蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

旧暦と新暦

2009年01月07日 | 独り言
 携帯がバッテリ切れになっているため、写真を掲載することができず、文字だけだとやや味気ない。ただ、何となく蘊蓄っぽい。

 ところで旧暦は、明治5年12月2日(旧暦)まで使われていたという。で、その翌日の12月3日が明治6年1月1日(新暦)になった。12月になったと思ったら、すぐに正月になったのである。当時の人は大変だっただろう。(^^) 閏秒どころの影響ではない。

 旧暦では、ひと月の日数が新暦より少なく、早めに月が替わっていく。このため、集積したずれを約3年に一度、閏(うるう)月を入れて調整する(明治6年は1年が13か月になる予定だった)。このように旧暦と新暦の関係は少々複雑で、旧暦の1月7日の人日の節句(七草の節句)が、新暦の△月△日に当たるということは、特定の年については明らかだが、毎年ずれて変わっていく。

 七草の節句などの行事は、旧暦の日付そのままで現在も行われているので、季節のずれが生じている。他にも七夕(たなばた)は7月7日だが、これは新暦の7月下旬から8月に行われていたもので、今は梅雨中の行事になってしまっている。北海道や東北では、今でも七夕を8月7日に行うところが多く、この方が昔の感覚に合っていることになる。

春の七種

2009年01月07日 | 独り言
 朝、NHKで「春の七種」についてのニュースが流れていた。見ているといきなり「ぺんぺん草」「だいこんの葉」と書かれている(^^; 分かりにくくても、歴史的・文化的な行事なので少なくとも「せり、なずな(ぺんぺん草)、ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら(はこべ)、ほとけのざ(こおにたびらこ)、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)」とでもしてほしい感じもした。

 ところで、1月7日に七草とは、いくら何でも時期的に早すぎないか、ハウス栽培でないと揃わないだろう・・・という気がする。

 そもそも、人日の節句(七草の節句)は、旧暦の1月7日。今の暦では1月末から2月の後半頃に相当する。季節の植物が関係する旧暦の行事を新暦の日にちにそのまま当てはめるのは無理がある。
 同様に、よく12月にテレビで「忠臣蔵」が放送されるが、赤穂浪士の討ち入りがあったのは、旧暦の12月15日未明であって、今の1月31日未明に当たる。見ているとなんとなく季節感がずれている違和感を感じるときがある。