Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

勝利の一服~ White Sox

2005-10-30 | cigar
 88年ぶりにWord Seriesを制したWhite Sox。 勝負事にVictory Cigarは欠かせない。間違いなく吸うはずだと探してみると簡単に見つかった。

 NHLの時のように、アメリカではご法度のCuban Cigarを発見することが出来るかもしれないという期待もあったが、この画像からそれを判断するのは難しい。

 注意深く画像を見てみよう。
左右のCigar、明らかにリングが違う。左は茶系の地に金ぶち、金文字。右のCigarは全体的に金を使ったリングで幅が広い。少なくとも二種類以上のVictory Cigarがそこにあったことを表わしている。そして、そこそこの太さはあるがそれほど長さは無いように見える。二人の体格を考慮してもチャーチルより少し短め、コロナゴルダぐらいではないだろうか?

 ちなみに右はサードを守るJoe Crede、そして左はコーチ。どちらがどちらに火を着けてあげたのかは定かではないし、普通こんな火のつけ方はしない。しかし頂点に立った男達…この瞬間にタブーは無い。更に言えば、サイズはもちろん産地がどこであろうと、どの銘柄だろうと関係ない。何を選んでもこの夜のCigarは最高に旨かったはずだからだ。

Tilbury (Esoterica Tobacciana)

2005-10-15 | My tobacco reviews
 友人と小旅行を楽しんだ妻がくれたお土産は…全くノーチェック、今までに見たこともないタバコだった。思わずニンマリしてしまったのは言うまでもない(喜)

 いや、実はある程度のリクエストはしておいた。キーワードはVirginiaかLatakia。そしてpouchよりもTin。缶入りならば缶のデザインで選ぶも良し、なんてリクエストを…なんでもSeattleのダウンタウンは大きなタバコ屋が2ブロック毎にあるらしく、何軒も回ってくれたそうだ。その結果すっかり詳しくなってしまい、"いつでもご案内出来ますわよ"と豪語していた。

 最終的に選んでくれたのはEsoterica TobaccianaのTilburyというタバコ。名物市場・Public Market内にあるタバコ屋で店のオヤジとあぁでもないこうでもないとかなりの時間を割いてくれたらしい。メインに使われているヴァージニア葉は100年以上も前から使われている特別な製法で熟成している、とのこと。

 ちなみにお値段は2oz(約56g)でUS$17.99(消費税別)とそれほど安くない。どうやら最近値上げをしたらしく、値札の下にはもう一枚値札があった。値上げ前の価格はUS$10.99!暴動が起きそうな値上げ幅だ。もちろん、これがWashington州全体のものなのか、この店だけのことなのかは不明である。いや、それはさておき…
 
 缶を開けると酸っぱい香りが鼻を突く。タバコ葉の香りはそれに邪魔されてほとんど感じない。お世辞にも旨そうとは言えない香りだった。見た目は薄茶と濃い茶色の葉が半々と言ったところか…古い物なのか少々乾燥気味。包んであった紙は茶色に染まり、べったりと葉がついていた。正直言って喫煙意欲を削ぐ第一印象だった。それがいけなかったのか…酸味が強く、ピリッとスパイシーなところもあって嫌いではなかったが、最初のうちは"味気ないタバコ"だとしか感じられなかった。
 
 この分だとなかなか減らないな、最後まで吸えるかなと思ってたのだが、何度か吸ううちに突然旨く感じるようになった。加湿したのが良かったのかもしれない。なんだか吸う度に旨くなる気がしている。葉の香りは相変わらず強い酸味を感じるが、吸った時はそれほどでもなく、むしろこの酸味がタバコ本来の甘味を上手く引き出しているように思う。ルームノートも自然な甘い香り。強さは基本的にミディアムだが、最後の方はやや強め。アロマ系でもラタキア系でもないから、性格がわかりづらかったのかもしれない。
 
 自分自身がタバコ屋でこれを見つけたなら、きっと買わなかっただろう。しかし吸ってみれば結果は超大穴、妻に感謝である。

Natural American Sprit 150g Tin

2005-10-12 | RYO
 日本に帰った時はいろいろなシガレットを試しているが、普段はAmerican Spritを吸うことが多い。シャグ(手巻き用タバコ)を見つけてからというもの、これがメインになっている。Golden Virginia(イギリス産の手巻きシャグ)よりも華やかで、Manitou(ドイツ産、手巻きシャグ)よりも大人しい味わいは普段のタバコとして向いている。家にいる時はその都度巻き、外出する時は予め巻いて、それを持って出かける。ヒュミドールで一晩ほど寝かせてから吸うと味が柔らかくなり甘味が増す。

 American Spritはタバコ本来の味を楽しむべく添加物ゼロ、混ぜ物の無い無添加タバコとして売られているが、フィルター付きのシガレットに使われている巻紙は何か特別な紙だと聞いたことがある。紙が燃える匂いや味はタバコの味を損ねるから、タバコ葉にこだわるのなら紙にもこだわるという姿勢は正しい。作り手も本気でタバコに関わっているのだと思うと嬉しくなる。

 そんなAmerican Spritのこだわりはシャグにも表れている。150g入りのシャグにはきちんと200枚のRolling Paperが付いてくる。この紙もまた混ぜ物無し、100%植物性なのだ。しかも、長い喫煙を楽しめるようにking size。

 ところが、このキングサイズがくせ者で、紙幅が76mm。私の使っているRolling Machineは70mmまでしか巻けないのだ。まだ本当の"手巻き"が出来ない私は悩んだ。キングサイズ用の手巻き器を買うべきか?

 出した答えはとてもシンプル。 ハサミを使って紙を切り、幅を狭くした。そもそも私は硬詰めで巻くので一本で10分ほど吸える。ちょっとした息抜きには充分な時間なのだ。

カラー版・パイプ

2005-10-04 | book
 "パイプ党入門"の続編にあたるのが、この"カラー版・パイプ"である。パイプ党入門が趣味としてのパイプ喫煙全体に書かれているのに対し、この本はパイプそのものを中心にまとめられている。ブライヤーを中心にパイプが出来るまでの製作工程やヨーロッパに端を発するファンシーパイプの作家達も取り上げられていて、パイプ作家の存在すら知らなかった私にとって、非常に楽しい本になった。

 カラー版というだけあって写真も多く、眺めて楽しい仕上がりになっている。もっとも、この本も70年代の物であるから、どうしても古さは感じてしまうのだが…

 中でも私が惹かれたのは、当時のヨーロッパにおけるパイプ事情である。特に私が惹かれたのは、自分だけのタバコ・マイミックスチャーを作ってくれるブレンダーがいるというヨーロッパの店だ。台帳に自分だけのオリジナルブレンドが残され、注文すれば届けてくれるそうだ。嗜み、趣味としての喫煙が大手を振っていられた時代のヨーロッパ…夢のような話しである。

 今ではアイルランドのパブが全面禁煙になったり、フランスのカフェでは禁煙席が設けられるようになったところも少なくない。きっと当時と同じではないだろうが、いつの日か、タバコ屋巡り、パイプ屋巡りをしたいと思わせてくれる。