Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Mild Blend (Dunhill)

2005-07-30 | My tobacco reviews
 実はアンホーラフルアロマの次、二つ目のタバコとして吸おうと心に決めていたのがこのダンヒルのマイルドブレンドだった。微着香でヴァージニア葉がメインということからも取っつきやすそうだったし、日本での取り扱いが中止になったことも大きかった。手に入りにくいとなれば吸ってみたいと思う、それがスモーカーの性なのだ。(どうやら在庫は豊富、焦って購入する必要もなかったようだけど・笑)
 
 四角い缶を開けると酸味のある香りが目立つ。
薄茶の葉が多く、もしかしたら古いのだろうか…意外と水分量は少なめ、結構乾いていた。これなら火持ちも良さそうだと思ったが飛んでもない、火はすぐに消えてしまい、最後まで吸えないことが多くなってしまった。きっと私の吸い方のせいだろう、ボウルの下にある葉が湿って火が着かなくなっている。これはいかん。今まで以上に良く揉み解し、ふぅんわり詰めることを心がけ、尚且つ小刻みに吸って火を絶やさないように心がけた。こうして気を付けて吸うことにより、このタバコの甘味…砂糖でも蜜でもない葉の自然な甘味を味わうことが出来た。裏を返せば、気を付けなければ味わえない、そんな自分の未熟さを白状しているようなものだけど(苦笑)

 しかしこのお陰でボウルを熱くせず吸うペースを少しだけ掴んだ気がする。これまでよりも5度(当社比)は低くなっていると思う。いろいろやってみるもんだなぁ、つくづくそう思う。それにしても…どうもこのタバコは、"頃合いの良いところ"の幅が狭い気がする。フィルムで言うラチチュードである。味わいが強くない"マイルド"だからこそ、加減が難しいような気がする。
 
 tobaccoreviews.comによれば、アメリカ、ブラジル、ジンバブエ産のバージニア、そしてレッドキャベンディッシュのブレンドだそうだ。微着香とは言うものの、着香された感じはしない。ロイヤルヨットの超ライト版とでも言えばわかりやすいかもしれない…いや、もっとクリーミーで上品だ。ごく自然な味わいで、確かにマイルド。夜には軽過ぎるかもしれないが、朝だろうが昼だろうがクセの無い分いつでも吸える。時と場所を選ばないタバコだと思う。個性がないと言えばそれまでだが、常喫出来る銘柄というのはきっとこういうものではないだろうか。
 
 相変わらず最後まで吸い切れずに葉が残ることが多い。
果たして、一缶吸い終えるまでにうまく吸えるようになるのだろうか?

My Tobacco Jars

2005-07-26 | pipe
 タバコ葉は保管が一番大事である。
これはCigarから学んだことだがパイプタバコにも当てはまる。最適とされる水分含有量で出荷されたパイプタバコは開封した時から乾燥し始めるのだ。条件によっては風味も飛ぶだろう。それを最小限に食い止め、自分の吸いやすい水分量を探す意味からも別の容器に移したい、ずっとそう思っていた。

 とりあえずタッパーで…とも思ったが、密閉度の高い容器の方が良いと考え、いろいろ見た結果、この容器に決めた。実はこれ、中古品である。Tシャツや食器など、時々買い物をするThrift Storeという店で見つけたのだ(この店、飛んでもない出物があったりするので目が離せない)。

 カナダにも100円ショップの大手、ダイソーも進出しているが何しろ中古品、価格ではここに敵わない。一つ$1.50、二つで$3.00。日本円で270円と格安だった。それまでの調査によれば、同じサイズで新品ならば二倍はする。

 まだ加湿はしていない。 しばらく様子を見て、自分の吸い方と同時進行で頃合いのいいところを探すため、今はなるべく余計なことをせず、成り行きに任せようと思っている。もちろん日の当たらない、温度変化の少ない場所に置いてある。

 器が変わっただけだが、なんとなく嬉しい(笑)

Take It Easy (Dan Tobacco)

