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「狩猟家族」篠原悠希

2016年09月01日 20時36分20秒 | 読書(小説/日本)


「狩猟家族」篠原悠希

ニュージーランドが舞台。
現地でトレッキング中に、道に迷う。
たまたま出会ったのが、現地で狩猟生活を営む一家。
お父さんと二人の娘、三人で生活している。
こうして、その一家と関わりながらファーム・ステイすることとなる。

P22
ニュージーランドでは、親がライセンスを所有していれば、何歳からでも射撃や狩猟を始められるとアンディは語った

P54
日本人が会話の最中に頭を下げる仕草が、現地の人間にとっては笑いのツボになるということを、遼平はあとになって知った。

日本人から見れば、狩猟生活なんて想像もできない。
興味深い内容で、とても楽しめた。

【おまけ】
この一家の母は日本人。
ニュージーランドは親日家の方が多い印象を持っている。
実際、日本人妻の白人は多い(と思う)。
私も2か所の宿泊施設に泊まったが、両方とも奥さんが日本人だった。

海外に出かける日本人女性にとって、「外人」、ってだけでアドバンテージがある。
ワーホリで滞在する日本人女性は多い。
彼らは、日本人女性=従順、のイメージを持っている。
日本人男性と違って、彼らは愛情表現をストレートに出す。
くらっ、とくるのかもね。
こうしてニュージーランド男性+日本人女性のカップルは成立する。
(以上、私の分析)

【ネット上の紹介】
大学四年生の武島遼平は、卒業旅行として、ニュージーランド南島を訪れた。現地でトレッキング中に道に迷った遼平は、銃を抱えた中学生ぐらいの少女と、その父親に出会う。農場の飼料畑を食い荒らす野生化したウサギや山羊、ポッサムを狩りながら暮らしている彼らの生活は、遼平にとって、想像もつかないほど自由で、過酷で、逞しいものだった―高峰に抱かれ、荒々しくも美しい自然のなか、生き物の命が身近に感じられた。爽やかな読後感が胸に迫る傑作。 

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