快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  今年の傾向を振り返る

2017-12-31 10:24:07 | 地震 津波
 今年も残すところ後僅かな時間となりました。
 去年よりは少ないものの今年も通常に比べて有感が多かったのですが、中小地震が多く大地震と言えるものが有りませんでした。

引用開始(一部抜粋)

http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

引用終了

 データは直接御覧ください。
 12月29迄で大体2000回を多少越えた位のようです。
 震度5強が4回で内2回が6月、震度5弱が4回で内2回が7月という様に、以前に記事で書きました通り、今年は5、6、7月あたりが一つのピークになるだろうと考えいたものに近くなったかと思われます。
 去年の有感地震はどうだったかと言うと、

引用開始(一部抜粋)

http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

引用終了

 これで確認できる通り6587回。
 今年は去年よりかなり少なかった事がわかりますが、去年は熊本地震とその前震、余震の割合が多かったので一概には比較できないのかも知れません。
 世界を見れば今年は9月7日 メキシコ南部沖での地震(チアパス地震) Mw 8.1、9月19日 メキシコ中部での地震 Mw 7.1、11月12日 イラン・イラク国境地帯での地震  Mw 7.3 と多数の犠牲者が出てしまう大地震が有りました。
 フィリピンでは12月に入って台風27号による多くの犠牲者と損害が出ています。
 更に他を含めて今年も世界的に地震や暴風雨や水害などの自然災害では多くの犠牲者と被害が出てしまいました。
 これまで国内に限らず世界で発生し自然災害によりお亡くなりになられた方 に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げ ます。一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 来年は自然災害のできるだけ少ない年で有りますように。

仕組みとアプローチ -  住宅は所有すべきか

2017-12-30 13:30:52 | 地震 津波
 空家問題も含めて住宅が過剰な事や移転が必要なのにそれが円滑に進んでいない事は以前の記事で書きましたが、では「住宅を所有すべきかどうか?」について考えてみたいと思います。
 筆者の個人的な見方に過ぎませんが結論から言いますと、「現状の制度などが変らない内は余程お金に余裕がある場合を除いてなるべく所有は控える、或いは所有しても最小限に抑える」と言う所かと思います。
 背景としては、新規住宅や多層階の建物を野放しにしている現状、人口減少、少子高齢化、津波などのリスクエリアから安全な所への移転支援の不足、公営住宅による民間資産圧迫、大都市などの多層階建物に人口が吸い上げられて他が空洞化、などが有ります。
 それらへの対策として、一人当たりの住宅面積を増やす動き、或いは建物の階数制限、自然災害エリアからおり安全なエリアへの移転促進と税制変更や移転補助制度、建て替えでない新規住宅の制限、などの政策が有るのかと言うと、多少はそのお動きがある程度で決め手になる程では有りません。
 更に次のような話も有ります。

引用開始(一部抜粋)

http://toyokeizai.net/articles/-/202462

年金13万円、生活苦に悩む高齢者たちの実情
生活保護を受けることすらできない
(中略)
“最後のセーフティーネット”といわれる生活保護受給の条件は、①現在手持ちのおカネがわずかな状態、②すぐに現金化が可能な資産を持っていないことなどだ。単身世帯に支給される保護費は、東京23区で月13万円程度。所持金が13万円を下回っていれば、受給の対象になる。
また、②の現金化可能な資産については、自宅、車、保険などが対象とされている。例外もあるので詳しい情報は住む自治体の社会福祉事務所に確認をする必要があるが、一般的に持ち家は資産と見なされるので、低年金でも持ち家があると生活保護が受けられないケースが多い。前出のシンジさん一家や、スミコさん夫婦は、生活に困窮していても生活保護の対象外になる。
 
引用終了

 高齢となって介護施設に入らないといけなくなり、自宅を処分しようにも空家増加の現状では売れるかとうか、売れないので更地にすると固定資産税が6倍程度になり、そして仮に空家として所有した場合、税と維持費がかかり年金や金融資産が相当に十分なら何とか維持できるのかも知れませんが、年金は年々厳しくなりつつ有ります。
 そして病気時の医療費負担、体力低下時の介護負担などでやむなく生活保護を受けようにも自宅を所有しているが為に生活保護を受けられないケースが有ると言うのです。
 現在だけでなく将来も収入や換金できる金融資産が相当に余裕がる場合は有る程度のクラスの住宅所有も良いのかも知れませんが、そうでない方々(おそらくかなりの割合)は現状の制度などが変らない限り、住宅はなるべく所有しない、或いは所有しても維持費の安い最低限のものにして後は賃貸物件に住み通勤や通学などに使うと言うのが良いのではないでしょうか?
 人口増加、一般民間人の資産や所得増加というはるか昔の古き良き時代の日本を前提とした現状の制度が大きく変更され、「新規建物の制限、階数制限、一人当たりの住宅面積の増加政策、自然災害リスクエリアからの移転促進などの対策が本格的になればその時に住宅所有の比率を高めても遅くはない」と考えています。

仕組みとアプローチ -  西海道海山列と阿蘇山噴火

2017-12-29 09:41:40 | 地震 津波
 最近の記事で西海道海山列を含む事について書きましたが、これ以前にもこの海山列を含む事について記事の一部で書いてます。
 ところで阿蘇山なのですが、この西海道海山列のほぼ延長上に有り、更には対馬や最近地震が目立つ朝鮮半島南部もほぼこの延長上に有ります。
 阿蘇山の噴火については、この西海道海山列がユーラシアプレート(最近はアムールプレートとする説も有るようなので、ここでは西暦2000年時点での定義とします)に潜り込んだあたりの上に位置する為、次の様な状況になったと個人的には考えていますが、真相がどうなのかは明確に証明されていません。