2005-07-22 | My tobacco reviews
 三つ目のタバコはテイク・イット・イージー…これもメシャムさんからの頂き物。タッパーのフタを開けると…いや、空ける前から甘い香りが漏れてくる。刻みが細かく、黒っぽい葉が多い。タバコというよりは木くずといった雰囲気だ。この位なら揉まずに済みそうだと思い、そのまま詰めて着火。
 
 バニラの香りだろうか?ちょっと違う甘さだなぁと思っていると、そばに来た妻が「ココナッツの香りだね、ビーチって感じ」と一言。ココナッツ→サンオイル→ビーチ、そんな発想らしい。あぁ、そうかココナッツか。糖度の高い木の実だ。そして時折甘酸っぱい果物の香りも混ざる。後でチェックすると、バージニアとブラックキャベンディッシュのブレンドでココナッツ、野イチゴ、パッションフルーツなどで香りしているとのこと。鋭いなぁ、妻…
 
 タバコとしてはそれほど強くないと思う。火付きも火持ちも良く、吸いやすい。いただいた葉の状態は結構しっとりしていて水分量は多め、それでも火持ちが良かったのはこの刻みのせいだろう。いや、これも旨い…どうもこの手の香りは癖になるらしく、時々ふと思い出し吸いたくなる。きっとベタベタに甘いだろうに、その甘さを思い出すのだ。毎日、毎回では間違いなく飽きる。しかし吸いたいと思った時に手元に無いのは困る…そしてそれは突然やってくる。私にとってはそんな位置づけのタバコである。何を隠そう私は大のバニラ好き。バニラ着香のタバコがこんなに旨いとは、自分自身驚いている。参ったなぁ(笑)
 
 もちろんいつでもどこでも、というタバコではないだろう。休日の昼下がり、庭など外が似合いそうだ。もちろん天気はピーカン、それこそビーチでごろ寝なんて最高のシチュエーションではないだろうか。気楽に行こうぜ…なるほど、と思わせるネーミングである。

毎日手巻き~RYO

2005-07-16 | RYO
 煙を肺に入れない口腔喫煙は、タバコ葉の旨さを再認識させてくれた。1mgなんてタバコには何の味も無い。フィルターなど付いていようものなら更に味は薄まることになる。常喫しているAmercan Spritは1mgではないが、時々フィルターを切って…いわゆる両切りタバコとして楽しんでいた。こうすることで味わいはより明確になる。スパスパ吸えば煙が熱くなるので自然とゆっくり吸うことになり、これによってゆったりとした一服が味わえる。

 ここで私は気がついた。フィルターは必要ないのだ。すかさずWebで検索をかけ、手巻きたばこについて調べた。すると…あるではないか。通信販売をしているタバコ店ならばたいがい手巻き用品を扱っている。海外ではRYO (Roll Your Own)と呼ばれ、RYO Magazineなどというサイトまで存在する。私が知らなかっただけで、世の中には手巻きでタバコを楽しむ人たちがたくさんいるのだ。日本出張に合わせ、私が手巻き用品を注文したのは言うまでもない。

 日本で取り扱われている手巻きたばこは全てが輸入品。その中から私が試してみたのがManitou(マニトウ)というドイツの無添加タバコ。この、オリジナルシャグはアメリカ、ブラジル、ジンバブエのヴァージニア葉がミックスされ、コクがあって上品な甘さ…吸った瞬間に唸ったほどの旨さだった。そして、今試しているのはGolden Virginia (England)。まだ味見程度なのではっきりは言えないが…軽めの味わいで微かな甘味がある。地味な感じの味わいは…イギリス!という雰囲気(笑)

 購入した手巻きタバコ機 (Rollbox)はシンプルな造りだ。葉を均して紙を当て、フタを閉じると葉が巻かれ、タバコになって上に出てくるというもの。紙には糊が付いているので予め舐めてから当てれば良い。

 慣れないうちはスカスカになったり、やたらと固くなってしまったりするがすぐに慣れる。日本滞在中は夜なべをして毎晩巻いていたが、カナダに戻ってからは吸う直前に巻いている。吸いたいと思った時に箱からぱっと出して吸うのではなく、葉をほぐし、紙に巻き、火を着ける…手間をかけると美味しい、手間をかけるからこそ楽しいのだ。

何で火を着ける?

