SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

トイレの中の言葉

2005-05-25 01:47:41 | 
「自分の感受性くらい」

茨木 のり子


ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ




奥さんが最近この詩を書いた紙を置いたんです。


POP!POP!POP♪

2005-05-24 23:26:05 | 
イヤらしいほどにPOP!
爽やか過ぎて恥かしくなるほど♪
高校生でデヴューしなかったっけなぁ。
て、調べたら、同級生だった・・・。
10代の頃からこんな曲書けるなんて、スゴイ才能だ。
96年か。
随分前だなぁ。
最近は聴かないけど、これはエヴァーグリーン♪
頑張れ!堂島君。



陽だまりの中に
堂島孝平
コロムビアミュージックエンタテインメント

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酒を呑む言い訳

2005-05-24 22:47:53 | 
酒に対し歌に当る
人生幾何ぞ
譬えば朝露の如し
去日苦だ多し
慨して当に以って慷すべし
憂思忘れ難し
何を以ってか憂いを解かん
惟だ杜康有るのみ


酒飲んで歌おう
死んじまう前にさ
ハカナイもんだね
あっという間だぜ
つまんねぇの・・・
この憂愁をどうしてくれようか
酒呑むしかねぇじゃんなぁ!


・・・と勝手に訳してみました。
魏の武帝といってわかる人はスゴイ!
曹操の詩ですよ。



サオ・トメとラングドックの相性

2005-05-24 21:33:41 | 
安いワインではありますが、南仏ラングドック地方のワイン。

ジャンポールエヴァンのタブレット「サオ・トメ」を齧りながら飲んで

ます。

こちらは西アフリカのサオトメ島で採れたカカオを使っているらしい

です。最近注目の産地で、酸味とフルーティな香りが特長。

あ、ワインよりチョコのが高いや・・・。

そりゃ美味いわけだよな。


殿堂入り

2005-05-24 08:58:38 | 偏愛
A LONG VACATION
大滝詠一, 松本隆, 大瀧詠一
ソニーミュージックエンタテインメント

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コンプリート・ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ, ロジャー・ニコルズ, ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
ユニバーサルインターナショナル

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ビギン
ミレニウム
ソニーミュージックエンタテインメント

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ペット・サウンズ
ザ・ビーチ・ボーイズ
東芝EMI

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Kind of Blue
Miles Davis
Sony International

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ま、とりあえず、こんな感じで羅列♪

塊、魂

2005-05-23 04:19:55 | 
自分のいつも乗る一本前の電車で、人身事故があった。

自動改札は閉鎖され、駅前でしばらく待たされた。

慌しく走る駅員、警察官、救急隊員。

アルコールの残った頭でフィッシュマンズを聴きながらぼんやりする私。

20分もしないうちに電車は動き出した。

とりあえず一本だけ動かしたようだ。

ホームの端には担架が。

私は、吸いこまれるように近くまで歩いていった。

線路には、何かの破片が所々に散らばっていた。

あの破片は、なんだったか。

鮮やかな色の、あれはなんだったのか。

確認できるほど近くまで寄ることはしなかった。



車にはねられる猫

潰れたカエル



同じだ。

何も違うところは、ない。


違うところは、人は進んで轢かれるというところだろうか。




死にやがった・・・。

私の、知らない、誰か

お会いできなくて、残念です。

いや、その人とはいつも同じ電車に乗っていたかもしれないね。

さようなら

君の分まで、生きよう。

しあわせを掴む瞬間

2005-05-23 03:59:48 | 
あれこれ考える

あの人のこと、あなたのこと

珍しく入っている予定のことなんかも考えたりする

ふと、

明日がくる

ということが、なんとも有り難い気持ちで

いっぱいになって、幸せな感じが湧きあがってくる

明日が、ある

と思えることは、なんて幸せなんだろう

明日が来る

明日が来る

あなたには、どんな明日が?





