Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Fort Langleyのタバコ屋

2007-06-06 | tobacco
 FortLangleyはBritish Columbia州発祥の地。

19世紀始め、ヨーロッパからの移民がここで暮らし始めたのがその所以だ。古い街並みを残し、特にメインストリートは古き良きカナダである。Vancouverのダウンタウンからもそれほど遠くない。なので日帰り出来る観光地としてはもってこいだ。

さて、そこで見つけた素敵な店を紹介しよう。

昔ながらのタバコ屋だ。
大草原の小さな家に出てきたオルソンさんの店、そんな雰囲気。棚にはビンテージもののcigarが多く、今では入手困難なパッケージも見える。扱っているのはタバコばかりではなく、日用品も多いので乾物屋、何でも屋と言った方がいいかもしれない。しかし店には頑固親父もいなければ主もいない。

 種を明かすと、この店はFortLangleyの博物館の中にある。19世紀当時の店を再現したディスプレイなのだ。

こんな店が近所にあれば毎日通うところだが、それは叶わない。叶わないが、じつに魅力的だ。


Fort Langley
http://www.fortlangley.com/


押してくだされ→煙草blogランキング

Smokerと生命保険

2007-02-06 | tobacco
 どんなに家族愛が強くても、どんなに夫婦二人の仲が良くても同時に死ぬということは稀だ。交通事故のような突発的な何かがあれば別だが、そうでない場合は死ぬ人がいて、残る人がいることになる。死んでしまう人はまぁいいが、残った人にはまだその先の人生がある。となれば金がいる。そろそろ生命保険について考えてみようかと、考えた方がいいだろうと保険会社の人に会った。
 
 掛け金に対して税金控除が無いが、死亡保険金は全額受け取れる。そして生命保険は死亡だけの保険、これがカナダの生命保険なのだそうだ。怪我や入院時の補助金のような保険はこれとは別、オプション。これらが日本と大きく違う点だろう。もちろん貯蓄の意味合いが強いオプションもあり、加入者のライフスタイルに合わせて無限の組み合わせがある。
 
 そんな基本から教わりながら、パソコンのモニタ上でいくつかサンプルを見せてもらったのだが、smokerとnon-smokerでは掛け金に大きな差があるらしい。もしnon-smokerであれば掛け金はsmokerの4割ほどで済むそうだ。カナダのtobaccoに対する扱いを考えれば当然だ、私も別に驚かない。ところが、このカテゴリは吸う、吸わないの二種類だけではなかった。
 
 なんとpipe/ cigarsという3つ目があったのだ。これにはちょっと驚き、そしてニヤリとした。ポイントはsmokerとnon-smokerの間にあるということだ。掛け金が一番安いのがnon- smoker、次がpipe/ cigars、そして一番高い…つまり保険会社にしてみればハイリスクな加入者がsmokerという順番。
 
 これはつまり、pipeかcigarだけを愉しむ人がカナダには結構いるということであり、その人たちはcigaretteを吸う人に比べてリスクが低いと認識されているという証明である。この根拠が科学的に分析された結果かどうかなんてもちろん私は知らない(笑)
 
 さて、cigaretteにpipe、そしてcigarと全てを愉しむ私は、私の保険料はどうなるのかと…4つ目の存在を心配したのだが、幸運なことに枠はここまで。そして私の年齢ではこの3種類のどこに属してもさほど保険料に差が無かった。これはすでにハイリスクな年齢であるという意味だが…吸う、吸わないはもう関係ないということでもある。私にとっては好都合、実に良いニュースとなったのである。

押してくだされ→煙草blogランキング

S.T Dupont Gatsby Windsor

2006-12-24 | tobacco
 普段、cigarやcigaretteの時にはターボライターを使っているが、これはパイプには使えない。火力が強すぎてパイプを焦がしてしまうからだ。となるとパイプのためにもう一つ違う火種、マッチや他のライターを使うことになる。これが自宅ならば問題ないが、外出するときとなると荷物が増える。そこで、全てに対応出来るライターが欲しくなり、選んだのがDupontだった。そろそろこういうライターを持ってもいい年齢になったし、持つなら一生モノだろうと。
 
