Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

消える紋章

2007-06-11 | cigarettes
 口にくわえ火を着けようとした時、違和感を覚えた。何かが違う…と見てみればそこには赤い、以前は無かった"DUNHILL"という文字が目に入った。

 そこにあったのはRoyal Warrant、英国王室御用達の紋章だったはずである。紋章が消えている…さてはパッケージに変更があったのだなと、以前のパッケージと見比べてみた。しかしボックス自体には何ら変更は見られない。そこに明記してある成分表示も全く同じ。

 その後、運良く紋章入りの物を手に入れる機会があり 、利きcigaretteをしてみた。一瞬、紋章入りの方が若干強いような気もしたが、きっとそれは私の思い込みだろう。味わいには明確な差が見られず、どうやらデザインだけの変更だと思われる。紋章を外し、代わりにDUNHILLと入れただけ。

 もう王室にはcigarette吸う人はいないということだろうか?いや、たとえ王室に納品しなくなっても紋章を外す必要は無いと聞いたことがある。もしそれが本当なら敢えてこんなデザイン変更をする必要はないはずだ。だとしたらいったい何の為に?

 この赤い文字を見ていると、DUNHILLはブランドイメージを変えようとしているような気がしてならない。英国王室御用達の老舗、これが今や足かせになっているのではないかと思うのだ。また、tobacco事業から撤退したいという噂も絶えない。まあそれはそうだろう。世界のマーケットや情勢を考えた場合tobacco事業が爆発的に伸びる可能性は極めて低い…残念だが。

 高いだけの親父ブランド…生き残るにはそんな古いイメージを変える必要がある。パッケージから紋章が消える…その日はもうすぐなのかもしれない。

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Obama氏、二つの戦い

2007-06-09 | cigarettes
 2008年に大統領選を迎えるアメリカ。
アメリカの二大政党と言えば共和党(Republic Party)と民主党(Democratic Party)。このどちらかの候補者がBushの次の大統領に選ばれる可能性が非常に高いわけだが、現在はそれぞれ党の代表を決める予備選挙が行われている段階。つまり、女性初の大統領誕生か?と言われている元ファーストレディ・Hillary Rodham Clintonもまだ民主党の代表になるために活動している状態だ。

 確かに現段階ではClinton候補が他の候補者を引き離しており、このまま民主党の代表になる可能性は高い。しかし、彼女は元々共和党員から民主党に党を変えた経歴があったり、イラク戦争勃発時に賛成票を投じ、その後反対派に加わったなど言動に一貫性がないところを指摘されたりして、その地位は決して安泰とは言い難い。地元でないNY州から出馬し上院議員になった時も、急にNY Yankeesのファンだと言い出し、生まれ故郷のChicagoの野球ファンからひんしゅくを買ったという逸話もある(笑)
 
 さぁ、このClinton候補に対抗するのがアフリカ系初の大統領誕生か?と言われているBarack Obama候補。奇しくも地元はClinton候補の出身地・illinois州。議員としての経験は浅いものの、若さと圧倒的な演説力でその人気はうなぎ登り。しかしこのObama氏も突っ込みどころ満載。なんとこの若き上院議員、cigarette smokerなのだ。大統領になろうという人間がcigaretteを吸う…今のアメリカでは考えられないことだ。これに関して当のObama氏はこんな風に答えている。
 
 「何度かやめようとしたがやめられず、一日に4、5本のcigaretteを吸っていた。禁煙のためのガムはかえってニコチン摂取が増え、依存性が高まる危険性がある(と思う)ので現在は貼るタイプのものを使用している」
 
 このコメントを聞いた私はいっぺんで彼のファンになってしまった。日に4、5本のcigaretteを楽しんでいる…4、5本のcigarではない、そして違法な嗜好品でもない。単なるcigaretteだ。じつに人間らしい、微笑ましいエピソードではないか。ところが現実はとても哀しい。彼はtobacco senaterなんて呼ばれ、各方面から攻撃を受けたのだ。かつて自由の国と言われたアメリカにもう自由など存在しない。まあ、それはともかく…
 
 Obama氏のことを調べるうちにこんなエピソードを発見した。
 
 「Senater Obama!いつもどこで一服しているのですか?あなたが吸っている銘柄はなんですか?」
 
 イラクを訪問中のObama氏にこんな質問を浴びせた男がいたのだ。確かにこれは気になる。立場が立場だから議会の合間に吸ったり、移動の車の中で吸っていたとは思えない。それは自宅に帰った時に、その日の仕事を終えホッとした時に一服、きっとそんな感じだろうと。日にたった4、5本、それも自宅でだけ楽しんでいたcigarette…その銘柄、確かに私も知りたい。しかしこんな質問をするためにこの男はわざわざイラクまで行ったのだ。ちょっと笑える。
 
 さて、Obama氏の禁煙は成功したのか?来年、Hillary Clintonを抑えて民主党の代表になれるのか?そしてその先があるとすれば、果たして大統領になれるのか?頑張れBarack Obama!君を応援しているぞ。

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cigaretteのパッケージin Canada

2007-02-24 | cigarettes
 カナダのcigaretteには全て広告が入っている。
今回サンプルとして買ったのはNumber7という名のcigarette。7番…何のひねりもないストレートなネーミングである。


