Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Romeo Y Julieta Short Churchills

2006-12-29 | cigar
 新しいサイズや限定モノにはトンと縁のない私だが、久しぶりに新製品に手を出した。数ヶ月前に発売されたRomeo Y Julieta Short Churchillsというcigarだ。これを選んだのはCity Cigarのオーナー・David。実は前日、彼にメールを出しておいたのだ、「明日は店にいる?一緒にcigarを吸わないか」と。
 
 「自分で選ぶ?それとも俺が選んでいいか?」

 私は彼に絶大なる信頼を寄せている、当然おまかせした。
最初に選んだのはH. Upmann Magnum46だったのだが、吸った事があると言うと(いや、実は自宅にキープしてあるぐらい私の好みだ)、じゃぁ吸った事のないヤツがいいなと選んでくれたのがShort Churchillsだった。

 すでに客と一緒に吸っていた彼は、「俺と同じテーブルに吸われよ」とラウンジに案内してくれて、早速火を着けた…以下はその感想…

 良くも悪くも"よく出来ました"的な葉巻。
旨いか不味いかと聞かれれば旨い部類に入るとは思うが、強さもそれほどなくロミオらしいフルーティな感じも少ない。基本的にウッディテイスト。あぁ、確かにキューバ産ね、でもこれってホントにロミオ?という雰囲気。

 ただ、吸ったのが自宅でなかったこと(私は自宅で吸った味わいを基本と考えている。なぜか他の場所で吸うとまるで印象が変わってしまうのだ。)、そして夕食前で少し空腹だったことを考慮すればこの葉巻がもっと美味しく感じられる可能性、余力はあると思う。まぁ、まだ若い葉巻であるし、たった一本で判断することは危険だ。しかしそれを差し引いても敢えてこれを選ぶ理由はない気がする。少なくとも、強い葉巻が好きな人やヘビーな食事の後ではちょっと物足りないだろう。吸うなら昼食後、そんな葉巻じゃないだろうか。

 ロミオらしさを求めるならば同じサイズのExhibicion No.4の方がいいと思う…
(厳密に言うとExhibicion No.4の方が少しだけ細い)

 

 

 他の客と話しながら(まあ、そのほとんどは聞いてるだけだが)、こうして彼とcigarを楽しむのは本当に久しぶり、前回がいつだったのか思い出せないぐらいだ。Davidは言う…「もっとちょくちょく来いよ、旨いcigarでリラックスすればいい。ここにはいろんなヤツが集まるから話題には事欠かないし…な?」
 
 そう、このラウンジはじつにイイ。
ここに来る人はもちろんcigarが大好きだ。基本的に、集まる人種はある種の成功を収めた人が多く、本来ならば私など出入り出来るレベルではないのだが、こういう場にありがちなハイソな雰囲気はゼロ。Vancouverらしくスーツ姿の人は誰もいない。カーゴパンツにスニーカーなんていうカジュアルな服装で、コーラなんかを飲みながらcigarを燻らせ会話を楽しんでいる。話題はcigarに限らない、むしろcigarの話しはほとんど出ないのだ。もっともこれは私の座ったテーブルがたまたま常連ばかりだったからだとは思うが…

 結局Davidと二人で話しが出来たのは閉店時間が過ぎてからのほんの30分程度。しかもShort Churchillsは期待したほどではなかったが、楽しい時間を過ごすことが出来たし、彼と彼の妻、二人への年末の挨拶も出来た。来年は月に一度ぐらいはここに来られるようにしたいと思う。

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S.T Dupont Gatsby Windsor

2006-12-24 | tobacco
 普段、cigarやcigaretteの時にはターボライターを使っているが、これはパイプには使えない。火力が強すぎてパイプを焦がしてしまうからだ。となるとパイプのためにもう一つ違う火種、マッチや他のライターを使うことになる。これが自宅ならば問題ないが、外出するときとなると荷物が増える。そこで、全てに対応出来るライターが欲しくなり、選んだのがDupontだった。そろそろこういうライターを持ってもいい年齢になったし、持つなら一生モノだろうと。
 
