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SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

検索ワードトップは・・・

2005-01-04 03:31:33 | ビルエヴァンス
ダントツで、ビルエヴァンス。

しかし、あまり役に立たなそうだ。検索してきた人に申し訳ない。

書きたい事はいろいろあるのだけれど、なんだろう?書けない。

批評じみたことが書けないんだ。音楽評論って難しいだろうと思う。

エヴァンスについて語ったことは、本質的な部分だけだ。

それが全てだと思う。

こまかな情報は、本を読めばわかる。みんな書いてあるんだから。

私が、どう受け取るか。

それしか書いていない。

だから、役に立たない。(苦笑)

ビルエヴァンス曰く、

2004-10-28 11:49:33 | ビルエヴァンス
修練と自由は極めて繊細な方法でまじり合わなければならない。
音楽はすべてロマンティックだと僕は信じるが、
感傷的になり過ぎてはロマンティシズムも煩わしい。
その一方、
修練をもって処理されたロマンティシズムは最も美しい類の美だ。


エヴァンスを聴き始めのころ、この言葉に出会い、いたく感銘を受けた言葉です。
この修練こそ、芸術家の芸術家たる所以なんでしょう。
修練と自由の極めて繊細な錬金術。

「作家はロマンスを書かねばならない」の太宰さんだってそうです。
彼の感傷と巧みな物語構成術があのような傑作(例えば『斜陽』)
をうみだしたんでしょうね。
精進せな。

邂逅

2004-08-12 02:57:02 | ビルエヴァンス
「ビルエヴァンスには、本当にたくさん教えられたよ。ビルはピアノと

いうものはこう弾くものなんだ、というふうに弾くんだ」

~マイルス・デイビス


「ジャズはwhatではなく、howであり、もしwhatであるなら、

それは静的なものであって、決して成長しないだろう」

~ビル・エヴァンス


ジャズは死んだのか?

ジャズは今、生きて、呼吸してるのだろうか?

わからない。

脱皮できない蛇になっていないだろうか?

ビルエヴァンスの悲しみ

2004-07-10 16:00:29 | ビルエヴァンス
南無さんからの助言を得て、

「父はアイルランド系移民、母はユダヤ系ロシア人です。そこのへんに、彼のすべての秘密があります。決して通俗的な麻薬がどうのこうのではありませぬ。結果的に溺れたに過ぎぬ。フィリー・ジョージョーズは正真正銘の売人です(藁
だって、わたしは直接ビル・エバンスから聞きましたもの(藁」

エヴァンスの血筋も、フィリージョーが売人だったことも存じておりましたが、直接、本人から聞いた、なんて、凄すぎる。

エヴァンスが、「神秘性を持たせるために、無理をしていた。」
「根っからのアメリカ人であった。」という評がありますが、
どうなんでしょうか?
アイルランド移民の、またはユダヤ人の悲しみはエヴァンスの血に脈々と流れていると思います。
あの、冷たく光る星のような感性。

南無さん、有難うございます。無断引用すいません。

ビルエヴァンスは何を弾いていたか

2004-06-11 17:28:38 | ビルエヴァンス
私が興味あるのは、「ジャズを演奏する楽器」ではなくて、
「ジャズを考える」精神なんだ。
 
音楽はすべてロマンティックである。
でも、もし陳腐になるようであったら、ロマンティシズムは邪魔である。
一方、規律と修練に基づいたロマンティシズムは、美の最も美しい形態である。

いずれも彼の言葉。

彼は、

ピアノを弾くのではなく、ピアノで弾いていたのだ 

と思う。
この一字には天と地の差がある。

すべての事に通ずること。

あなたなら、わかるはず。


ビルエヴァンスの声

2004-06-05 13:03:52 | ビルエヴァンス
78年のラジオ放送がそのままCDになったものがあります。
詳細は良くわからないんですが、
Marian Mcpartlandというピアニスト(この方、アプレミディのMPS盤に収録されているけどあまり知りません)がビルエヴァンスにインタビューしたものです。
「ピアノジャズ」
文字通りピアノ談義に花を咲かせております。
しかし!言葉の壁は如何ともしがたい。
英語を解さない私は、ほとんど何を言っているのかわからない・・・。
解説付きのエヴァンスソロ、または彼女とのデュオ。
それはそれは、素敵なCDなんです。
英語がわからなくても、ピアノの音で通じ合えるんです!たぶん。
で、エヴァンスの声。
粘着的な声、とでもいうのでしょうか?
なんて言ったらいいんだろ。まあ、とにかく素敵なお声・・・。

