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「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

2009年02月14日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 配役がキマッテいて、ニコール・キッドマンのキツそうな感じがお話に合っている。俳優もカメラもCGもそれぞれ頑張ってよくできていると思う。ただ脚本が悪い。おそらく壮大なのであろう原作の大筋を単になぞっただけで、何の工夫もなく、ファンタジーの雰囲気、この世界の説明が脱落していて、観客は最後まで現実の世界に取り残されたままで終わってしまう。また、原作も、小説のままであれば目立たなかったであろう緻密さに欠ける欠点が、映像になると現れてしまっている。最後が尻切れトンボで終わるが、それはこの映画が原作「ライラの冒険」三部作の第1部にしかすぎないためだ。興業的には成功したにもかかわらず、無責任にも第2部以降の制作が無期延期され、不完全なガラクタになってしまったのは残念だ。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:クリス・ワイツ
出演者:ダコタ・ブルー・リチャーズ、ニコール・キッドマン、サム・エリオット、ダニエル・クレイグ
Story:
フィリップ・プルマンのベストセラー小説を、ニコール・キッドマンほか豪華俳優陣の共演で描いたファンタジー大作。12歳の選ばれし少女・ライラが、黄金の羅針盤と自らの分身であるダイモン、そして勇敢な仲間たちと共に過酷な運命に立ち向かう。(ライラの冒険 黄金の羅針盤)


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