自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ － 災害対策として何を持ち歩くか その２

　災害対策として何を持ち歩くか、で以前の記事ではロープ20ｍ以上と５円玉か５０円玉を挙げました。
　ロープについては、実際に利用する上で重要なのが、「もやい結び」です。
　これはそもそもが、船乗りなどがいざ救助されたり、救助する場合、人をロープで引っ張る場合に、輪にしたところが更に締め付けられないようにする為のものだそうです。
　通常の結び方だと例えば胴をロープで縛ると、引っ張られた場合に締め付け増してそれが酷くなり、これが原因で内臓などに損傷、或いは死亡したりする場合があるので、もやい結びで防ぐわけです。
　更に言えば、仮にもやい結びで、締め付けが増さなくても、細いロープとかだとそれ自体が体にダメージを与える場合もあり、極端な場合は死亡するケースもあるそうです。
　このような事も想定して、安全帯ハーネスでも装着すれば良いのですが、常日頃からそうも出来ない場合が殆どでしょうから、安全帯ハーネスに匹敵するか、それに近いような機能の服装や装備を持つ事かと思います。
　自宅で強度試験をした上で服やベルトの生地などを選定するとかも良いのではないでしょうか。
　また５円玉か５０円玉の代わりに耐荷重の十分な登山や作業用のカラビナなどを使うと、簡単に引っ掛けられます。
　通学時の被災が心配な子供にはその方が良いかも知れません。