 どうせなら普通ではない、ちょっと変わったモノがイイ。そこで最初はDavidoffのプレステージというシリーズにしようと思っていた(これはDavidoffブランドで売られているが中身はDupontのLigne2)。Webを徘徊し、オークションも含め探した。ところがこのシリーズ、ちょっと大きめ。これはきっと使いづらいぞ…そんな時、妻から天使のような囁きがあったのだ、誕生日プレゼントとして買ってあげようか?と。
 
 そして選んだのが少し小さめのGatsbyシリーズ、Windsorだ。

 これは、一人の女性のために王位を捨てたWindsor公にちなんでデザインされた限定品。世界で5,000個という限定品でありながら地味な存在だが、その地味なデザインは伝統的なDupontの香りがする。言い換えれば現在の流行り、主流のモデルとは違うベクトルを持っているのだ。高級品っぽくないところが私に向いているではないか。

 手にしたそれはじつに精巧。
とても美しく、多少の事ではびくともしない堅牢さ…職人の技、心意気が感じられる素晴らしい一品だった。

 私はもちろん箱になんかしまっておかない。いつもポケットに入れ毎日、毎回、豊かな一服…至福のひとときをこのライターと供に過ごしている。

押してくだされ→煙草blogランキング

命の水

2006-12-13 | tobacco
 smokerにとって一番気になるのはストックしているタバコのコンディションだろう。怖いのは二つ、乾燥と過加湿によるカビだ。特にカビは絶対禁物。これを発生させてしまったらおしまいだ。

 加湿に必要なのはもちろん水、しかし水道水には不純物が入っている。これはカビの原因ともなりタバコにとって良いことは何もない。そこで登場するのがdistilled water、不純物ゼロの蒸留水だ。これを使ってコンディションを整えることになる。
 
 プロピリングリコールと蒸留水を1:1の割合で混ぜ保湿液を作る(これで湿度70%を保つ事が出来る)が、私の場合、保湿液をしみ込ませたオアシスをタッパーに入れ、プラスチックの衣装ケース(杉板をすのこのように敷いてある)に置いている。簡易ヒュミドールだ。cigarは箱ごと、香りがキツイものもあるのでパイプタバコは更にフタ付きのプラスチックケースに入れ、この簡易ヒュミに保管。
 
 手巻き用のシャグタバコ(アメリカンスピリット)は卓上のヒュミドールに保管しているが、これには蒸留水のみを使用。毎日吸うシャグやパイプタバコは小ビンに移し、ここには蒸留水をしみ込ませた小さなヒュミ(大きなボタン電池みたいなもの)を放り込んでおく。

* なぜか私のヒュミドールは湿度が高いのでシャグタバコはすべてジップロックに包み、やんわり湿度が伝わるようにしてある。
 
 蒸留水は簡単に手に入り、嬉しい事に安い。 カナダでは4リットル入りのボトルが$1.99、200円ちょっとで買える。それにしても…スーパーに山積みになったのを見る度に思う、カナダ人はこの水いったい何に使っているのだろう?妻は時々この水を使って化粧水を作ったりしているが、大味なカナダ人が皆化粧水を作っているとも思えない。

 ストックの方法は人それぞれだ。しかし間違いないのは、smokerにとって蒸留水は切らす事の出来ない大切なアイテムだということ、私にとって"命の水"だということだ。

押してくだされ→煙草blogランキング

No-smoke city~ Part2

2006-12-09 | tobacco
 British Columbia州知事・Gordon Campbellはこうスピーチした。
所属する政党・Liberal Party(自由党)の集会の席でのことである。
 
 「2008年までに、British Columbiaの公共施設すべてを禁煙にする」
 
 これを聞いてあれ?と思った。というのもVancouverやその周辺地域では室内で喫煙が出来るところは無い。レストランはもちろん、バーやパブでも室内は禁煙、すでにこれが常識だ。私の知る限り、室内で喫煙できる唯一の場所はcigar shopだけである。この発言から思うに、きっと小さな街では未だに室内で喫煙できるところがあるのだろう、BC州は広い。
 
 知事のスピーチには続きがある…
 
 「自宅で吸うなとは言っていない、そしてホテルの一室で吸うのもいいだろう。私が言っているのは公共の場でのことだ。」
 
 市議会で否決されたものの、タバコの販売を止めたらどうか?というWhite Rock市の提案があったぐらいである。Gordon Campbellが2008年まで知事でいるかはわからないが、これから喫煙場所が減る事は間違いないだろう。
 