 「フィリピン海プレートに有る西海道海山列がユーラシアプレートの下に潜り込んで、ごくゆっくりと進んでいて、その上をユーラシアプレートが東、北東、北北東など、東を含む方向に動いている。
 このユーラシアプレートが西海道海山列の凸部の真上や近辺を通る時に、摩擦熱が他の周辺エリアよりも多く発生して阿蘇山噴火となったり、ここや他の周辺エリアで歪が多くなって熊本、阿蘇、大分地方の地震のような横ずれたりする。
 なので阿蘇山がどの様な噴火をするか、或いは熊本、阿蘇、大分地方の地震がどうなるか、と言うはユーラシアプレートの下に潜り込んでいる西海道海山列の大きさや形状、そのあたりで生じている歪、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの動きに大きく影響される。
 しかしユーラシアプレートの下に潜り込んでいる西海道海山列の大きさや形状は正確にはわからないし、どれだけストレスが貯まっているかもわからない。
 なので今後どうなるかはわからない。
 しかし少なくともユーラシアプレートとフィリピン海プレートの動きが活発な場合程、どちらかと言えば阿蘇山の火山性活動も熊本、阿蘇、大分地方の地震も目立つ事にはなるが、それが中小規模の多発で終わるのか、それとも大規模なものになるのかはわからない。」

 西海道海山列がユーラシアプレートの下でどうなっているのか、が今後解明されると良いですね。
 
 

仕組みとアプローチ -  浦賀水道付近の地震と先日の千葉県北西部での地震

2017-12-28 08:47:50 | 地震 津波
 先日は千葉県北西部を震源とする有感地震が有りました。

 2017年12月27日 22時05分ごろ 千葉県北西部 M4.5 最大震度3 震源の深さ80km

 別によくある程度の地震ですが、今月16日の記事、サブタイトル「浦賀水道付近の地震と南関東直下地震」で書いたパターンの縮小版と見えなくも無いものでした。
 対応する地震は16日の記事にも書いた通りで、

 2017年12月15日 11時42分ごろ 東京湾     M4.4 最大震度2 震源の深さ100km

です。
 地下深くで一体何が起きているのか?と言うのは気になる所です。
 以前に記事にした事が有りますが、薩摩半島直下やその近くで深発地震が発生すると、対応して薩摩半島西方沖地震が起きるパターンが多いのですが、これは後者が横ずれ断層型の地震であり、浦賀水道付近と南関東直下エリアの状況とは構造が全く同じでは有りません。
 しかし深発地震により地下深くでの「突っかえ棒」が外れて、その分の力がより浅い所にかかる確率がゼロではないわけで、今後の動向を見守る価値は有ると考えています。
 


仕組みとアプローチ -  南海トラフの状況と西海道海山列

2017-12-27 21:10:01 | 地震 津波
 南海トラフの大規模地震について次の様なニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112700992

南海トラフ、変化ない=定例検討会の初会合-気象庁
 気象庁は27日、南海トラフ地震評価検討会の第1回定例会合を開き、「大規模地震の発生可能性が高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」と発表した。同庁はこれまで、東海地震に結び付く可能性がある地震や地殻変動を検討する地震防災対策強化地域判定会の定例会合を毎月開いていたが、今月から同じ委員らで同時開催とし、事実上移行した。
 駿河湾から日向灘に至る南海トラフでは、海側プレートが陸側プレートの下に沈み込み、プレート境界が急に滑ると大地震になる。平田直会長(東京大教授)は会合後の記者会見で、「海域のデータが圧倒的に不足しており、(異常現象の)評価にはいろいろ工夫が必要だ」と課題を説明した。(2017/11/27-19:40)

引用終了

 南海トラフの西端は西海道海山列付近までを言い、ほぼここを境界にその更に先は琉球海溝とされているようです。
 南海トラフ地震のうち、日向灘の地震についてはこの西海道海山列が(西暦2000年時点でのプレート定義で)ユーラシアプレートに潜り込んでいる事による固着(アスペリティ)が少なからず影響していると見るのが自然だと思いますが、「ではこの固着が影響しているのであれば、かなり歪が貯まりやすく、地震の規模も大きくなるのか?」と言うと、それは「場合によりけり」と個人的には考えています。
 西海道海山列の凹凸の水平幅や高さが大きくない場合には頻繁に歪が解消される事が多いので大きな地震にはなりにくい、と言うケースとなる事が有るでしょうし、凹凸の水平幅や高さが大きい場合にはユーラシアプレート側がかなり引っ張り込まれる事が多いのでそれだけ歪の貯まり方も大きくなる、と言うケースとなる事が有るかと考えられます。
 歪の蓄積がどれだけ貯まるかの要因には、これ以外にも有ると思いますが、少なくとも潜り込んだこの海山列の形状や大きさが大きく影響していると見ています。
 この観点で考えると、南海トラフの先の琉球海溝も少なくとも東端付近はこの海山列に同様に影響されていると考えられます。
 12月20日にはこの付近で次の様な地震が有りました。

 発生時刻 2017年12月20日 22時41分ごろ
 震源地 九州地方南東沖
 緯度 北緯30.6度
 経度 東経132.2度
 深さ 10km
 マグニチュード 5.2
 情報 この地震による津波の心配はありません。

 この程度で済むのであればストレスがそれだけ開放されたと見られるのですが、逆に前震とも見られなくもありません。
 今後どの様になるのか、と言うのは現状把握できるデータでは全くわかりません。