思ってたら、本当だった。思った以上に面白く楽しめた。

P12
「大奥に座敷童子を探しに来たとな?」
「だれか、ここに座敷童子が居るなど、聞いたことがあるかえ?」
「いいえ」
 皆が、かぶりを振る。
「大奥に来る者は、公方さま(将軍)のご寵愛をえるため、立身出世のため、果てはお国許のため、実家にお金を送るため――さまざまな志があろうけど、座敷童子を探しに来た人なんて初めてですよ」

【ネット上の紹介】
時は黒船来航に揺れる徳川家定の治世。奥州、野笛藩一の美女、今井一期は貧する国許を救うため、野笛出身の座敷童子を連れ戻すべく、大奥へ奉公に上がる。出没する“枕絵の妖怪”や人が死ぬ際に泣く妖怪“泣きジジさま”に翻弄されながらイチゴが知った座敷童子の正体は?温かい涙と笑みがおとずれる癒やし時代小説。
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