新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

あれからもう2年ですが

2010-03-22 22:24:30 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 2008年3月の新専貨全廃から丸2年、その後の酒田港がどうなったか、乗り鉄がてら様子を見に行ってきました。

 廃止直後は酒田港駅にまとめて留置だった液化塩素タキ車は、その後解体処分された模様で、跡形も有りませんでした。一方で運用終了後東北東ソー構内に留置のカセイソーダ、塩酸タキ車は、あの日と変わることなく、次の出番を待ち続けるように、そこに佇んでいました。

 しかしながら、周辺では急速に不要施設の解体撤去作業が進行中です。この界隈で一際高く聳え立ち、銀色に輝くランドマークだった、くみあい飼料のサイロが跡形も無くなっていたのには驚きました。良い具合に「枯れて」いた木造倉庫群も多くが失われていました。これらのタキ車達も、あと僅かの命と思われます。

 手前に積まれた大量の古タイヤが、この車輛たちの運命を暗示している様で、物悲しい情景です…

 構内にある車輛に近付く事は不可能なので、画像を拡大してみました。右側手前2輌のタキ2600は、古典的なマンホール開閉ハンドルからして、タキ2800ファーストロット改造車と思われます。左の列の5輌目には、一際太いドームを持っているので、タキ42642に間違えないでしょう。何れもカセイソーダ輸送の歴史を物語る貴重な「近代化遺産」とも言えるので、形あるうちに何とか出来れば良いのですが…

(P:2010年3月21日 羽越支線 酒田港駅)