2005-07-14 | pipe
 最初はパイプ用Zippoにしようと思っていた。
オイルの匂いが気になるものの、高級感溢れるパイプ用ライターはどうも私に似合いそうもなかったし、かと言って100円ライターを使うのもなんとなく嫌だったからだ。それが実際パイプを銜え、火を着けてみるとマッチの火がイイ。火が小さくてコントロールしやすいのだ。なるほど、これではZippoの火種は大きかろう。

 ところが問題は、"1ボウル吸うために必要なマッチの数"である。 表面を炭化するために1本、吸うために1本…最低でも2本のマッチが必要だ。2本だけならいいが、初心者の私に必要な本数はとてつもなく多い。いったい1ボウル吸うためにどのぐらいのマッチを使うのだろう?一度、全てマッチで火を着けてみたら…なんと6本だった。これではどうももったいないし、美しくない。最初の1本はマッチを使い、二回目の着火の時は100円ライターを使うことを余儀なくされた(笑)

 そんなペースで使うものだから、100円ライターもすぐにガスが切れる。親指を何度も火傷したし実際使いづらい。調べてみれば安い物なら1,000円ちょっとで買えるではないか。早くもパイプライター購入か?そういう発想に至るのは自然の流れだ。しかし1,000円出すと50gのタバコが買えるというのもまた事実。そう考え始めると、その1,000円を出すのが急に惜しくなる。こういうところは妙にセコイ私だった…まだ日本にいた私は100円ライターがその辺に転がってないか母に聞いてみると、さすがに物持ちの良い彼女、すぐにライターを出してきた。それもかなりの数。

 カラフルなプラスチックのライターの中、一風変わったライターを見つけた。なんとゴロワーズのノベルティだ。炎が出る口が45度の位置に付いている。もしやと思い裏を見ると、ちゃんとガスの注入口もあった。まさにパイプにうってつけである。

 火を着けている間は指で押えていないといけないのが難点だが、何しろタダだ。これでもう一つタバコが買える、もう1種類余計に吸えるのだと思えば満足度はかなり高い。今後、気に入ったライターが見つかればそれを買えばいいし、2本のマッチで足りるようになればマッチで構わない、そんな風に今は思う。

Royal Yacht (Dunhill)

2005-07-12 | My tobacco reviews
 二つ目のパイプタバコとして選んだのはダンヒルのロイヤルヨット。アンホーラを吸い終えたら試してみてくださいとメシャムさんに頂いたものだ。ヴァージニア葉だけを使ったタバコなのでストレートな味が楽しめそうだということ、そしてそれはきっと私の好みだろうということで選んだ。
 
 早速パイプに詰め…おや?ずいぶんしっとりしている。水分が多い。吸ってみると…火が消える。もう一度最初から火床を作り直し、しっかりと着火。葉の燃え方がゆっくりしている。水分量も関係しているのだろう。アンホーラと比べると、圧倒的に遅い。火も消えやすいので小刻みに吸ったり吹いたりして火を絶やさないように気を付ける。ゆっくり吸っているせいでボウルはちっとも熱くならない。しかし、なぜかジュースは溜まり、モールを使って二回ほど除去。下の葉は湿っていて余計に火付きが悪くなっていた。
 
 なるほど、これがイングリッシュタイプか、こりゃずいぶん勝手が違う。確かにこれが最初のタバコだとハードルは高いわなぁ…前半は何度火を着け直したかわからない、でも中間あたりまでくると火が安定してきた。こ、これは旨い。アンホーラからバニラとフルーティな味を抜き、それでいてしっかりとした甘味がある。香り付けによる甘味ではなく、タバコ葉の甘味だろう。少なくともアンホーラよりも好きだ。…いや、結構強い、強いゾ。どちらかと言えば強いタバコが好みの私だが、これはフルボディと呼べる強さだ。
 
