Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

この1年を振り返る~パイプ編

2006-06-09 | pipe
2本目のパイプを買ったのは、初めてパイプタバコを吸ってから3ヶ月ほど経ってからだった。
 
 比較対象が出来て気付いたことだが、最初のパイプであるフカシロのベストメイクビリヤードはとてもよく出来ていると思う。廉価ではあるが、ステムはエボナイトなので銜えた時にしっくり収まるし、何しろ軽い。最初は小さいと思われた火皿もなんだかんだで1時間以上のスモーキングが出来る。唯一の物足りなさと言えば高級感が無いことだろうが、ビギナーズパイプとしては言うことの無いパイプである。
 
 したがって2本目に買ったパイプとは3ヶ月のタイムラグがあるわけだが、この3ヶ月という時間には思った以上に差があった。気に入って買ったはずの2本目のパイプよりもビギナーズパイプの方がタバコが旨いのだ、それも圧倒的に。しかもこの2本目のパイプ、若干ベント(下に向かって曲がっているタイプ)なので銜え易いかと思いきや、ステムがアクリルだというせいで銜えているのが(重くて)結構辛い。こうなると二本目よりもついビギナーズパイプの方を選んでしまい、すると当然(タバコを美味しくする為に不可欠な)カーボンがなかなか育たないという悪循環が生まれる。
 
 下世話な話しをすると、二本目のパイプは最初のそれよりも4倍の価格である。(ちなみに最初のパイプは3,000円ほど、なので…そう目くじらを立てるほどの価格でない事をお断りしておく・笑)まあ4倍の旨さとは言わないが、こちらの方が旨くなくては困る。どのタバコを吸ってもビギナーズパイプの方が旨いという状況を脱却するために、きちんと交互に使う事にした。その甲斐あって、徐々にタバコが旨く感じられるようになってきた…のはごくごく最近のことである。半年以上かかったのか…
 
 今にして思えばこの2本目のパイプ選びはちょっと後悔しているところがある。最初のビギナーズパイプとの違いが多過ぎたと思うのだ。シェイプ、火皿のサイズ、そしてステムの材質…ボウルの厚みもずいぶん違う。自分の吸い方、スタンダードが決まらないうちに手を出すにはあまりにも違いが多かった。
 
 そう考えると、次のパイプが自ずと見えてくる。
そろそろ3本目を買おうと思う。

1年間を振り返る~タバコ編

2006-06-06 | pipe
 Vancouverも暖かくなり、最近は庭での一服が増えた。或いは車で出かける時もパイプである。ちびちびと吸いながら運転、火が消えたらパイプをドリンクホルダーに置き、信号待ちなどで止まったらまた火を着ける…散歩しながらのパイプ喫煙も何度かやってみたが、これは駄目だった。歩く振動が気になったり、風が気になったりしてどうも上手くいかないのだ。今の私は最低でも座っていないと駄目なようである。こんな感じで2本あるパイプを交互に使い、日に2ボウルから3ボウルというのが最近のペース。"パイプは冬の方が旨い"とよく言われるが、ココでは暖かくなるとパイプの出番が増える。

 これまでに吸った銘柄はそれほど多くないが、大まかに言えばヴァージニア、ラタキア、着香。この順番が今の好みである。ラタキアと着香…今私は二つに分けたが、言ってしまえばラタキアも着香モノ、他の物で香り付けが出来ないからラタキアというタバコを使っているという言い方も出来る。となると、私はタバコ本来の味をストレートに感じる事の出来る物が好きだと言えそうだ。ただし、ラタキア物の代表とも言えるNight Capだけは別格。これは確かにラタキアが強いが、タバコの味が消されていない。パイプタバコはブレンドが命だということをしみじみと感じさせてくれる素晴らしい銘柄だと思う。そのNight Capを除けばヴァージニアが一番、ラタキア二番…なんと言っても旨いのはヴァージニアだ。
 
 もっとも、タバコの味を引き出せない私に原因があるという可能性もかなり高い。これはこの先経験を積み、喫煙技術が向上すれば印象は変わるだろうし、そうなればなったでまた新しい発見があるだろう。私自身、その変化を感じる日が来る事を楽しみにしているのだ。更に、私自身の好みも日々変化しているわけだから、このランク付けに全く意味は無い。あくまでも"今の気分"だと思って欲しい。
 
 事実、最初にハマったのはラタキアで、世間で評判のいわゆる旨いと言われるラタキア入りの銘柄を集めた。その後ヴァージニアにハマり、その中でも今、夢中になっているのはフレーク。今度はフレークを集め始めた。あの形状はタバコの旨味を長期保存するために生み出された最良の形、フレークこそがパイプタバコの神髄なのではないか?そう考えている…些か大げさではあるが、これも私の"今の気分"である。お陰でヴァージニア以外のタバコの減りが物凄く遅い。(レビューが書けていないのもそのせいだ)

 そんな私ではあるが、パイプ喫煙1年を記念してあることを思いついた。些細な事だが、これこそが今の自分に相応しい…そんなことである。