Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

勝利の一服

2004-06-11 | cigar
 50本入りキャビネットや一部のCigarには無い物もあるが、たいていはリングが巻かれている。もちろんリングは各ブランドそれぞれ特徴があり、遠目で見てもそれがどのブランドなのかがわかるようになっている。

 このCigar Ringを外して吸うのがイギリス式、付けたまま吸うのがアメリカンスタイルだと言われている。どこのそのルーツがあるのかはわからないが、紳士の嗜み(たしなみ)としての歴史が長いイギリスと自己主張の強いアメリカ…お国柄が出ているようでなかなか興味深い。  

 さて、アメリカには祝い事にCigarを吸うという習慣がある。結婚式や子供が産まれた時などがその代表だがスポーツにおけるVictory Cigarも例外ではない。

 この写真は先日Stanley Cupを制したTampaBay Lightning、試合直後のロッカールームの1シーン。カップを抱くJohn Grahame選手の口にはしっかりとCigarがあった。優勝を決めた後のシャンパンとCigar…その味は格別だったことだろう。

 彼のCigarを見てみると…
やはりアメリカンスタイル、リングは付いたままである。  

 実はこの画像、NHL.comにあったものを拝借して来た。著作権問題?いやいや、その前に彼がくわえたCigarに注目して欲しい。このリング、紛れも無くCuba産のCohiba。いくらTampaとCubaが近いからと言ってもそれはマズイだろう。アメリカはもう40年もの間Cuba製品の輸入を禁止しているのだから(笑)

 ちなみにDominican RepublicにもCohibaは存在する。しかしこのリングを使えるのはCubaのCohibaだけ。もちろん贋作Cohibaはその限りではないが、まさかNHLの優勝チームにCuban Cohibaの贋作・Dominican Cohibaが配られるなんてことは…TampaBay Lightningに失礼というものだろう。 

 Cubaが最も多くCigarを輸出しているのはSpainだそうだ。植民地時代からの影響で、Spainとの結びつきは未だに強いということを表しているわけだが、その一方でCuban Cigarを最も多く消費しているのはアメリカだと言われている。

 アメリカを経由するだけでも没収になるCuba製品、Cuban Cigarを一番多く灰にしているのがアメリカ?まさか…そのまさかを確信に変えたのが、この"勝利の一服"だ。

 私は思う…NHLを制したチームの祝勝会なんて一般の目に触れるところではリングを外すイギリス式にすべきではないのか?せめてそのぐらいの気遣いを見せて欲しいと。どこにでも裏の世界はある…変な自己主張はやめて、裏はどこまでも、完璧に裏であるべきなのだ(笑)

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