Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

二本目のパイプ~part2

2005-09-23 | pipe
 銀座・菊水へは小雨のぱらつく月曜日の午前中に行った。
一番空いていそうな日、時間帯を選んだのは他でもない。落ち着いて買い物をするためだ。予想通り客は私一人、ショーケースの中を覗き込み、じっくり時間をかけた。あっちのケース、こっちのケースとしばらくの間行ったり来りを繰り返した後、自分で決めた基準のパイプである菊水オリジナルを見せてもらった。

 どうも私はファンシーパイプには魅力を感じない。古いヤツなのかもしれないが、いいなと思うのはやはりクラシック、ストレート系だ。ポーカーも気になるシェイプだったが、菊水オリジナルのポーカーは予想していたよりも大振りで、ちょっと扱い辛そうだったので候補から外した。Webで見て候補にしていたビリヤードの在庫は無く、あったのはルート仕上げのロバット。うん、色もいいしかなり美しい。しかし、手に取りチェックしてみるとボウルにかなり大きな傷があった。外観は味わいに影響しないものの、そこそこのお金を使うのだからこの傷はいただけない。聞いてみると在庫はこれ一本のみ、選択の余地は無い。私は泣く泣く諦めた。

 シェイプは実際にパイプを見て、触れて決めようとは思っていたが、密かにベントがいいのではないかと思っていた。というのも一本目のパイプであるフカシロのベストメイクビリヤードは銜えた姿、その印象がなんとなく堅い。データによれば全長は145mmとほぼ標準サイズ。しかし口から真っすぐに飛び出した姿は柔らかいとは言い難い。もう少し優しいシェイプ方が周囲に与える印象が良いのではないかと…

 碓井さんやメシャムさんからもベントを勧められていたことも大きかった。経験値を高めるためにはそれが良いということなのだろう。先人の教えに間違いは無いはずだ。的を絞り直してもう一度店内を見て回った。

 最後に選んだのはGeorg JensenのSafir。
私の人さし指がすっぽり入る火皿を持ち、柔らかいラインのパイプである。ボウルがかなり肉厚であることが最後まで気になったが、何しろ形が可愛い。自分自身が気に入るということは何よりも大切であると思い、これを買った。二本目のパイプを得たことで愉しみは二倍…いや実は、一ヶ月ほど早いのだが、このパイプ…妻からの誕生日プレゼント。だから愉しみは計り切れない。じっくり育て、大事に使いたい。

二本目のパイプ~part1

2005-09-19 | pipe
 二本目のパイプを買うにあたり、いろいろ考えてみた。

 一番重要なのは火皿のサイズではなかろうか?直径と深さ、このサイズの違いが味わいに大きく関わってくるのは明らかである。Cigarの公式がそのまま当てはまるならば、火皿の直径が大きくなればなるほどタバコの味わいは円やかになるはずであり、深さがあればあっただけ味わいの変化が見込めるはず。今使っているパイプとは違うサイズの火皿を持つ物を選べば、一つのタバコで二種類の味わいを感じることが出来るはずだ。もっとも、どのぐらいの差があればどのぐらい味の変化を感じられるのかはわからない。従って大きいか、小さいか…大まかにしか分類出来ないが(苦笑)

 二つ目の要素はやはりシェイプである。
シェイプが違うとどう変わるのか?これについては全く予想出来ないから好みで選ぶのがいいだろう。しかしパイプ経験二ヶ月、二本目のパイプとして手を出してはいけない(出すべきではない)パイプはあると思う。まずはフレスコ、そしてピーターソンのシステムなどのある意味特殊な加工や処理の施されたパイプである。サビネリのカプリやサンドブラストなども避け、スムーズ仕上げの物がイイのではないかと個人的には思う。というのも一本目のパイプ、つまり基本はスムーズ仕上げのビリヤードである。ここから違う要素が増える度に味わいの差がどこから来るものなのかが不明確になり、迷路に迷い込んでしまいそう…そんな気がしたからである。

 三つ目の要素は…予算だ(笑)
安い物でいいじゃないかと最初は思っていたが、そう頻繁に買う物ではないのだから二本目には多少お金を出したいという気持ちが出てきた。買い物をするという積極的な気持ちでWebを見ているうちに銀座・菊水のオリジナルパイプに辿り着いた。なるほど16,000円か…安い、とは言えないが、べらぼうに高価なわけでもない。よし、このパイプを基準にしよう。金額もここが上限だ。あとは実際に店頭で見て、触れて、その上で選べばいいだろう。もしこのパイプよりも気に入った物が見つかれば、それを買うことにしようじゃないか。

 火皿は大きめ、金額は16,000円以下。シェイプはこの目で見て決める。私は銀座へ向かった。