マイペースで行こう

東村山市内のキリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、18年目に入りました。

挿絵

2017-08-17 13:49:32 | 教会の風景
東村山聖書教会の祈祷会では、新約聖書を1章ずつ読み進めています。
このところは、ヨハネの黙示録です。
昨日の祈祷会は18章でした。

終末に下される神のさばきに関する場面。
「大バビロン」へのさばきの宣告が記されています。
聖書には、世俗権力の道徳的退廃と人の命さえ商品化してしまう「大バビロン」の危険な有様が明らかにされています。

ところで、前回の17章を読んだときに、「大バビロン」なる世俗権力の象徴が、ルターの時代にはローマ教皇に当てはめられていた、という話になりました。
それで昨日の祈祷会には、Kさんが1545年版のルター訳聖書を持ってきてくださいました。

その聖書のヨハネの黙示録のページに挿絵が配置されています。
獣に乗る「大淫婦」の頭には、教皇を示唆する被り物が描かれています。
当時のカトリック教会内部の乱れに問題意識を持っていたルター。
そのルターによる翻訳聖書ならではの、「らしさ」が挿絵にうかがわれます。



聖書は、権力と富とを振りかざして暴力化する勢力の末路を示しています。
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