 どうせなら普通ではない、ちょっと変わったモノがイイ。そこで最初はDavidoffのプレステージというシリーズにしようと思っていた(これはDavidoffブランドで売られているが中身はDupontのLigne2)。Webを徘徊し、オークションも含め探した。ところがこのシリーズ、ちょっと大きめ。これはきっと使いづらいぞ…そんな時、妻から天使のような囁きがあったのだ、誕生日プレゼントとして買ってあげようか?と。
 
 そして選んだのが少し小さめのGatsbyシリーズ、Windsorだ。

 これは、一人の女性のために王位を捨てたWindsor公にちなんでデザインされた限定品。世界で5,000個という限定品でありながら地味な存在だが、その地味なデザインは伝統的なDupontの香りがする。言い換えれば現在の流行り、主流のモデルとは違うベクトルを持っているのだ。高級品っぽくないところが私に向いているではないか。

 手にしたそれはじつに精巧。
とても美しく、多少の事ではびくともしない堅牢さ…職人の技、心意気が感じられる素晴らしい一品だった。

 私はもちろん箱になんかしまっておかない。いつもポケットに入れ毎日、毎回、豊かな一服…至福のひとときをこのライターと供に過ごしている。

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命の水

2006-12-13 | tobacco
 smokerにとって一番気になるのはストックしているタバコのコンディションだろう。怖いのは二つ、乾燥と過加湿によるカビだ。特にカビは絶対禁物。これを発生させてしまったらおしまいだ。

 加湿に必要なのはもちろん水、しかし水道水には不純物が入っている。これはカビの原因ともなりタバコにとって良いことは何もない。そこで登場するのがdistilled water、不純物ゼロの蒸留水だ。これを使ってコンディションを整えることになる。
 
 プロピリングリコールと蒸留水を1:1の割合で混ぜ保湿液を作る(これで湿度70%を保つ事が出来る)が、私の場合、保湿液をしみ込ませたオアシスをタッパーに入れ、プラスチックの衣装ケース(杉板をすのこのように敷いてある)に置いている。簡易ヒュミドールだ。cigarは箱ごと、香りがキツイものもあるのでパイプタバコは更にフタ付きのプラスチックケースに入れ、この簡易ヒュミに保管。
 
 手巻き用のシャグタバコ(アメリカンスピリット)は卓上のヒュミドールに保管しているが、これには蒸留水のみを使用。毎日吸うシャグやパイプタバコは小ビンに移し、ここには蒸留水をしみ込ませた小さなヒュミ(大きなボタン電池みたいなもの)を放り込んでおく。

* なぜか私のヒュミドールは湿度が高いのでシャグタバコはすべてジップロックに包み、やんわり湿度が伝わるようにしてある。
 
 蒸留水は簡単に手に入り、嬉しい事に安い。 カナダでは4リットル入りのボトルが$1.99、200円ちょっとで買える。それにしても…スーパーに山積みになったのを見る度に思う、カナダ人はこの水いったい何に使っているのだろう?妻は時々この水を使って化粧水を作ったりしているが、大味なカナダ人が皆化粧水を作っているとも思えない。

 ストックの方法は人それぞれだ。しかし間違いないのは、smokerにとって蒸留水は切らす事の出来ない大切なアイテムだということ、私にとって"命の水"だということだ。

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No-smoke city~ Part2

2006-12-09 | tobacco
 British Columbia州知事・Gordon Campbellはこうスピーチした。
所属する政党・Liberal Party(自由党)の集会の席でのことである。
 
 「2008年までに、British Columbiaの公共施設すべてを禁煙にする」
 
 これを聞いてあれ?と思った。というのもVancouverやその周辺地域では室内で喫煙が出来るところは無い。レストランはもちろん、バーやパブでも室内は禁煙、すでにこれが常識だ。私の知る限り、室内で喫煙できる唯一の場所はcigar shopだけである。この発言から思うに、きっと小さな街では未だに室内で喫煙できるところがあるのだろう、BC州は広い。
 