上面


正面


下面

 肺癌や歯周病、インポなど広告のパターンはいくつかあるが、フタの部分には必ず写真が使われ、キャッチコピーが添えられる。そして黒い帯の部分はこんなことが書いてある。


 今回のテーマはsecond-hand smoke。
"cigaretteに含まれる化学成分は子供たちに害を与えることがある"
上のキャッチコピーでsmokerの興味を引き、それを補足する…広告戦略としてはよく使われる手だ。ここでようやくこの広告主がHealth Canadaであることが判明する。

 裏面はフランス語表記、両側面はこんな感じ。


 成分表示は片側面に集めてあり、上が英語、下がフランス語表記。


 そしてcigaretteを取り出そうとフタを開けるとこんな紙が入っている(画像は省略するが、もちろん裏面はフランス語表記)。ちなみにこの駄目押し広告にもいくつかのパターンが存在する。



 初めてこのパッケージを見た人はいったい何の製品なのかわからないだろう。しかし、パッケージのほぼ半分を使い、常時三段構えで広告を打てるHealth Canadaはとても大きな団体だということがわかる。そしてこのNumber7という製品を製造する会社にとって、良い広告主であるかどうか…また、広告による効果がどのぐらいあるのかは不明である。

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American Spiritは朝青龍か?

2007-01-10 | cigarettes
 久しぶりにAmerican Spiritのレギュラーを吸った。
馴染みの銘柄だが、いつも吸っているのはRYO、手巻きであるため基本的にノンフィルター。フィルター付きは…数えて驚いたが、なんと10ヶ月ぶり。吸って思ったことは二つ。香りがcigarに似ているということと、軽いということだ。
 
 葉がどんなブレンドなのかはわからないが、しっかり熟成している香りがする。実はこの銘柄、意外とウケが悪い。旨いから吸ってみてよ、と誰かに会う度に薦めていた時期があるのだが、一発で旨いと言った人はこれまでまだ一人もいない。もしかしたらこの熟成臭のせいかもしれない。これがイイ香り、味なのだが…この辺りは嗜好品、好みは人それぞれである。いずれにせよ混ぜ物無しの100%タバコ葉は多くのcigarette smokerに受け入れられていないという事実はちょっと面白い。
 
 そしてこの銘柄の特徴はガツンという刺激が少ないことだ。
細かく言うと、吸い始めは軽め…味に物足りなさを感じるほど軽めで、短くなるにつれ重く、濃い味に変わってゆく。一番の違いは吸い終えた後かもしれない。吸った後、吸い終えたあとの満足感、その持続力が他のcigaretteとは明らかに違う。この点から見てもcigarとよく似ている。

  ニコチンやタールの数値を見れば一目瞭然だが、一般よりも高めだ。しかしその数値ほどに刺激がなく、アタリがじつに柔らかい。これにフィルターが付くわけだから味はよりマイルドになり、わかりづらくなる。とは言え、決して弱いわけではなく実はとても力強い。相撲の決まり手に例えるなら、突き押しで勝つのと寄り切りで勝つぐらいの違いがある。

 ここで言う強さとは決して刺激だけのことを言っているのではない。タバコ葉本来の持っている香りや味わいの強さ…葉力とでも言えばいいだろうか、それが違う。ガツンという尖った刺激、味ではなくずずずぅっと全体的に押されるように角が取れている。そしてそこには多くのフレーバーが隠されているのだ。

 本当に強い力士は突き押しなどしないものだ。
横綱になると腰が据わり、寄り切りで勝つ相撲が増えてくるという理論。数値が示す通り、いやそれ以上に重いcigaretteなのである。

 もちろんAmerican Spiritがここで言う横綱。あくまでも私の中では、という条件が付くが…しかしその一方で、横綱相撲ばかりでは飽きるのもまた事実。たまには豪快な張り手で相手を気絶させる小結なんていうのも見てみたいわけである。

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Natural American Spirit

2005-05-25 | cigarettes
 少ないチャンスは確実にモノにしなければならぬ。 先日ちらりと会った後輩に土産を頼んだ。妻には日本の雑誌、私にはシガレット。常喫銘柄であるNatural American Spiritは空港の免税店で扱っていないので、そういう意味ではかなり高いタバコになってしまうのだが、背に腹は代えられない。それでも少し弱気になってしまい、オーガニックは頼めなかった。あれは50円も高いからね。

 そんなわけで、土産に貰ったレギュラーと、いつものオーガニックを比較してみた。以前、この銘柄を見つけた時にもやったのだが、あれは肺喫煙での比較。今回の吸い方は肺に吸い込まずに吸う、口腔喫煙。いわゆる"ふかし"の状態だ。

 これは余談だが、日に200本のシガレットをテストする日本タバコのブレンダーたちも口腔喫煙。彼等を特集したテレビ番組を見た後輩曰く、休憩時には"自分のシガレット"で一服するそうだ。なんだか微笑ましい。ちなみに、歴代のブレンダーに肺ガンで亡くなった人はいないとか…もちろんその真偽は定かではない(笑)

 さて、レギュラーとオーガニックの違いは… 以前比較した時よりもはっきりとその違いを認識することが出来た。この二つのシガレットはニコチンもタールも含有量は同じなのだが、オーガニックの方が圧倒的に甘い。甘いと言っても砂糖やチョコレートのように甘いわけではなく、仄かに甘いのだが、間違いなくオーガニックの方が甘くて旨い。以前も円やかだと感じたが、今回は目からウロコが落ちた。

 ちなみに私は吐き出す煙…時々だが、その最後の煙の一割か二割を肺に入れる。こうすると味も充分感じられ、尚且つ少し刺激も味わえる。え、体に悪い?そういう意見は喫煙者にとって何の意味もない、他でやってくれ(笑)