つい先日、日車を出場したタキ1000形の新車、「JP-8」標記付きだったそうで、中古老朽タンク車の寄せ集めという印象の強かった、米タンへの新車投入は何年振りの事でしょうか…
これでタキ38000の米タンが短命に終わる事はほぼ決定的になりました。「東邦号」のタキ15600後継車の噂も聞かれる此の頃ですし、シキ車等の特殊車輛を除く75km/h系貨車が主要幹線から全廃されるカウントダウンに入った様です。
今回は現在の米タン・タキ38000に追われ、解体を待つタキ35000米タン他、新専貨廃止で失職したタキ3700等の私有貨車が静かに佇む、冬枯れの陸前山王。この様なシチュエーションでは、コダクローム64が何とも良い味に描写してくれるような気がしますが、このフィルムももうありません…
西日を浴びて佇むタキ35000。液垂れやタッチアップの跡が痛々しいです。先代のタキ3000がこのタキ35000に追われ、東海道3363に繋がれて半田埠頭へ旅立っていったのも、ついこの間の様に思えます。
(P:2008年12月 東北本線 陸前山王駅)