65年だったか、Monika Zetterlundの伴奏した時のおまけトラックで、彼が「サンタが街にやってくる」を歌ってるんですが、これがまた、イイ。リラックスした雰囲気の中で彼はノリノリで歌いなおしまでしてるんです。
とにかくこれらは、ビルエヴァンスのひととなりを伝える貴重な音源であります。

悲しい歌

2004-05-29 23:57:42 | ビルエヴァンス
ピチカートファイブの「悲しい歌」も勿論、悲しいけど、
ビルエヴァンスの晩年の演奏は突き抜けた悲しさが、ある。

ビルの生涯を評して、「緩慢な自殺」と言った人がいる。
最後のトリオのベーシスト、マークジョンソンは何度も入院することを懇願したが、聞き入れられなかったという。マイルスのグループに入った20代の頃から始めた麻薬を完全に絶つことができなかった、しなかった。

芸術家の業、と言っては安易に過ぎるだろうか。

彼は、終着地を決めていた。
倒れるまでステージに出続けた。

WALTS FOR DEBBY
SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
NARDIS
MY ROMANCE

の鬼気迫る演奏。

I LOVES YOU,PORGY
BUT BEAUTIFUL

の比類なき美しさ。

彼は、目の前の死と引き換えに・・・
しかし何の為に?
自らの芸術の完遂の為に?

それは、わからない。

ただ、私は、残された音を頼りに思いをめぐらすだけ。
大きな音で聴いていると、そこに居合せている錯覚に陥って、
熱いものがこみ上げて来る。






ビルエヴァンス 29歳

2004-05-28 03:51:18 | ビルエヴァンス
またまた驚くことに、ビルエヴァンス(29)は、
マイルスデイビスとこの年で初セッション。
なんと翌年、あの「KIND OF BLUE」を出している。

あのジャズ史に燦然と輝き続ける名盤を29歳で・・・。
いや、30か。

ともかく私は、私には、何ができるだろう。
暗然とする。
単純に比べても仕方のないこと。
相手が悪いよ。
というココロの声が聞える。
でも・・・。

ビルエヴァンス・チルドレン

2004-05-14 13:13:33 | ビルエヴァンス
いや、ほんとの息子のことです。
彼はエヴァンエヴァンスたぶん私と同年代。
3年ほど前、「ビルエヴァンス プラクティステープNO.1」を出した。音楽プロデューサーらしい。
その名の通りビルエヴァンスが自宅で練習していたときの録音そのまま。なにやらぶつぶつ言いながら、誰かとしゃべっているのかな?弾く。弾く。
こんなプライベートなものを!さすが息子!
作品とは言えないけれど、ファンにはたまらない。
寝るときにこれをかける。
ビルが私に語りかける。バッハを弾いてくれる。
おやすみ・・・NO2待ってるよ

ビルエヴァンスのリズム感

2004-05-10 00:55:07 | ビルエヴァンス
ビルエヴァンスが好きで、一日中聴いても苦ではない。
一日聴いてても聴ききれないの、いや、何日かかるんだろう、計算したくないくらい持ってるや。
まあ、とにかくそれくらい好きですよ、と。
で、彼のリズム感。
ノリ方、というんだろうか。うまく表現できないなあ、タイム感とでもいうのか・・・。とても常人のノリ方ではない。勿論常人ではないが。
なんであんな変な「間」なんだろうと思う。
それがいいんだ。
わかる、けど、ビルエヴァンスって変だよね、という人はいない。
ジャズピアノの巨匠のひとりとして君臨している、正統とされている。
あの風貌の通りの優等生とみなされてる。
そこに違和感がある。

まず、わかりやすい所で「PORTRAIT IN JAZZ」の「Come rain or come shain」をお聴き下さい。

そう言えば、65年のイギリスでのライブ盤が出ていた。欲しいなあ。