Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Partagas Lusitanias

2005-12-28 | cigar
 多くの国がそうであるように、カナダでもクリスマスは一年を通じて最大級のイベントと言っていいだろう。正月よりも、thanks givingよりもやはりクリスマスなのだ。

 祝い事にはcigarが欠かせない、などともっともらしい事を言っては吸う機会を作っている私だが、クリスマスはその格好の機会である。となればそれに相応しいcigarを選ぶのが礼儀だろうと、数カ月前に決めたのがPartagas Lusitaniasである。ring gauge(太さ)49、長さは7 5/8inch(約194mm)、ゆうに2時間半はかかるDouble Coronaという太くて長いcigarだ。

 このcigarを吸うのは二度目、二本目だ。最初はCubaで吸った。あの時はcigarの魅力にハマって3ヶ月、cuban cigarをほとんど経験してない状態だったから、ある意味"好みのブランドを模索する旅"だった。それは物凄く贅沢なことだったと今になって思うのだが、その時のノートにはこんなことが書いてある…
 ヘミングウェイが愛したBar、Foriditaにてハバナクラブ3年とともに。これもまた吸うのが大変なサイズ。(注・これを吸う前にPunch Churchillを吸ったのだが、巻きがきつくて煙が上がって来なかった。どうやらこのLusitaniasもそうだったようだ)しかし、吸って、吐いてその後!その後の香りの持続力、深さは今までで一番。半分吸ったところで一度消し、カットし直してHotel Sevilla 9F(レストランとBarの間にあるソファ)でカフェオレと。最後の辺りは辛さが目立った、若いcigarだったか?

 そう、後味の深さとその時の香りがとても良いという感想を残していることがわかる。ローストチキンの後に吸ったこの日のLusitaniasもその時に負けないほどの後味を披露してくれた。起承転結…4段階の変化も見せてくれ、最初に吸ったあの一本の印象が間違いでなかったことを教えてくれた。そして決めた、Lusitanias貯金をする。

Flake Cut (W. O. Larsen)

2005-12-03 | My tobacco reviews
 私にとって初のフレイクとなったのはW. O. LarsenのFlake Cut。ちょんまげさんからの頂き物だ。15種類のバージニアがブレンドされ、ラム&ハニーの着香らしい。缶を開けると折り曲げられた板状のタバコが現れた。これがフレイクかと少しばかり驚いたが、タバコが発する甘い香りは喫煙意欲を刺激した。あくまでも感覚の範疇だが、少し乾燥気味だったのでまずはビニール袋に入れて葉をほぐし、ジャーに入れて加湿。数日後、水分が充分行き届いた所で吸ってみた。

 きっとこれからいろいろなパターンを試さなければならないだろうが、こうしたフレイク物は保管する段階で揉み解すのは良くないのではないかと思う。よく揉み解し、酸素に触れる面積が大きくなれば大きくなるほどタバコ葉が酸化するような気がするのだ。だからジャーに入れ、保管する時は軽くほぐし、吸う直前にもう一度、今度はよく揉むという方法で吸っている。さて、吸った感想はと言えば…
 
 一言で言うなら旨い!である。
どちらかと言えば軽いタバコに分類されると思うが、香り付けはとても繊細で、その軽いタバコの味わいを消す事なく程よいバランスを保っている。ラムの香りはさほど感じず、その殆どはハニー、ハチミツ。この微かな甘さがタバコの甘味、うま味と重なり、相乗効果で旨いと感じるのだ。前半はこのハチミツの香りで楽しむ事が出来、後半はバージニアの甘さを味わえる。基本的にストロングテイストが好みの私だが、これには目からウロコが落ちた。タバコの強さではなく、全体的なバランスの良さで満足感を得られる興味深いブレンドだと思う。これこそが着香の王道ではないだろうか。私は間違いなくバージニアが好きだとこのタバコに教えられた。

 すっかり気に入ってしまった私はこればかり吸っているような気がする。
味わいが重くないため、その日最後の一服には向かないが、それを除けば時と場所を選ばないということも大いにある。迷った時につい手が伸びるのだ。朝は火皿の大きな物で微着香の繊細な味わいを、昼から夕方にかけては火皿の小さなパイプでよりはっきりした味わいを楽しんでいる。