 現在、熱い議論が重ねられているのはレストランなどのテラス席、いわゆるrestaurant patioを禁煙にするという議題である。こんな決まりはその店のオーナーに任せればいいと個人的には思うが(実際、テラス席も含めた全席禁煙のレストランはすでに存在する)、なぜか各自治体で焦点となっている。と同時に、建物の入り口などに置かれた灰皿を撤去し、入り口周辺も禁煙にしようという動きも見られる。そのうちCaliforniaのように建物から何フィートは禁煙、なんてことになるのかもしれない。
 
 その一方で、外を禁煙にするのが本当に良い事だろうか?正しい事だろうか?喫煙できる空間を室内に設けるほうがいいのでは?という意見もある。そりゃそうだろう、"公共の場"と言うならば路地裏だって公共の場だ。
 
 とまあ、どの国も似たような議論を繰り返している訳だが、面白いことに喫煙者のマナーはさほど話題になっていないように見える。現実は、灰皿がなければポイ捨て当たり前。喫煙者に限らずカナダ人は平気でゴミを…まあ、そのほとんどは若い世代だとは思うが、じつにマナーが悪い。ビンと缶のゴミが少ないのはそれが金になるから。それらはホームレスの人たちが全部拾ってくれるというわけだ。
 
 話しを喫煙に戻そう。
もちろんGordon Campbellは非喫煙者だ。カナダでは喫煙する政治家などマイナスイメージでしかない。しかしこの人、酒は飲む。きっと大好きだと思う。飲んで運転してしまい、休暇中のHawaiで捕まったこともある(2003年1月の出来事)。アルコールの血中濃度は規定の倍だったとか…飲酒運転など知事としては許せない行為だが、お茶目な感じがして私は気に入っている。この写真を見ると、その思いが強くなる。

 もしかしたら自宅では喫煙してるんじゃないか?彼の発言を聞くと、そんな気さえしてしまうのだ。読み過ぎか?


押してくだされ→煙草blogランキング

初めてのライター

2006-12-02 | tobacco
 このZippoは後輩からもらった物だ。プレゼントなどというシャレたものではない。当時会社員だった私は、海外出張する後輩に頼んだのだ、「2週間もいないのだからZippoでも買ってこい」と。

 出した条件は二つ。オリジナルではなくミニタイプ、そして指紋の目立たないもの。そうやって手元にやってきたのがこのZippoだった。かれこれ20年ほど前の事だ。
 
 Zippoを使った事のある人ならおわかりだろうが、ミニタイプは風に弱く、火着きも悪い。小さいからオイルの持ちも悪い。つまりZippoでありながらZippoらしくないZippoなのだ。そんなわけで数年後、今度は身銭を切ってオリジナルのZippo、スターリングシルバーを買った。そしてこのミニZippoは出番が減ってしまった。時々思い出したようにオイルを入れ使ったが、そのうちヒンジ部分が壊れ…タンスの肥やしとなった。
 
 数年前、まだ日本にいる時に一度修理に出し(Zippoは永久保証なので送料のみで修理費はゼロである)、再びタンスの肥やしになっていたのだが、このZippoのことをふと思い出した。記憶は定かではないが、このZippoを手に入れるまでの私はたぶん100円ライターを使っていた。だからライターらしいライターはこれが初めて。私にとっては原点のような存在である。
 
 たまには使ってみようとオイルを入れ、火を着けた。手元が少し暖かくなり、ちょっと心も温かくなった。オイルの匂いもたまにはイイ。

押してください→煙草blogランキング

No-smoke city

2006-07-18 | tobacco
 White Rock市は私が暮らすBC州の南、アメリカとの国境付近にある。なんとこの市議会議員の一人からこんな提案が出された…「この街でタバコを売るのを禁止したらどうか?」
 
 White Rock市内に限り、タバコの販売を違法にしようという提案だ。多少なりともタバコを買う事が困難になれば喫煙するティーンエイジャーの為になるのではないか、というのが主な理由だ(ちなみにBC州では19歳から喫煙可能)。市内で買えなくなれば市外へ出なければならず、車を持たない、或いは運転免許を持たない若者に対して有効ではないかと…もちろん皆この提案に賛成している訳ではない。White Rockに限ったことではないが、若者がクラックなどの違法ドラッグで死亡するケースが増えている。現在タバコ製品は合法、タバコよりも違法ドラッグについて考えるべきだという意見もある。
 
