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快気分析

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自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 新国立競技場の方向性 その5

2016-03-06 09:13:39 | 地震 津波
 新国立競技場に聖火を設置すると、防火上、木材が使えない、との話が出てます。

引用開始(一部抜粋)

http://www.sankei.com/sports/news/160303/spo1603030033-n1.html
聖火台の置き場がない!! 新国立競技場にまたまた問題発生 
【新国立競技場 建設案決定】
 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の現在の建設計画では、聖火台を競技場の上部などには設置できない可能性があることが3日、複数の関係者の話で分かった。スタンドは木材が使われる屋根で覆われる構造となっており、消防法上、問題となる懸念があるという。
 現在の計画は建築家の隈研吾氏らのグループが手掛け、既に設計が始まっている。大会組織委員会は同日夜に政府、東京都など関係組織のトップで構成する調整会議を開き、対応を協議する。

引用終了

 木材だから燃えやすい、と考えてしまう事は有りません。
 「木材 不燃認定」「人工木材 不燃認定」「合板 不燃認定」などで検索すれば、すぐに多くの商品が出て来ます。
 実際に認定されているものは多いのですが、仮にそれで価格が高くなるなら、東京五輪対策や津波リスクが高いエリアの住居や保育園等の移転対策などを機に、こうした不燃認定の木材等が量産化で価格が低下する政策を採るべきだと思われます。
 仮に不燃処理する為に、重くなって構造上無理となるなら、対策は簡単です。
 それは五輪までは該当する部分だけ聖火があっても大丈夫な素材で構築し、それ以外は従来計画通りに木材(不燃認定レベルの処理は行なう)を利用。
 新国立競技場以外の競技場や会場など、聖火の無い所でほぼ同じ形で、かつ新国立競技場のものと互換のものを採用し、東京五輪が終わったら、相互に交換する。
・・・・実に単純な話です。
 寧ろ、他の競技場等でも新国立競技場と同じ規格で互換性があるものを予備品として持っておくのは重要施設である新国立競技場には好都合だと思われます。
 それと予備品は他の施設と共通化した方が維持費も含めて合理性があると考えます。
 では、「五輪後にそうした木材利用品と交換する工事をするのに、膨大なコストがかかるのではないか?」と言う見方があるかも知れませんが、それは心配ないように、予め「交換工事が容易にできるように構造やシステムを構築すべき」と言うのが当然です。
 そうでないと、仮に修理や交換が必要になった場合には結局は膨大なコストがかかります。
 また火山噴火による火山灰やモンスター台風のリスクを考えて、屋根は早急に撤去できるもので有るべきです。
 それが無理なら屋根は別形状、縮小化でも良いのではないか?と思います。
 オリンピック開催のもう一つの意味は、その施設を造る、或いは改修する事で、「津波などの自然災害リスクを減らして、より多くの人が命拾いできる」、と言う事だと考えています。
 これは日本だけでなく、多くの世界で今後共通ではないではないでしょうか。