11月7日・ 利行(りぎょう)は一法(いっぽう)なり

「利行」とは、相手の身分にかかわらず相手の利益になるようにすることです。「一法」というのは「一つこと」の意で、ここでは、他人の利益と自分の利益とは別々でない、一つで同じですよ、ということです。
他人の利益を後回しにして自分の利益を優先しようとする人がよくいるけれど、それは愚かなことで、利行は誰に対しても利行なのであって、それは自分にも他人にも利益になることなのですよ。だから自分をことをおいても、他人によくしてあげなさい、これが「利行は一法なり」ですね。曹洞宗を開いた道元禅師の『正法眼蔵(しょうほうげんぞう)』にあることばです。
さあ、今日も利行に努めましょう。

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