 2ボウル目、3ボウル目…徐々にこのタバコに慣れてきて、着火の回数が減ってきた。そして4ボウル、いただいたロイヤルヨットは無くなった。きっと非着香のタバコが好きだろうと思っていた私の読みは正しかった。最終的な判断は一缶、50g吸わないと何とも言えないが、好みのタバコであるのは間違いない。つまり、買い置きしたいと思うタバコである(笑)
 
 改めてメシャムさんに感謝。

Amphora Full Aroma ~2週間後

2005-07-09 | pipe
 吸えない日もあったものの、3ボウル吸った日もあったので日に2ボウルというノルマは達成しているだろう。一週間ほど経つと、さすがに慣れてきた。最初の三日ほどは火が消えるのを怖れるあまり舌を焼くことも多かった。いや、煙が冷たければ冷たいほどタバコは旨いということはシガーやシガレットでで経験済みではあったが、気を許すとすぐにボウルが熱くなってしまうのだ。
 
 ここは許容範囲を広めに取り、パイプが割れなければ良いのだとある程度目をつぶることにして、"持てないほど熱くしない"という自分なりの基準を作った。火は消えてもいいのだから、まずは敷居を低くしてスタートし、そこから塩梅の良いところを探せば良い。こう意識することで徐々にではあるがゆったりと吸えることが多くなった。アンホーラフルアロマの特徴であるチェリーだろうか?柑橘系の香り、バニラの香り、そして意外としっかりしたタバコ感を味わえるようになってきた。吸う前は、香りを着けたタバコなんて…そんな風に思っていたが、かなり美味しいと思っている自分が嬉しかったりする(笑)
 
 問題だったのは詰めたタバコが最後まで吸えないということだった。
「終わる時はなんとなくわかるもんです」とメシャムさんには言われていたが、吸い終えて灰を出してみるとまだ結構な量のタバコが出てきたりして、その感覚が掴めないでいた。それも何度か吸ううちに、ボウルの暖かさである程度判断出来るようになってきた。吸っていくとボウルの暖かい(熱い?)部分が下に下がり、最後に底が暖かくなる。そうか、底が暖かいということはそこに火種があるということ。つまり、そろそろ終わりが近いということだと気付いたのだ。まあベテランには常識なのだろうが、こういった一つ一つの発見が楽しい。

 そしてパイプを銜えているということに慣れると、どうもパイプは"何かをしながら"というのが合うようだと気付く。それも煙や味わいが優しく、静かだからなのだろう。パイプをやりながらの読書はかなりイイ。ながらパイプが出来るようになると、私はあることに気付いた…日本にいる間、私は常に車で動いている。実家から都内まで、空いていれば1時間、混んでいれば2時間以上かかる。朝、そして夜、必ず二回はこれだけの時間を使う。ならば使わない手は無い。車を運転しながらのパイプ喫煙である。出発前にタバコを詰め、火を着けて走り出す。火が消えたらパイプを置き、止まった時にもう一度着ければ良い。パイプに集中しない分、意識せず、いつもより美味しく感じることが出来る気がした。更に、優しい香りのお陰で渋滞でも苛々せず、ゆったり運転出来るというのもまた、運転しながらパイプの良いところでもある。
 
 初体験からここまで二週間、私はビギナーズセットで多くのことを学んだ。タバコの詰め方は固過ぎず緩過ぎず、一度目の着火時にはしっかりと全体を炭化する。火が消えるのを怖れずに冷たい煙を味わうこと。そして、パイプは休ませた方が圧倒的にタバコが美味しいこと…
 
 はじめてのパイプタバコとなった50gのアンホーラフルアロマはあと一回で無くなりそうだ。さて、次は何を吸おうか?お楽しみはこれからだ。