 知事のスピーチには続きがある…
 
 「自宅で吸うなとは言っていない、そしてホテルの一室で吸うのもいいだろう。私が言っているのは公共の場でのことだ。」
 
 市議会で否決されたものの、タバコの販売を止めたらどうか?というWhite Rock市の提案があったぐらいである。Gordon Campbellが2008年まで知事でいるかはわからないが、これから喫煙場所が減る事は間違いないだろう。
 
 現在、熱い議論が重ねられているのはレストランなどのテラス席、いわゆるrestaurant patioを禁煙にするという議題である。こんな決まりはその店のオーナーに任せればいいと個人的には思うが(実際、テラス席も含めた全席禁煙のレストランはすでに存在する)、なぜか各自治体で焦点となっている。と同時に、建物の入り口などに置かれた灰皿を撤去し、入り口周辺も禁煙にしようという動きも見られる。そのうちCaliforniaのように建物から何フィートは禁煙、なんてことになるのかもしれない。
 
 その一方で、外を禁煙にするのが本当に良い事だろうか?正しい事だろうか?喫煙できる空間を室内に設けるほうがいいのでは?という意見もある。そりゃそうだろう、"公共の場"と言うならば路地裏だって公共の場だ。
 
 とまあ、どの国も似たような議論を繰り返している訳だが、面白いことに喫煙者のマナーはさほど話題になっていないように見える。現実は、灰皿がなければポイ捨て当たり前。喫煙者に限らずカナダ人は平気でゴミを…まあ、そのほとんどは若い世代だとは思うが、じつにマナーが悪い。ビンと缶のゴミが少ないのはそれが金になるから。それらはホームレスの人たちが全部拾ってくれるというわけだ。
 
 話しを喫煙に戻そう。
もちろんGordon Campbellは非喫煙者だ。カナダでは喫煙する政治家などマイナスイメージでしかない。しかしこの人、酒は飲む。きっと大好きだと思う。飲んで運転してしまい、休暇中のHawaiで捕まったこともある(2003年1月の出来事)。アルコールの血中濃度は規定の倍だったとか…飲酒運転など知事としては許せない行為だが、お茶目な感じがして私は気に入っている。この写真を見ると、その思いが強くなる。

 もしかしたら自宅では喫煙してるんじゃないか?彼の発言を聞くと、そんな気さえしてしまうのだ。読み過ぎか?


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初めてのライター

2006-12-02 | tobacco
 このZippoは後輩からもらった物だ。プレゼントなどというシャレたものではない。当時会社員だった私は、海外出張する後輩に頼んだのだ、「2週間もいないのだからZippoでも買ってこい」と。

 出した条件は二つ。オリジナルではなくミニタイプ、そして指紋の目立たないもの。そうやって手元にやってきたのがこのZippoだった。かれこれ20年ほど前の事だ。
 
 Zippoを使った事のある人ならおわかりだろうが、ミニタイプは風に弱く、火着きも悪い。小さいからオイルの持ちも悪い。つまりZippoでありながらZippoらしくないZippoなのだ。そんなわけで数年後、今度は身銭を切ってオリジナルのZippo、スターリングシルバーを買った。そしてこのミニZippoは出番が減ってしまった。時々思い出したようにオイルを入れ使ったが、そのうちヒンジ部分が壊れ…タンスの肥やしとなった。
 
 数年前、まだ日本にいる時に一度修理に出し(Zippoは永久保証なので送料のみで修理費はゼロである)、再びタンスの肥やしになっていたのだが、このZippoのことをふと思い出した。記憶は定かではないが、このZippoを手に入れるまでの私はたぶん100円ライターを使っていた。だからライターらしいライターはこれが初めて。私にとっては原点のような存在である。
 
 たまには使ってみようとオイルを入れ、火を着けた。手元が少し暖かくなり、ちょっと心も温かくなった。オイルの匂いもたまにはイイ。

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