 実はこのWhite Rockという街はLower Mainland(Vancouverとその周辺地域)で初めてレストランを全面禁煙にした市の一つで(1995年のことらしい)、それがBC州全体に広がり、レストランはもちろんバーであっても建物内は禁煙という現在の決まりに発展した(テラス席は除く)。つまり今日のカナダにおける先駆けとも言える市なのだ。それを可能にしたのは市の規模だ。White Rockは車なら30分ほどで一周出来てしまうほど小さな街。これがVancouverやBC州全体となるとかなり難しい話しだが、この小さな街なら出来る。それほど大きな混乱はないだろうという見方もある。
 
 さて…タバコの販売を禁止することが、果たして未成年者-19歳未満をこう呼ぶ事にする-に対して有効なのだろうか?日本と違い自動販売機で買えるわけではなく、店に行き店の人から直接、必ず人を通して買っているわけで、そこで怪しいと思えば売る方はIDの提示を求める事が出来るのだ。この方法がきちんと守られていれば何もタバコの販売を禁止する必要もないだろうに。
 
 仮にWhite Rockでこの提案が可決されたとして…どうだろう?タバコを欲しいと思った未成年、車を持たない(或いは免許を持たない)未成年者はバスに乗って隣町まで行き、IDの提示を求められずに今まで通り買えてしまうぞ。何ならまとめ買いという手もある。誰かが一人買いに行って、それを皆で分ければバス代も浮く。なかなか面白い提案だとは思うが、あまり賢いやり方では無いような気がするのは私だけだろうか?所詮政治家の言うこと。提案も、その理由も鵜呑みには出来ない。
 
 しかしこれが可決されると、初めてのケースとなった95年のように"前例"となって州全体、またカナダ全土に広がる可能性が…いや、それは困る。そうならないことを切に祈る私であった(笑)

世界禁煙デー

2006-05-31 | tobacco
 誰が決めたか知らないが、5月最後の日は世界禁煙デー。タバコと自分についてじっくり考える日である、と私は考える。幸い今夜は妻も遅い。自分だけの夕食を楽しみ、ゆっくりとタバコを味わう事が出来る。そのためにはまず夕食のメニューを考えなければいけない。最高の嗜好品であるタバコには、それに相応しい食事、味わいを何倍にも増大させるメニューがあるからだ。

 その前に…腹が減っては戦は出来ぬ。
冷えたビールにポテトチップ、これで小腹を満たした後はパイプを手に庭へ行く。ジャーに入れたOrlikのGolden Slicedを指先でよくほぐし、数回に分けてパイプに詰める。表面に火を着け、タンパーで均し、再び着火。火が安定した所で、今夜のメニューだ。

 理想はステーキ。しかし、残念ながら今我が家にはステーキ肉がない。あるのは鶏の胸肉。他のメイン食材は冷凍庫の中。したがってこの鶏を何とかするしかない。皮付きではあるがもも肉と比べると肉の脂は少ない…まあ贅沢は言えないか。パイプを燻らせながら更に考える…別にサラダを作るのはもう面倒だ。となると煮込むかロースト、どちらにしてもオーブン料理だな。これなら付け合わせも一緒に出来る。

 肉の表面を強火で焼いている間に野菜を切り、肉が焼けたところでポテト、ニンジンをダッチオーブンに入れ、フタをしてオーブンに放り込む。味付けは塩とコショウでシンプルにし、香り付けにローズマリー。180度のオーブンで30分、放っておくのだが、お皿に何か緑が欲しいのでアスパラガスを残り10分の時点で加える。これでOK。余った時間に洗い物を済ませ、料理が出来るまで再び庭でパイプの続き…今度は料理の後のCigarを決めるのだ。いや、それにしてもこのタバコ、旨い。

 時間に縛られないように、見たいテレビはタイマー録画。インターネットラジオで好きな音楽を聴きながらゆったりした時間を過ごす。食事が終われば葉巻の時間である。選んだのはCohiba Siglo IV。限定版でも何でもないが…これはCubaで買った、私にとってはとっておき。これが今夜に相応しい。そしてお伴はMacallan。これぞ至福のひととき…