パンドラの華

2005-05-23 03:46:27 | 太宰
あとはもう何も言わず、早くもなく、おそくもなく、極めてあたりまえの歩調でまっすぐに歩いて行こう。この道は、どこへつづいているのか。それは、伸びて行く植物の蔓に聞いたほうがよい。蔓は答えるだろう。
「私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当るようです。」
 さようなら。
                   ~太宰治『パンドラの匣』


『パンドラの匣』は太宰さんの作品の中では異彩を放っている。際立ってキラキラして美しい、可憐な作品。戦後間もない頃の太宰さんの澄んだ気持ちがよく表れている。
そして、この少し前には「献身」について、こう書かれている。極めて素朴なこの思いは、戦争直後の読者の胸をどのように打ったのだろう。天皇への献身を叫ばれていた時代が終わり、「民主主義」を掲げ始めた時代の中で。


献身とは、ただ、やたらに絶望的な感傷でわが身を殺す事では決してない。大違いである。献身とは、わが身を、最も華やかに永遠に生かす事である。人間は、この純粋の献身に依ってのみ不滅である。しかし献身には、何の身支度も要らない。今日ただいま、このままの姿で、いっさいを捧げたてまつるべきである。鍬とる者は、鍬とった野良姿のままで、献身すべきだ。自分の姿を、いつわってはいけない。献身には猶予がゆるされない。人間の時々刻々が、献身でなければならぬ。


戦後、太宰さんは「美しく、慎ましく日本は変わるのだ」と信じていたのだろうと思う。この作品は終戦前に書かれているけれども、テンションは解放感に溢れている。
信じていた分、裏切られたときの落胆は激しい。
このあと、太宰さんは一気に下降してゆく。最後にもうひとつ、美しいやりとりを・・・。


何事も無かったように寝巻に着換えて、僕は食事に取りかかり、竹さんは傍で僕の絣の着物を畳んでいる。お互いに一ことも、ものを言わなかった。しばらくして竹さんが、極めて小さい声で、
「かんにんね。」と囁いた。
 その一言に、竹さんの、いっさいの思いがこめられてあるような気がした。
「ひどいやつや。」と僕は、食事をしながら竹さんの言葉の訛りを真似てそっと呟いた。
 そうしてこの一言にも、僕のいっさいの思いがこもっているような気がした。
 竹さんはくすくす笑い出して、
「おおきに。」と言った。
 和解が出来たのである。僕は竹さんの幸福を、しんから祈りたい気持になった。


『パンドラ』は、太宰さんが最後に咲かせた、真っ白な花だったのだろうか。

未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや

2005-05-20 10:23:01 | 
論語は随分読んだと思います。

聖人と崇められる孔子やキリストも、人間臭い人だったんですよね。

偶像は、いつものっぺりとした顔をしています。

美しい人、というのは、

その人が、その人らしく生きていることだと思います。

あ、脱線。


死を見つめる、その先には、生が輝いている。

と、いつもの坂道を登りながら、ふと思ったのです。

「未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや」

という子の言葉とは相反するようですが。

カルぺ・ディエム

2005-05-20 09:55:06 | 
ラテン語で「今を、その瞬間を掴む・生きる」という意味らしい。

私の唯一の購読紙である日経流通新聞の「そらいろいろ」というコラ

ムより。執筆者は小澤征良さん(小澤征爾の娘=小沢健二のいとこ)

征良さんもいいです。恐るべし小沢一族・・・。

この回は犬について。

猫派か犬派かと問われれば、犬派の私。


「イヌは基本的にきちんとその瞬間、瞬間を愛しみながら生きている。

 常に自分の身体(野生)の声に、忠実に耳を傾けながら。」


そうやね。

犬に限らずそうかもしれないけれど。犬はとくにこういう傾向があるや

もしれん。

人間はすぐに身体を忘れる。

頭でっかちになって視野狭窄。

無理矢理、形だけの「癒し」なんてのを熱心にすなる。

癒しに懸命になって逆に疲れる。

そもそも「癒されたい」と思うこと自体おかしい。

今、流行りの癒しは!なんて、ナンセンス。

自分のカラダに聞いてみる。

自分のココロを澄まして、感じる。

忘れてない?

忘れてない?

あなたの「癒し」はあなたの中にある。

耳を澄ませば、あなたへの癒しは、自然にやってきて、苛立ちや疲

れは、さらりと解消される。

そんな訳ない?

「カルぺ・ディエム」

今を掴む

その手で、ぎゅっと、そっと、

あなたの今を



ふやけて、とろけて、ほうけて、死ぬかも

2005-05-17 01:54:13 | 
死ぬなら、今日のような日が、いい。

今日の空気に溶けて死ぬる。

死んでもいいと思えるくらい心地よい天気。

死にたかないけどネ・・・。

でもねぇ、もう溶けてしまいたいと思うよ。

バラバラになって、粉々になって、風に飛ばされるの。

そしたら、どこへでも行けるでしょう?

あなたにも会いに行ける。

なんだかねぇ、もう蕩けてしまいたいのだよ。

ふやけた独り言だ・・・。

やれやれ。