「ぶらり車イス紀行」 その414<o:p></o:p>
☆ 知る権利、通常の生活が脅かされる<o:p></o:p>
12月9日夕、安倍晋三首相は、臨時国会の閉会を受けて記<o:p></o:p>
者会見を行い、今回の特定秘密保護法の成立に様々な団体から<o:p></o:p>
の抗議や批判が出ていることに対して、<o:p></o:p>
「私自身がもっともっと丁寧に時間をとって説明すべきだった」<o:p></o:p>
と反省の弁を述べている。そして、<o:p></o:p>
「今後とも国民の懸念を払拭すべく丁寧に説明していきたい」<o:p></o:p>
と語った。しかし、法案が通過してからでは、なんとでも言え<o:p></o:p>
る。それでも、今更ともいえる必要性を突いてくる。<o:p></o:p>
「世界各国では、国家秘密の指定、解除、管理などに明確なル<o:p></o:p>
ールを定めている。ところが、わが国では、秘密情報の管理方<o:p></o:p>
法が確立していない。だから、情報が漏れる心配があるので、<o:p></o:p>
外国から情報を得ることはできない。情報が入ってこないと、<o:p></o:p>
国民の生命と財産を守ることができない」<o:p></o:p>
と三段論法で攻めてくる。<o:p></o:p>
しかし、安倍晋三首相は、昨年末の衆議院選挙でも今年夏の<o:p></o:p>
参議院選挙の時の政権公約でも、特定秘密保護法のことを一言<o:p></o:p>
も言わず、また、与野党の選挙の争点からも外し、両議院選挙<o:p></o:p>
後、多数の議席を確保したとみるや、突然、特定秘密保護法案<o:p></o:p>
を持ち出して、民主主義の数の論理、そして、絶対多数を振り<o:p></o:p>
かざして、強行採決までして、法案を通してしまった。<o:p></o:p>
今まで国民の多くは、各党の政権公約や与野党の選挙の争点<o:p></o:p>
を参考にして、投票行動をしている。それなのに何も聞かされ<o:p></o:p>
ず、何も知らされずに、突然現れて、特定秘密保護法案を通し<o:p></o:p>
てしまった。正に、キツネにつままれた格好でアレヨアレヨと<o:p></o:p>
言う間に、いつの間にか、決まってしまった、<o:p></o:p>
これによって、秘密が極限なく広がる、知る権利が奪われる、<o:p></o:p>
通常の生活が脅かされる恐れが出てきた。これに対し、<o:p></o:p>
「一般の方が巻き込まれることはない。むしろ、透明性が増す」<o:p></o:p>
と安倍晋三首相は言っている。でも、こうなっては施行される<o:p></o:p>
1年以内の間に、もう一度考え直してもらうしかない。<o:p></o:p>
『太郎冠者、太郎冠者、もう騙されまいぞ、騙されまいぞ』<o:p></o:p>
たかし でした。