 結局いつもと変わらないんじゃない?きっと妻はそう言うだろう。そう、私はいつもタバコに対して真剣に向き合っている。毎日が世界禁煙デーだ。

ホームレスと二本のタバコ

2006-02-03 | tobacco
 ホームレスの多くはdowntownに集まっていて、小銭を拾ったり、吸い殻を漁ったりする姿をよく見かける。ところが先日、我が家から一番近いバス停に女性のホームレスが現れた。バスを待つ人たちにタバコをくれない?と聞いて回ったのだ。この辺りでホームレスの姿は稀であり、一瞬にしてその場は嫌な感じの空気に包まれたのは言うまでもない。

 当然、と言えば当然だが、タダでタバコを指し出すわけがない。持っている人が少ないということもあるだろうが、喫煙している一般市民にとってもタバコは高いのだ。聞いている本人もどうせもらえるわけがないと思っているのだろうが、まあ彼女達の仕事みたいなものだ。もしそこで、万が一貰えたら儲けものぐらいに思っているのだろう。

 どうやら何処の国でも若者は地べたに座るものらしい…バス停には地べたに座り込んでタバコを吸っている男の子がいた。ホームレスの女性はその若者にも尋ねた。すると、若者は彼女にタバコを差し出したのだ、それも2本!一番期待出来ないであろう人からの嬉しいプレゼント。彼女はその好意に狂喜乱舞、若者に抱きついて喜びを表わした。まさかホームレスにハグされるとは思わなかった若者は、それにどう応えていいかわからず戸惑ったが、何とか気を取り直して彼女をハグ。

 それまで流れていた嫌な空気が一瞬にして和み、皆いい気分でバスに乗り込んだ…という話しを妻から聞いた。実はその場に居合わせたのは妻である。「なんだかとってもイイものを見せてもらった気分」そう彼女は言った。

 時に、一本のタバコは人を幸せにする事がある。
この日、ホームレスは二本のタバコをもらった…きっとその味は最高だったに違いない。そしてその二本は、その場にいた全ての人に幸せをもたらしたのだ。

肉食の嗜好品

2006-01-21 | tobacco
 一週間に渡って続けてきたDetox Program(腸内を浄化し、代謝を上げるダイエットメニューの一種)が終わり、普通の食事に戻った。今夜のメニューはハンバーグ。肉の脂はタバコの煙を旨味に変える力がある。食べ終えて砂糖入りのカフェラテと供に、Partagas Shortsを吸った。ところが、旨いはずのShortsがそれほど旨くない。香りは間違いなくイイ、しかし美味しいと思えない。

 実は数日前にも同じShortsを吸ったのだが、この時も不味かった。今までに不味いと思ったcigarはいくつかあるが、その中でも最低の味だった。いつも平均点以上の味わいを与えてくれるcigarがこれほど不味いのは変だ。この時は疑いも無く保管状態のせいだと思っていたのだが、今夜も似たような味わいだったことを考えると、cigarよりも私のコンディションを疑うべきだろう。

 cigarだけではない。パイプもまた美味しいと思えなかった。パイプの時も同じで、鼻から吸う香りはいいのに口から鼻に抜ける香り、そして味わいが変わっていたのだ。その変化が一番少なかったのはシガレット(私の場合はRYOだが)。もっとも、シガレットの場合は煙を少しだけ肺に入れるので、その刺激に誤魔化された可能性が高い。舌の感覚がおかしい、何かが変わっている…そう感じた。

 この一週間を振り返るとこうだ。 野菜と果物中心のメニューで、初日から4日目までは果物か野菜のみ。5日目の夕食にステーキとトマトを食べ(この時cigarを吸って不味いと思った)、6日目もステーキと野菜、最終日だった昨日は玄米と野菜。ステーキの後のcigarは旨い…これはcigarスモーカーの常識であるが、これが通用しないのは体内にあるはずの脂肪分が少ないからだとは考えられないだろうか?3回のステーキ、そしてサラダにかけるオリーブオイルを抜きにすれば脂は一切口にしていないのだ。こんな状態だから、一度ぐらいボリュームたっぷりのハンバーグを食べたところでタバコは美味しくなってくれない、というのが私の考えた仮説。

 つまり、タバコとは肉食の為の嗜好品であるということだ。 口の中の脂だけでなく、体の隅々まで脂(脂肪分)が行き届いていないと旨くない。ぶっちゃけた話し、いつも旨いと思っているとしたら、あなたの体は脂肪分で充ち満ちているということになる。

 旨いタバコを味わえる元の体に…一日も早く戻さねば(?)