Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Obama氏、二つの戦い

2007-06-09 | cigarettes
 2008年に大統領選を迎えるアメリカ。
アメリカの二大政党と言えば共和党(Republic Party)と民主党(Democratic Party)。このどちらかの候補者がBushの次の大統領に選ばれる可能性が非常に高いわけだが、現在はそれぞれ党の代表を決める予備選挙が行われている段階。つまり、女性初の大統領誕生か?と言われている元ファーストレディ・Hillary Rodham Clintonもまだ民主党の代表になるために活動している状態だ。

 確かに現段階ではClinton候補が他の候補者を引き離しており、このまま民主党の代表になる可能性は高い。しかし、彼女は元々共和党員から民主党に党を変えた経歴があったり、イラク戦争勃発時に賛成票を投じ、その後反対派に加わったなど言動に一貫性がないところを指摘されたりして、その地位は決して安泰とは言い難い。地元でないNY州から出馬し上院議員になった時も、急にNY Yankeesのファンだと言い出し、生まれ故郷のChicagoの野球ファンからひんしゅくを買ったという逸話もある(笑)
 
 さぁ、このClinton候補に対抗するのがアフリカ系初の大統領誕生か?と言われているBarack Obama候補。奇しくも地元はClinton候補の出身地・illinois州。議員としての経験は浅いものの、若さと圧倒的な演説力でその人気はうなぎ登り。しかしこのObama氏も突っ込みどころ満載。なんとこの若き上院議員、cigarette smokerなのだ。大統領になろうという人間がcigaretteを吸う…今のアメリカでは考えられないことだ。これに関して当のObama氏はこんな風に答えている。
 
 「何度かやめようとしたがやめられず、一日に4、5本のcigaretteを吸っていた。禁煙のためのガムはかえってニコチン摂取が増え、依存性が高まる危険性がある(と思う)ので現在は貼るタイプのものを使用している」
 
 このコメントを聞いた私はいっぺんで彼のファンになってしまった。日に4、5本のcigaretteを楽しんでいる…4、5本のcigarではない、そして違法な嗜好品でもない。単なるcigaretteだ。じつに人間らしい、微笑ましいエピソードではないか。ところが現実はとても哀しい。彼はtobacco senaterなんて呼ばれ、各方面から攻撃を受けたのだ。かつて自由の国と言われたアメリカにもう自由など存在しない。まあ、それはともかく…
 
 Obama氏のことを調べるうちにこんなエピソードを発見した。
 
 「Senater Obama!いつもどこで一服しているのですか?あなたが吸っている銘柄はなんですか?」
 
 イラクを訪問中のObama氏にこんな質問を浴びせた男がいたのだ。確かにこれは気になる。立場が立場だから議会の合間に吸ったり、移動の車の中で吸っていたとは思えない。それは自宅に帰った時に、その日の仕事を終えホッとした時に一服、きっとそんな感じだろうと。日にたった4、5本、それも自宅でだけ楽しんでいたcigarette…その銘柄、確かに私も知りたい。しかしこんな質問をするためにこの男はわざわざイラクまで行ったのだ。ちょっと笑える。
 
 さて、Obama氏の禁煙は成功したのか?来年、Hillary Clintonを抑えて民主党の代表になれるのか?そしてその先があるとすれば、果たして大統領になれるのか?頑張れBarack Obama!君を応援しているぞ。

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